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〔雑感〕オールスターでの残念無念なできごと。疑問符が付く山崎武司の態度&ストレート偏重主義の大味な対戦

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心を一つに。力を一つに。

この合言葉で行われた「マツダオールスターゲーム2011」の3日間が終わった。

第1戦はナゴヤドームで、第2戦はQVCマリンフィールドで、第3戦はKスタ宮城で開催された。

贔屓のチームの勝敗に影響しない“球宴”のため、3日間とも缶ビール片手に、時節、つまみを食べながら、左団扇で、ゆる~く観戦を楽しむことができた。

第1戦の荒木、畠山、バレンティン、長野による1イニング4本塁打や、第2戦のおかわり君によるおかわり弾、第3戦での渡辺直人選手による「らしい」センターから逆方向へのシェアなバッティング、横浜の村田選手の随所にわたる全力疾走など、随所に見どころがあり、楽しめたのも、事実だ。

さらに第3戦の試合前には楽天・嶋基宏選手がこれまた素晴らしいメッセージを僕らに届けてくれ、またまた、涙線きわまってしまった。

関連URL:嶋がスピーチ「人の力はすごい」/球宴 (日刊スポーツ 2011年7月24日13時40分)
http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20110724-809856.html

しかし、一方で(僕の中で)釈然としないモノが残ったのも、これまた事実の“祭典”になってしまった。

特に疑問符が残ったのは、楽天・山崎武司選手によるベンチ裏での西武・牧田和久投手への説教と、ストレート偏重の対戦傾向、の2点である。

まずは山崎選手の件だ。

一部報道によると、このオールスターでもみせた走者無しの場面での牧田投手のクイック投法。5/6西武戦で牧田投手にコレをやられて4打数ノーヒット3三振とからっきしだった山崎選手は「新人なのに100年早い」と怒り心頭だったと先行報道されていた。その伏線があって“もう1人の被害者”ソフトバンクの小久保裕紀選手も加わり、今回のベンチ裏での説教となったらしい。

報道によると「ルール上は問題なくても新人には正々堂々と勝負してほしい。大ベテラン2人相手というのはやり過ぎ。やるなら、井口(36、ロッテ)までにしておけと言ったよ」(ZAKZAK「西武・牧田が山崎・小久保にシメられたワケ」)とのこと。
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20110723/bbl1107231501000-n1.htm

また、この件に関してダルビッシュ投手がツイートで下記の発言をしている。

「説教されてないですよ。冗談っぽく皆の前で話してたんで、皆笑ってました(^^) 」
http://twitter.com/faridyu/status/94721896309981184

本当に冗談で、軽い雰囲気の中でそうほほえましくイジられたのなら良いが、山崎武司選手の目は血走ってなかったか?! また、大ベテランが新人にわざわざ嫌みたらしく言う必要はどこにあるのだろう? 山崎選手には1年でも1試合でも1打席でも長くプロの第一線で頑張ってもらいたいと思っているが、この件に関しては、本当に釈然としないものが残る。

というのは、食うか食われるかのプロの世界で、牧田投手のやっていることこそ、山崎選手の晩年の師・野村克也氏が口酸っぱく説いていた「無形の力」そのものだと思うからだ。

そのノムさんも新著『野村の見立て』(東邦出版)で

「社会人から上がってくるトップレベルの投手は、トーナメントで生き残るための「負けない技術」を備えているものだ。走者なしでクイックで投げるなんて、と楽天・山崎武司が怒っていたようだが、私からみればその投球術自体「無形の力」のひとつである」

と述べている。

ノムさんの薫陶を受けた山崎選手ほどのベテランなら、逆に牧田投手に胸を貸し、その頭脳投球をしっかり褒めてしかるべき、だと感じるのだ。

関連URL:ベテランの山崎に叱られた西武のルーキー・牧田和久の胸中と言い分(日刊ゲンダイ 5月13日)
http://gendai.net/articles/view/sports/130450



次に、ストレート中心の大味な対戦が目立つ件である。

球宴では投手はできるかぎりストレートを投げなければならない。ウイニングショットに変化球などとんでもない。そういう暗黙の不文律があるかのような──前々からあったこととはいえ──そんな印象を近年特に受ける。今年のオールスターもそうだった。

先日、オールスターに選ばれた楽天・田中将大投手が変化球も投げることを発言したら、それがニュースになってしまうほどの不文律である。

田中投手の言い分はしごくもっともで、田中投手は縦のキレ味するどいスライダーがあったからこそルーキーイヤーで二桁勝利、そして新人賞を獲得したと言っても過言ではなく、このことはノムさんもそのようにコメントしている。もしそのスライダーを封印してしまったら、それは真剣勝負になるんであろうか?田中投手は持ち味を出せたといえるのか?甚だ疑問である。

