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〔試合評〕2011年7月11日(月) ○楽天イーグルス5-3日本ハム。生みの苦しみとなった“ルーキー対決”

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3.11から今日で4ヵ月──

ニュースや新聞、ネット等の報道を通してみる被災地は、未来へ向けてそこここで復興の鎚音が聞こえるようでもあるし、未だ時計の針がほうぼうで止まっている感も強く受ける。そして、それはどちらも真実である。

揉めに揉めたプロ野球も嶋の底力宣言で開幕し、今日で(楽天の場合)67試合。あともう少しで折り返し地点というところまできた。

この数字をみると、時間は誰の下でも等しく刻まれ、流れていくのを改めて痛感する。

震災は、そして、この間起こったことは、決して忘れてはならないことだけれど、一方で、時間は風化というゴール地点を目指し、刻一刻と無情の面持ちで刻まれているようにも感じる。これは動かしがたい事実で、僕らはこれに抗するべく、忘れまいとして、ある者はカメラのシャッターを押し、ある者はビデオをまわし、ある者は日記に備忘録を書き止めようとする。

しかし、それら記録物をもってしても、素晴らしい思い出も悲しい体験も、良くも悪くも、その記憶はおぼろげとなっていく流れは、自然の道理で、止められない。立ち止まって過去を振り返るたびに、脚色が付け加えられ、厳密な意味で当時のリアルな感情や景色を思い出すことは、不可能になる。

このことに思いを馳せるたびに、ぼくは今から十数年前に読んだ村上春樹の『ノルウェイの森』を思い出す。

あの冒頭で飛行機に乗った壮年の主人公が、学生時代に交際していた昔の恋人を思い出そうする。けれども、その横顔はぼやけてしまい、うまく思い出せない、、、そんなせつないくだりが出てくるのだ。

おっと、おしゃべりがすぎたようだ。。。試合を振り返ってみたい。

20110711DATA2.jpg

上記表のとおり、楽天イーグルスは節目の試合で勝ちをもぎ取ってきた。

震災から4ヵ月が経ったこの日、勝つことが最優先されたゲーム。

序盤、両軍の先発、塩見と斎藤佑樹がピリっとせず点の取り合いになるも、スコア楽4-3と1点リードする。二番手以下の小山、青山の好投も光り、楽天は最後まで緊張感を切らすことなく、この1点をつないでいくと、9回にさらに1点を追加。最後は新守護神ラズナーがしっかりゲームを締めて、今季同一カード2度目の3連敗を阻止した。

そして、なにより朗報なのは、5/5ソフトバンク戦でのプロ初勝利から約2ヵ月、白星から遠ざかっていたルーキー左腕、塩見に待望の2勝目がついたことだ。震災から4ヵ月はあっという間だった気もするけれど、ふぅ、この2ヵ月は、確かに、長かった。

これで、チーム成績は67試合29勝35敗3分(▲6)。対日本ハム戦3勝5敗(▲2)、7月月間成績は5勝4敗(+1)、交流戦明け成績は16試合8勝8敗。楽天は依然5位である。

(下記へ続く)

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○楽天イーグルス5-3北海道日本ハムファイターズ〔8回戦〕

■ハイライト映像


■両軍のスターティングオーダー
楽天・・・1番・鉄平(右)、2番・松井稼(遊)、3番・聖澤(中)、4番・ルイーズ(指)、5番・岩村(三)、6番・高須(ニ)、7番・ガルシア(一)、8番・横川(左)、9番・嶋(捕)、先発・塩見。

日本ハム・・・1番・スケールズ(ニ)、2番・陽(右)、3番・糸井(中)、4番・中田(左)、5番・小谷野(三)、6番・二岡(指)、7番・稲葉(一)、8番・金子誠(遊)、9番・大野(捕)、先発・斎藤。

序盤~中盤は、スコアボードが小刻みに動く展開に

先制したのは楽天。2回表だった。故障復帰後2試合目の先発となった斎藤祐樹は制球に苦しみ、間合いも長く、リズムも悪くなっていた。イーグルスはそこを突いて、泥臭くも1点をもぎ取ることに成功する。

1死後から高須がセンター前に弾き返して出塁、ガルシアも外角の直球をコースに逆らわずに右翼前へ運び、高須も好走塁をみせて1死3,1塁。すると、8番・横川がボール球をしっかり見極めて四球出塁し、1死満塁。ここで9番・嶋のセカンドゴロが4-6-3の併殺崩れとなり、この間に3塁走者がホームを踏み、イーグルスが先制する。(楽1-0日)

