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〔分析〕データで診るイーグルス・リリーフ陣~明暗分かれたスリーマウンテンズと話題の新人の真の力量とは?

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ようやく10連戦が終わった。

プレーしている選手や首脳陣、スタッフ、チーム関係者が一番苦労しているのはもちろんで、どうにか5勝5敗で終えることができたのは、何も悲観することはなく、及第点だったかと思う。

また、応援する側にとってもこの長丁場は大変だった。個人的なことを言えば、毎日試合を追うのが精いっぱいという状況。通常日程なら3ゲームシリーズの後は移動日になることも多いため、「間」ができる。この「間」を利用して、立ち止まって周囲を見回すこともできていた。(とはいえ、慣れれば、それなりに順応していくのかもしれないけど...)

ということで、今日は久々の安息日のため、イーグルスの救援陣、特に開幕からここまで救援陣を牽引してきた主戦級の美馬、青山、小山、片山、スパイアーについて確認してみたい。

そこで、下記表を作ってみた。

それぞれの救援での投手成績である(7/3終了時)。青山、小山、片山は今季先発マウンドにも登っているけど、先発の成績は対象外とした。そのため、数字が違っている個所があるがそういう理由で、特に片山は4回11失点の先発炎上があったため、防御率は改善されている。

まずは最初に救援陣全体のここまでの印象を総括。得点力が上がらないというチーム状況等が背景にあったため、どうしてもリードして試合終盤を迎えるゲーム数自体が、他チームと比べて少なかった。

当初、首脳陣が思い描いていた救援陣の青写真も、負けが込む試合展開ではそうはいっていられない。例え勝ち試合で投げさせたいセットアッパー役も、ビハインドで注ぎ込まなければならなくなる場面も必然的に増えるだろうし、ゲーム感覚を維持するため調整登板の機会も増えるだろうし、流動的にならざるを得ない現実があった。

これが手かせ足かせとなって「勝利の方程式」の確立を大幅に遅らせてしまったと言える。

今季のイーグルス救援陣は7/3現在で防御率3.75。はっきり言って安定感に欠け、一言でいえばかんばしくない内容だ。

しかし、このような状況を生み出したのは、前述どおり、ひとえに打線の得点力不足が根源だと思っている。その次に、投手本人の力量不足やくるコンディション調整の失敗、さらに首脳陣の継投作戦の拙さ、が挙げられる。



さて、一人ずつみていこう。

美馬学・・・話題のルーキーは合格点

右腕炎症のため6/30に1軍を離れ治療に専念している美馬。ルーキーながら開幕からここまで獅子奮迅の投げっぷりで、23という試合数はチーム最多であり、本当よくやってくれたと思う。この抹消期間で疲労を少しでも抜いてリフレッシュしてほしいと思う。

星野監督の起用方法は、困ったら美馬。そんな印象で強い期待と信頼を抱いて起用していたように感じる。リードした展開での登板は8試合、同点時は4試合、ビハインド時は11試合(1点差2、2点差4、3点差1、4点差以上4)。どんな状況でも結果を出す新人は、星野監督好みなのは間違いない。

防御率は3.08。統一球の影響による投高打低の状況下では、さして良い成績ではないが、かといって悪い成績でもなく、この表では青山に次ぐ数字で、及第点。被打率.204、被出塁率.242という数字は立派であり、ここまで対戦打者は美馬の勢いある投げっぷりに少々たじろいでいる、といったところだろうか。また、BABIPが.229ときわめて良い数字を残しているため、バックの守備陣の支えや運も味方につけていると言えそうだ。

ただ、課題点もある(新人なのだから、あって当たり前で、なければ困る)。打者に立ち向かっていく姿勢やその投げっぷりは惚れ惚れするけど、球威や球のキレはどうなのだろう? 打者を凡打させるのには申し分ない球威だとは思うけれど、空振りを奪ったり、三振に切ってとるようなウイニングショットの開発はこれからの課題だ(奪三振率4.44は低い)。

美馬のここまでの球種割合はストレートが52%、スライダーが35%でこの2球種で87%を占める。奪った三振13個のうち見逃し三振4個は全てストレート、空振り三振9個はスライダーが8個、ストレート1個という内訳だ。このスライダーが絶品というレベルではないため、三振を取りたい状況で打者のバットに空を切らせるのが、なかなか困難なのだだ。

青山浩二・・・スリーマウンテンズの中で唯一昨年同様好活躍

開幕先発ローテに入り4/14ロッテ戦、4/21ホークス戦で先発するも、3登板目の4/30オリックス戦からは中継ぎに回わった青山。以降救援で18試合で投げている。昨年は防御率1.72という素晴らしい成績を残したが、今季も救援での防御率は2.43とチーム内でもすこぶる良い数字だ。

起用方法はリードした展開で10試合、同点時が3試合、ビハインド時が5試合(1点差2、2点差2、4点差1)で、この内訳をみてもわかるとおり、星野楽天の「右のセットアッパー」は現状、青山である。

青山というと、先日の四球祭りの嫌なイメージがぼくの中でもいまだ尾を引きずっているけれど、今から思えばあれで1度抹消されたのが良かったのかもしれない。というのは、あの時、青山本人が言うには状態はすこぶる良くなかったらしい。疲労等からくるコンディション下降期だったのだろう。ファームでの期間、走り込みから始めて、スライダーやフォークの精度を上げるべく、投げるときの感覚やリリースポイントの確認を丁寧に行ったようだ。

