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〔試合評〕2011年7月5日(火) ○楽天イーグルス1-2Xオリックス。1点しかない過酷な状況が敗戦を生んだ7回戦。

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試合後の星野監督のコメントは容易に予想できた。

「隅一で塩見で勝とうなんて虫がよすぎる」

そう、ぼくの脳裏には、初回に1点先制、先発・川井が好投をするも7回に金本に2ランをくらい逆転負けした5/29阪神戦での指揮官敗戦の弁が浮かびあがった。「隅一で川井で勝とうなんて虫がよすぎる」。

今日のゲームは投手名を塩見に置き換えただけの試合展開になってしまった。

楽天は1回表2アウトから3番・聖澤が安打出塁に成功する。

外角高めストライクのホットゾーン(今季ココでは.345の率を残している)に入ったストレートを捉え、センター前へ運ぶ。次のルイーズの打席、3球目にすかさずニ塁盗塁を成功させ1死2塁の得点圏チャンスを演出。バッターボックスは4番・ルイーズだ。このルイーズがしっかり仕事を務めあげてくれた。詰まりながらもセンター前に飛球を運ぶ先制適時打で楽1-0Bsとする。

1回表以降は両軍のスコアボードにゼロが並ぶ。

楽天は先発・塩見が6回、打者22人に対して81球を投げ、被安打4、奪三振3、与四球1、0失点。岩村など味方の好守備にも助けられ、きっちりゲームを作った。二番手の青山も2回をしっかり好投。一方、オリックス先発・金子千尋も5回6回8回に得点圏の走者を背負うも要所をきっちり締める。球数は137球と多めなものの、9回、被安打6、奪三振9、与四死球0、1失点という好内容だった。

試合は、9回裏に動いた。

抑えのマウンドに上がったスパイアーが先頭打者の後藤に10球目を打たれて安打出塁を許してしまう。この当たり、レフト・中村のエラーもかさなって打者走者の後藤は一気に2塁へ。すると、続く4番・T-岡田にはレフトフェンス上段直撃となるツーベースを浴び、土壇場で同点に追いつかれてしまう。代打・李スンヨプを敬遠で歩かせて無死2,1塁、赤田の一振りがこのゲームにピリオドを打った──。(楽1-2XBs)

ホークス3連戦戦をスイープしてきたオリックスはプロ野球記録タイの3試合連続サヨナラ勝ちで4連勝。楽天は交流戦明けの黒・白・黒・白・・・の法則どおり、負けの日となってしまった。

実際の闘将の敗戦の弁はこうだった。

「塩見が投げる時の援護が少ない。チャンスがなかった訳ではないし、1点でも取っていれば全く違う展開になる。1点を守れない。外野守備もお粗末だが、抑えも抑えだ。情けない」

楽天のサヨナラ負けは今季2度目。これで、チーム成績は62試合26勝33敗3分、借金7。対オリックス戦4勝3敗、1点差試合20試合13勝7敗(勝率.650)、7月月間成績は2勝2敗となった。

(下記へ続く)

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●楽天イーグルス1-2Xオリックスバファローズ〔7回戦〕


■ハイライト映像


■両軍のスターティングオーダー
楽天・・・1番・鉄平(右)、2番・松井稼(遊)、3番・聖澤(中)、4番・ルイーズ(指)、5番・岩村(三)、6番・高須(ニ)、7番・ガルシア(一)、8番・中村(左)、9番・嶋(捕)、先発・塩見。

オリックス・・・1番・坂口(中)、2番・田口(右)、3番・後藤(ニ)、4番・T-岡田(一)、5番・ヘスマン(指)、6番・荒金(左)、7番・バルディリス(三)、8番・鈴木(捕)、9番・大引(遊)、先発・金子千尋。


スパイアー、抑え失敗..... 勝負球が抜けて、甘く、入った

1点という薄氷の点差で迎えた9回裏、抑えのマウンドに向かったのはスパイアーである。ここまできたらこの虎の子の1点を守り切らなければならなかった。確かにあってないような1点リードで1イニングを抑える心理的重圧は想像を絶するものに違いない。だが、時としてこのような状況でも役目をこなすことを当然のように求められるポジションがクローザーである。そういう意味で言えば、今日の敗戦はひとえにスパイアーの責任だ。

試合を決定づけてしまったのは、先頭の3番・後藤。粘られた挙句ヒットを許してしまった場面に尽きる。

2球目、膝元に鋭く縦に落ちるスライダーで空振りを奪い、3球目インハイの厳しいところに決まって1-2と追い込むことに成功。しかし、そこからファウル4度で粘られるなどして、最後は外角田高めに甘く入ったスライダーを持っていかれた。

スパイアーは決して三振が取れない投手ではない。試合前データで奪三振率は9.30。しかし、ウイニングショットとなるべきだった2球目のような縦に大きく落ちていくスライダーは、この打席、結局ファーストストライクを空振りで取ったその2球目のみだった。総じて球は高かったが、特に勝負球のスライダーを低めに投げ切ることができなかったのが、アダとなってしまった。