そんな先制もつかの間だった。日本ハムの新外国人スケールズが試合をドカン!とひっくり返す。3回裏に走者を1人置いた状況でレフトスタンドへ来日初の一撃は2ランとなった。(楽1-2日)

勝ち越された楽天だったが、直後の4回表の攻撃回、再び斎藤を攻めて3点を獲得する。(楽4-2日)

1死から先制の口火を切った高須が再びチャンスメイク。高須に対して斎藤は慎重になったのか?制球がばらつきボール先行となり3-1から四球。すると、ガルシアがしぶとく三遊間をゴロで破る好運なヒットで再びつなぎ、8番・横川のファースト強襲ゴロを稲葉が弾いて再び1死満塁の好機を演出。この後、嶋の一二塁間を痛快に破るライト前ヒット、鉄平の飛距離十分の犠牲フライ、さらに松井稼のレフトフェンス上段直撃となったツーベースが飛び出し、一気に3得点をあげた。

だが、日本ハムもしぶとい。直後の4回裏、旭川で特上花火を上げた二岡が完璧なホームランを左翼へ放ち1点を返し、1点差と追い迫る。(楽4-3日)

試合はその後、両軍救援陣の頑張りもあってゼロが続いたまま最終回へ突入。すると表に楽天が先頭の松井稼の二塁打を皮切りに作った得点圏で高須が仕事をして1点を追加、裏はラズナーがマウンドに登って仕事をした。

プロ2勝目をあげた塩見貴洋の課題点

今日のマウンドが10試合目となった塩見。10試合ともなれば対戦球団の手元にもそれなりにデータが溜まり、傾向と対策が練られてくる頃合いだ。それに加え、2ヵ月間の先発ローテでの疲労がそろそろ顕在化するタイミングかもしれない。

今日の試合、危ない場面での逆球がかなり多く目立っていたのも、蓄積された疲労からくるのかもしれない?と心配になってくる。

スケールズに打たれた球も外角高めに入ってしまった失投であるし、二岡にもっていかれた一発も、嶋は内角要求するも、真中に甘く入ってしまったストレートを狙われるかたちとなった。その他にも、4回裏・稲葉に投げた5球目、6球目のストレートも、嶋のミットは外構えだったものの、真中高めに入るヒヤッとした甘い球になっていたし、さらに6回裏・稲葉の結果的にはセカンドフライに討ち取った球も、外が内にきた逆球だった。

塩見の持ち味は本人も公言していたようにストレートで押していくピッチング。特に右打者のインサイドをどんどん突いていく投法だけれど、それは安定したコントロールがあってこそ、と言える。今日のようにコントロールが雑になると、一転、それは相手打者にとって絶好球となってしまう。

テンポ良く投げ込む惚れ惚れとするピッチングを見ていると、およそ長打などくらわないのでは?という気になるけれど、森山投手コーチも指摘するように被二塁打や被本塁打など長打が多いのは、そこに起因するのだろう。

試合後データで、被打率は.241と依然として好成績を残しているものの、打たれたヒット51本のうち36.5%にあたる19本が長打(二塁打11、三塁打1、本塁打7)なのは、やはり、多いかもしれない。

◎被本塁打率・・・(9イニング当たり)1.07本
◎被二塁打率・・・(9イニング当たり)1.69本

計算上だと、9イニング当たり1本の本塁打を浴びていることになるし、二塁打のそれは1.69本となっている。

今日のGAORAの解説、西山秀ニ氏がノムさんの塩見評を紹介してくださった。

右打者の外に逃げていくシュートのような球種を覚えることができたらすぐにでも10勝する、というものだった。

塩見本人も認めるとおり、決め手となる変化球を持っていない塩見にとっては、右打者も左打者も相手が順応さえしてくれれば、それなりに対応されてしまう危険性は、高い。その意味でも、シュートという球種は魅力的。

左打者には外角一辺倒にならずに内角を突くことができるし、右打者には前述どおり打者から遠ざかっていく球となるため、ストライクゾーンをより広く使用することができるのでは?と思う。もしくは、チェンジアップやフォークなど落ちる球の精度をあげるか?、今後の課題の1つはそのあたりになっていくはずだ。【終】

■日本ハム・斎藤佑樹の配球図、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20110711DATA7.jpg
【球種別の投球成績】
20110711DATA9.jpg

■楽天・塩見貴洋の配球図、球種割合
【配球図】
20110711DATA8.jpg
【球種別の投球成績】
20110711DATA10.jpg

■両軍の打席結果とカウント推移表
20110711DATA4.jpg
20110711DATA5.jpg
20110711DATA6.jpg
「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
「初球」「結果球」のゾーンの数字は下記のとおりです。

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