〔雑感〕楽天イーグルスの2011オフ人事:大久保博元氏、田代富雄氏の打撃コーチ就任を「歓迎」!
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楽天イーグルスは10/31、西武で辣腕を揮った大久保博元氏と、横浜の2軍監督で2009年には1軍監督代行も務めた田代富雄氏とコーチ契約を結びました。大久保氏は1軍打撃コーチに、田代氏は2軍打撃コーチに就くとのことです。
(できれば山崎選手が楽天のユニフォームを着ている間に成果を出して欲しかったのですが)ここへきて球団側もようやく重い腰を上げたのか、慢性的な得点力不足・長打力不足解消へ向けて、的確な人材を招聘したと言えそうで、個人的には歓迎しています。
大久保氏に関しては西武時代の「行きすぎた」指導方法がネックとなってスキャンダルに発展したため、楽天ファンの中でも「拒否反応」を起こす方々を多く見かけますが、「もっと行きすぎた」のはメディアの報道姿勢。どうやら事実を相当歪曲され報道されていたようです。恐らく球団側が子飼いの番記者に都合の良い提灯記事を書かせたのでしょう。
報道によると、大久保氏はやる気満々のようで、さっそく秋季キャンプから西武時代で話題になったアーリーワークの導入を宣言したとか。(「デーブ 楽天でも地獄のアーリーワーク」(日刊スポーツ 10月30日)より)
ぼくがこの両氏に期待するのは、前述のとおり「得点力不足」「長打力不足」の解消です。
下記グラフを御参照下さい。楽天の1試合平均の得点と失点の推移を、リーグ平均と比べるため、それぞれグラフにしたものです。
■1試合平均得点の年度別推移

■1試合平均失点の年度別推移

これをみると、近年、リーグ平均と乖離が少なくなってきたのは、失点になります。2007年まで大きな開きがみられましたが、2008年2009年とリーグ平均より(僅かながらですが)失点を抑えることができました。2010年は平均より失点を若干増やしてしまう結果になりましたが、2011年は再び平均より良値で終わっています。
一方、1試合平均得点は2007年2008年と2年連続でリーグ平均得点より多い値を記録するものの、翌2009年以降3年連続それなりの下げ幅で下回る結果に終わっています。
10/27河北新報に掲載された「佐々木信行のEカルテ」で佐々木氏は「投手陣の不振が、打線に大きな重圧を与えたと思う」と書いてます。上記グラフをみれば、投手陣(守備陣)は頑張っているけれど、打線が点を取れていないのは一目瞭然で、佐々木氏の認識がとんちんかんなものであることは明明白白ですね。
大久保氏・田代氏に期待するのは、得点力の向上です。長期的スパンでみると投手陣の戦力整備は(打線より)進んでいます。あとは打線をリーグ平均に近づけていけば、いびつな状態が続いている「<」の得失点差も改善されることでしょう。
得点力の改善、そして期待するのは、長打もあるぞ!と相手に思わせる打者の育成ですね。
アーリーワークで強い打球を飛ばすことを選手各々が心がけて取り組めば、自然と長打力は備わってくるはずです。前年数本だった打者が翌年二桁以上の本塁打を記録するのは、特に統一球の影響もまだ残っているため、難しい話。それでも、二塁打数を増やすことならできるのでは?と思います。
今季の楽天は、下記表のとおり、長打力もなければ出塁率も悪いと散々でした。
2007年から2009年にかけて出塁率ではパリーグ有数だったのが、この2年間で悪化してきています。同時に3年連続でパリーグ2位の多さを誇った四球数も、昨年来から悪化、今季はリーグ最少になりました。
原因は東日本大震災でその対応が大幅に遅れたこと、これが大きいと思われますが、軽打タイプの打者を揃え過ぎた点もあると思います。もともと長打がないイーグルス打線に対して、飛ばないボールの恩恵をバックに相手投手は今まで以上に積極的にストライクゾーンで勝負できたことは想像に難くないですから。
■楽天イーグルスの年度別チーム打撃成績