幾つかのスタッツで、今後も青山に期待できるのでは?と思わせてくれる素晴らしい数字が出ている。

まずはDIPSが2.38と安定している点だ。ちなみに昨年は2.01だった。BABIPも極端に振り切れた値ではない。与四球率は少し多めだが、安打を打たれないため(被打率.198)結果トータルで、1イニング当たり出塁を許す走者数を示すWHIPは1.01と安定している。よしんば走者の出塁を許しても、長打を浴びることはまずない(二塁打を1本浴びただけ)。また奪三振率も8個台を記録しており、三振を奪うこともできている。

小山伸一郎・・・タフネス右腕も...長年の勤続疲労が表面化しつつある?!

小山の防御率は4.76だが、奇襲先発返り打ちの中日戦を除く救援だけをみれば3.42となる。しかし、この数字は正直ものたりないものだ。

ここまでの起用内訳はリードした展開では2試合、同点時は2試合、ビハインドでは11試合(2点差5、3点差4、7点差以上2)。位置づけはロングリリーフ(で2勝を手にしている)、そして残念なことに敗戦処理、である(泣)

開幕当初、ビハインドのマウンドばかりに上がる小山をみて、もっと良いところで使ってあげればよいのに・・・と思ったのだが、ひょっとすると長年の勤続疲労がここへきて徐々に表面化しつつあるのかもしれない。首脳陣はそのことを把握していたからこそ、開幕から敗戦処理なのかもしれないと今では思っている。(例年小山はいろんな役回りで投げており、またその性格上、敗戦処理でスタートしたから腐ってしまいそれが原因でパフォーマンスが低下したとは、とても思えないのだ)

というのも、DIPSが悪いほうに跳ね上がってしまっているのが気になる。

一昨年の小山のDIPSは2.60だった。昨年は3.56。そして今季は4.98と年々悪化の一途を辿っている。DIPSの変化と歩調を合わせるかのように奪三振率も、2009年の10.46を皮切りに昨年の8.15、そして今季の6.15と低下している。

一般に運の介在を診るBABIPを確認すると、.274と平均的な数字が出ている。そのため、ツキに見放された・・・というものではなく、小山本人のパフォーマンスレベルが低下していると捉えたほうが正しい。

個人的に一番気になるのは、今季、ウイニングショットのシンカーの精度があまり良くないということ。好調時の小山のシンカーは鋭い変化・落ちをみせるが、今季はそれが影を潜めている。(昨年も夏場にシンカーが思ったように曲がらずに抑え失敗を繰り返した時期があった)

さらに、調べてみたら、ストレートの被打率が.375ときわめて悪い結果になっていた(泣)

片山博視・・・今季は、ツイていない(涙)

アタマを丸めて気合い注入したつもりも、7/3ロッテ戦では3失点と打たれてしまった片山。起用内訳はリードした展開で7試合、同点時で4試合、ビハインドで11試合(1点差5、2点差3、3点差1、4点差以上2)となっており、現状、星野楽天の「左のセットアッパー」である。

片山は特に星野楽天の継投作戦の拙さに弄ばれてしまった感が強い投手の1人だと思っている。救援22試合のうち走者を背負って登板した試合は実に16試合、うち得点圏だったのが14試合と、マウンドに登った時点でピンチの状況からスタートしていた。左腕のため左打者に当てたいという思いから、なかなかイニングのアタマから投げさせるのは難しいのかもしれない。しかし、ブラウン監督時にはこんなに多くはなかったはずで、この環境面の悪さがピッチングを硬直させてしまった側面は否定できない。

なかなか気楽な状況で投げる場面が少なかったために、そうこうしている間に、良いリズムを生み出すのに失敗しドツボにハマっている可能性もある。

四球が多いという指摘を受けるかもしれない。しかし昨年も与四球率は3.75とほぼ変わらずだった。確かに本人の力量の部分はあるのだが、BABIPの異常値が示すようにそれに輪をかけて、ツキにも見放されている感もある。(内野安打を否定するつもりは毛頭ないのだが)許した内野安打数の多さも、それを暗示しているような印象を受ける。

スパイアー・・・今季、抑えはテスト入団の苦労人でOKですかね

最後にスパイアー。開幕前から色んな投手が抑え候補として取り沙汰されてきたけれど、この人に落ち着くと予想できたファンはどれくらいいるのだろう?

今日TLをチェックしていたら、こんな記事がWeb上に上がっていた。ちょっと良い話なのでURLを紹介すR。

【プロ野球】楽天ベンチ裏リポート「スパイアーを奮い立たせた闘将の一言」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110704-00000303-sportiva-base

被本塁打が多いのが懸念されるところだが、この点のみを防いでくれたら、これからも安定した働きが期待できそうだ。奪三振率も良し、与四球率も合格ライン内、被打率もまずまず。抑え候補と言われていた美馬がウイニングショットに決め手を欠くだけに、ぼくはベストではないのかもしれないけどベターという意味で、当面はスパイアーで問題ないと思う。【終】

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