(実際は下記表のとおり、15球中ストレート10球、スライダー3球、フォーク2球を投げた。浴びた安打2本はいずれもストレートを打たれたものだったが、アウトを取った青木の遊ゴ、畠山の一邪飛、栗原の三ゴは全て変化球だった)

関連URL:マー君が球宴に一石「変化球、投げます」(日刊スポーツ 2011年7月5日8時29分)
http://gendai.net/articles/view/sports/130450

そこで今年のオールスターの第1戦~第3戦の球種割合を調べてみた。

下記表を御参照頂きたい。

(なお下記データは僕の手作業による集計のため誤差が生じているかもしれませんが、あしからず)

この3試合、両軍合計で全723球を投げたが、そのうちストレートは71.4%にあたる516球にのぼった。

ストレートの割合が7割を超えるのは、きわめて高いと言える。

試合別のストレート割合をみると、第1戦のセリーグ投手陣は80.3%、第2戦のセリーグ投手陣は83.9%、第3戦のセリーグ投手陣は82.0%、同パリーグ投手陣は76.6%と高いパーセンテージが出ている。

投手別のストレート割合をみると、第1戦の榎田大樹92.3%、同・林昌勇100.0%、同・浅尾拓也92.9%、藤川球児100.0%、第2戦の榎田大樹83.3%、同・吉見一起100.0%、同・澤村拓一90.9%、同・増井浩俊100.0%、同・平野佳寿85.7%、第3戦の由規92.0%、同・山口俊90.9%、同・内海哲也86.4%、同・和田毅90.0%、同・森福充彦100.0%、同・増井浩俊100.0%、同・岸田護100.0%、の数字が特に際立つ。

結果球のストレート割合をみると、216打席中155打席でストレートが結果球になっており、その割合は全打席の71.8%。

さらに、この3試合の安打数68の中で、ストレートを打ってヒットになったものを確認してみると、68本中67.6%にあたる46本がストレートを打ってヒットになっていた。

つまり、ストレートを投げなければならないという暗黙の了解が、飛ばないボールの影響下でも、これだけの安打を生み出す要因になっていたと言える。さらに、厳しい内角攻めはできない、難しいサインは作れない、四球は出してはいけない等という諸条件も加われば、オールスターに選ばれてきているほどの打者なら、一流投手のストレートとはいえ、しっかり踏み込んでしっかり振って打ちにいくことができるということだ。

この件に関しては、第3戦の実況席でダルビッシュ投手も同様の指摘をしていた。

いわく、シーズンとは全く違う打者の雰囲気があり、変化球を投げづらい(ストレート投げろよ!空気読めよ!ということでしょう)。さらに内角をストレートやツーシーム、シュートで攻めることはできず、そのためどうしても真中から外角中心になってしまい、さらに、打者がホームラン狙いの大振りをしてきてくれれば良いのだけれど、シーズンどおりのコンパクトなバッティングをしてくる。そうすると、一流投手といえどもなかなか苦しくなってくる、というような趣旨のことを指摘していた。

こんな歪な状況で、果たして、真剣勝負、力勝負、一流打者と一流投手との真っ向勝負と言えるのか?

かく言うぼくも、例えば、藤川球児投手のストレートを中村剛也選手は打ち返すことができるか?とミーハー気分丸だしで興味津々である。もちろん、この関心はファンの間でも高い需要があるかもしれない。

ならば、ホームランダービーのように試合前の1イベントにしてはどうか?と思う。

この大味な傾向が今後もきわまるのであれば、ますますオールスターの存在価値が揺らいでしまうかもしれない。

この3戦のうち第2戦、第3戦はデーゲームで開催された。どういう事情でデーゲーム開催になったのか?は判らないが、ナイターにするとゴールデンタイムに視聴率のとれないコンテンツのために約3時間も枠を確保しなければならないのはちょっと...というテレビ局の躊躇いの意向も働いたのでは?と、ついついうがった見方をしたくなる。

ここで丁寧に書いておくと、ぼくは一部で聞かれる「オールスター廃止論」には全く与さない。しかし、このままでは「一流スター選手同士のトップ級の技と技のぶつかり合い」という(おそらく)本来の趣旨からは遠く離れた、球界だけの内輪のお祭り騒ぎのようになってしまうのでは?と危惧している。(え?!もうなっている?!....ガタッ!)【終】

※St・・・ストレート、Sl・・・スライダー、Fo・・・フォーク、Sh・・・シュート、Ch・・・チェンジアップ、Cur・・・カーブ、Sin・・・シンカー、Cut・・・カットボールの意味です。
※訂正:表中、巨人の澤村投手の名前が間違っていました。正しくは「拓一」です。中日の吉見投手も誤りです。正しくは「一起」でした。

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