1点しか取れなかった厳しい現実が、投手を野手を監督をファンを苦しめた

スパイアーが打たれたのが敗戦の直接的原因だが、背景として見逃すことのできないのは、やはり、隅一だったことに尽きる。1点しか取れない過酷な状況が、全てを苦しめてしまった。幾つかの場面がそれを象徴していた。

まずは6回裏・オリックスの攻撃である。

楽天は直前の表のイニングで先頭の松井稼が安打出塁し、4番・ルイーズを迎えたところで1死2塁のチャンスを迎えていた。しかし、この好機にルイーズは空振り三振に、岩村は当てただけのショートゴロに倒れてしまう。

その裏。1死から好調の坂口にヒットを許し田口を討ち取って2死1塁、3番・後藤という状況。この後藤にカウント3-1から四球を許してしまったのだが、この四球は1点しかリードが無いという状況が生んだものだった。

初球アウトコースに逃げていく打者を誘うスライダーで入って1-0、2球目、1塁走者・坂口の足を警戒したのか、ウエスト気味に外に1球外すストレートとなって2-0、3球目も外角へ変化するスライダーで誘いをかけるもみきわめられて3-0、4球目はストレートで低めいっぱいでストライクをとるも、5球目が高めに浮いてしまい、フォアボールとなった。

次は、9回裏、先頭の後藤に打たれたレフトヒットの中村の守備である。後藤が打った打球は左中間浅いゾーンに落ちるフライヒットも、中村が突っ込みすぎて、これを後逸してしまう(1ヒット1エラー)。

このエラーがらみの無死2塁が同点、逆転へと繋がっていったのだが、この中村の打球判断も、リードが1点しかなかった状況、あるいは好投すれどもなかなか2勝目がつかない塩見に報いたいという思い、あるいは金子千尋投手に8連敗が続いている不甲斐ない事実...等々がどこかしらで影響を及ぼしていたのは、想像に難くない。

1点ではなく2点、3点だったら...という思いにどうしてもなってしまう

楽天の追加点奪取の可能性が最も高まったのは、個人的には6回表1死2塁、ルイーズの打席だったかと思う。

ルイーズの弱点はアウトローの変化球、特にアウトローのストライクからボールに変化していく球にからっきし弱いという点だ。初回にアウトローへの徹底した配球で攻めるも最後に裏をかきにいったのか内角球で勝負して打たれてしまった金子─鈴木のバッテリーは、この打席、外角の変化球攻めをしてきた。

アウトコースの低めはウィークポイントも、一転、高めだとルイーズの絶好球になる。この打席、その外角甘いコースに入った変化球が幾つかあった。それを悉く打ち損じファウルにしてしまったルイーズの打席が、終わってみれば、明暗を分けたのかもしれない。

金子千尋投手、2008年7/26から楽天戦9連勝

スパイアーが打たれたのがいけなかったとか、追加点がとれなかったのがいただけないとか書いてきたが、やっぱり、金子千尋投手のピッチングの出来がオリックスに勝利をもたらしたと言ってよい。残念ながら、イーグルス打線が金子投手を攻略できる雰囲気はほとんど無かった。それほど安定した好投を見せてくれた。

9回を投げて与えたのは初回の1失点だけだった。それも、ルイーズに打たれた1失点はバッテリーの配球ミスによる要素が大きく、事実上は無失点という見方も十分できるもの。

ボールコールされた球は36.5%と多めで球数が増えてしまったが、クサイコースを突く制球力は終始安定していた。さらに、鈴木のリードも光り、カーブを始め多彩な球種で楽天打線に狙い球を絞らせない。得点圏ピンチなど要所では三振を奪うなど、さすが昨年最多勝に輝いたオリックスのエースだけのことはあった。

まあ....終わってみれば、点差以上に完敗だったかもしれない、そんな7回戦でした。【終】


7/6追記:62試合消化時点での比較

2011年
62試合26勝33敗3分、借金7、勝率.441
得点166 (1試合平均2.68)
失点213 (1試合平均3.44)
得失点差▲47
順位5位
3位とのゲーム差5

2010年
62試合29勝32敗1分、借金3、勝率.468
得点244 (1試合平均3.94)
失点257 (1試合平均4.15)
得失点▲13
順位5位
3位とのゲーム差2

■オリックス・金子千尋の配球図、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20110705DATA6.jpg
【球種別の投球成績】
20110705DATA8.jpg

■楽天・塩見貴洋の配球図、球種割合
【配球図】
20110705DATA7.jpg
【球種別の投球成績】
20110705DATA9.jpg

■両軍の打席結果とカウント推移表
20110705DATA4.jpg
20110705DATA5.jpg
「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
「初球」「結果球」のゾーンの数字は下記のとおりです。

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