打者はすべて、ホームランを放つパワーを養え。本塁打の可能性が高ければ、相手ピッチャーは慎重になるので、四球が増え、出塁率が上がる。(「マネー・ボール」103頁より)
これは、ビル・ジェイムスに感化を受けたオークランドアスレチックのGMサンディ・アルダーソン(ビリー・ビーンの前)が傘下のマイナー選手に徹底させた打撃鉄則3箇条のうちの1つでした。
来季、楽天がどのような夢をみさせてくれるのか?若手選手の「覚醒」はあるのか?
今から楽しみでなりません。【終】
◎◎◎関連記事◎◎◎
・〔分析〕楽天イーグルスのあまりにも低すぎる出塁率についての一考。フルカウント打席割合&打撃成績、四球数ほか
・9勝15敗2分。星野楽天、なぜビジター初戦に弱い?!
・楽天イーグルス 選手別 2010年、2011年のPA/K、三振に占める見逃し三振の割合
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楽天イーグルスは10/31、西武で辣腕を揮った大久保博元氏と、横浜の2軍監督で2009年には1軍監督代行も務めた田代富雄氏とコーチ契約を結びました。大久保氏は1軍打撃コーチに、田代氏は2軍打撃コーチに就くとのことです。
(できれば山崎選手が楽天のユニフォームを着ている間に成果を出して欲しかったのですが)ここへきて球団側もようやく重い腰を上げたのか、慢性的な得点力不足・長打力不足解消へ向けて、的確な人材を招聘したと言えそうで、個人的には歓迎しています。
大久保氏に関しては西武時代の「行きすぎた」指導方法がネックとなってスキャンダルに発展したため、楽天ファンの中でも「拒否反応」を起こす方々を多く見かけますが、「もっと行きすぎた」のはメディアの報道姿勢。どうやら事実を相当歪曲され報道されていたようです。恐らく球団側が子飼いの番記者に都合の良い提灯記事を書かせたのでしょう。
報道によると、大久保氏はやる気満々のようで、さっそく秋季キャンプから西武時代で話題になったアーリーワークの導入を宣言したとか。(「デーブ 楽天でも地獄のアーリーワーク」(日刊スポーツ 10月30日)より)
ぼくがこの両氏に期待するのは、前述のとおり「得点力不足」「長打力不足」の解消です。
下記グラフを御参照下さい。楽天の1試合平均の得点と失点の推移を、リーグ平均と比べるため、それぞれグラフにしたものです。
■1試合平均得点の年度別推移

■1試合平均失点の年度別推移

これをみると、近年、リーグ平均と乖離が少なくなってきたのは、失点になります。2007年まで大きな開きがみられましたが、2008年2009年とリーグ平均より(僅かながらですが)失点を抑えることができました。2010年は平均より失点を若干増やしてしまう結果になりましたが、2011年は再び平均より良値で終わっています。
一方、1試合平均得点は2007年2008年と2年連続でリーグ平均得点より多い値を記録するものの、翌2009年以降3年連続それなりの下げ幅で下回る結果に終わっています。
10/27河北新報に掲載された「佐々木信行のEカルテ」で佐々木氏は「投手陣の不振が、打線に大きな重圧を与えたと思う」と書いてます。上記グラフをみれば、投手陣(守備陣)は頑張っているけれど、打線が点を取れていないのは一目瞭然で、佐々木氏の認識がとんちんかんなものであることは明明白白ですね。
大久保氏・田代氏に期待するのは、得点力の向上です。長期的スパンでみると投手陣の戦力整備は(打線より)進んでいます。あとは打線をリーグ平均に近づけていけば、いびつな状態が続いている「<」の得失点差も改善されることでしょう。
得点力の改善、そして期待するのは、長打もあるぞ!と相手に思わせる打者の育成ですね。
アーリーワークで強い打球を飛ばすことを選手各々が心がけて取り組めば、自然と長打力は備わってくるはずです。前年数本だった打者が翌年二桁以上の本塁打を記録するのは、特に統一球の影響もまだ残っているため、難しい話。それでも、二塁打数を増やすことならできるのでは?と思います。
今季の楽天は、下記表のとおり、長打力もなければ出塁率も悪いと散々でした。
2007年から2009年にかけて出塁率ではパリーグ有数だったのが、この2年間で悪化してきています。同時に3年連続でパリーグ2位の多さを誇った四球数も、昨年来から悪化、今季はリーグ最少になりました。
原因は東日本大震災でその対応が大幅に遅れたこと、これが大きいと思われますが、軽打タイプの打者を揃え過ぎた点もあると思います。もともと長打がないイーグルス打線に対して、飛ばないボールの恩恵をバックに相手投手は今まで以上に積極的にストライクゾーンで勝負できたことは想像に難くないですから。
■楽天イーグルスの年度別チーム打撃成績

打者はすべて、ホームランを放つパワーを養え。本塁打の可能性が高ければ、相手ピッチャーは慎重になるので、四球が増え、出塁率が上がる。(「マネー・ボール」103頁より)
これは、ビル・ジェイムスに感化を受けたオークランドアスレチックのGMサンディ・アルダーソン(ビリー・ビーンの前)が傘下のマイナー選手に徹底させた打撃鉄則3箇条のうちの1つでした。
来季、楽天がどのような夢をみさせてくれるのか?若手選手の「覚醒」はあるのか?
今から楽しみでなりません。【終】
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