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【試合評】 2011年5月20日(金) ○楽天イーグルス2-1ヤクルト。奪三振15は自己最多/球団新となる田中の完投。

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手に汗握る143球の熱投だった。

ぼくの心臓の鼓動は終始鳴りっぱなしだった。

というのも。

序盤3回まで毎回先頭打者の出塁を許す内容で、7回を除く合計8イニングは走者を塁上に置く状況が続いたから、というのも、ある。

相手先発・由規も好投を続けており1点を争うロースコアな試合展開だったから、というのも、もちろん、ある。

だが、僕を中継に釘付けにさせた一番の要因は、奪三振数だった。

ここ1週間ほど、暇をみつけては、ある事情のため田中のプロ入り後の投手成績を調べていた。そのため、田中の1試合最多の奪三振数がプロ初勝利となった2007年4/18ソフトバンク戦での「13」であることを知っていたからだ。(※追記:その後調べたところ、2007年10/3日本ハム戦でも13個の三振を奪っていた)

8回、先頭のホワイトセルを第1打席、第2打席と同様に膝元の縦スライダーで料理して、これまでの最多を超える「14」のK。

9回1死1塁でユウイチのバットをアウトコースのフォークで空を切らせて、その数「15」。

最後は青木をファーストゴロに討ち取って──

──東北の夜空に希望が灯った。

この「15」という数は、1試合9イニングでの奪三振数の球団新記録となった。

今季完投で3勝目。チームの連敗を止め、交流戦の初勝利をその手で掴み、そして、この日、父親となった永井に嬉しい報告をお立ち台でしてみせた。ウイニングボールは永井に渡すと約束していたとのことだ。

これでチーム成績は30試合13勝16敗1分、借金は3。5月月間成績は4勝10敗1分(借金6)、4位・西武が中日に敗れたため、これで入れ替わりで楽天は4位浮上。2005年からの対ヤクルト交流戦成績を11勝17敗1分とした。

(下記に続く)

▼この試合前まで球団オフィシャルサイトのトップに掲載されていた画面


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○楽天イーグルス2-1東京ヤクルトスワローズ〔1回戦〕
20110520DATA8.jpg
■ハイライト映像


スワローズのオーダーは、1番・青木(中)、2番・田中(ニ)、3番・ホワイトセル(指)、4番・畠山(一)、5番・バレンティン(右)、6番・宮本(三)、7番・相川(捕)、8番・川端(遊)、9番・飯原(左)、先発・由規。

イーグルスのスタメンは、1番・聖澤(中)、2番・松井稼(ニ)、3番・草野(三)、4番・山崎(一)、5番・中村(左)、6番・枡田(遊)、7番・鉄平(右)、8番・横川(一)、9番・中谷(捕)、先発・田中。

田中と地元・仙台出身の由規の投げ合いはこの試合で通算3度目となる。いずれもKスタが舞台で初対決は2009年5/20。由規は7回・被安打4で1失点も、9回・被安打2で完封シャットアウトを収めた田中が勝利投手に。2度目は2010年6/13。由規が7回2/3で失点を山崎のソロショットにとどめて1失点で勝利した。田中は8回2失点も敗れた。

星野監督は打線をいじってきた。5月に入って好調の草野と中村を中軸で起用、松井稼を2番に置き、鉄平を下位の7番に下げて、ショートでは今季2試合のスタメンとなった枡田を、ファーストでは横川を、そしてマスクは中谷を使ってきた。田中─中谷のコンビは今季初で、疲労の色が濃い嶋に休養を与えたかたちとなった。なお、結果を言ってしまえば、この打線が機能したのだが、現状のイーグルスにおいて、この並びが最適かもしれない。

試合は初回早々に動いた。両軍ともに1点を分け合うかたちでスタートした。

セリーグ1位を走るヤクルト打線相手なのだ。初回、田中が慎重になりすぎたきらいがあるのは仕方の無いことだった。バットに当てさせまいと変化球主体の投球(1回の球種割合は直球4球、変化球15球)。ところが真中高めに入った甘いスライダーを先頭の青木に鋭くセンターに打ち返され、出塁を許してしまう。さらに2番・田中浩がきっちりバントを決めて、僅か4球でこの試合初の得点圏ピンチを迎える。3番・ホワイトセルを内角低めの縦スライダーで三振に取るも、さすがにセのトップをいくチームの4番打者には上手く打たれてしまった。

中谷が選択した配球は徹底したアウトコースの厳しいゾーンだった。2球で2ストライクと追い込むものの、ここからが畠山の真骨頂だった。低めに落ちる変化球で何度も誘いをかけるが見極められてしまい、8球目。外から真中に落ちていく失投というべきフォークを上手く叩かれて、タイムリーを許す。(楽0-1ヤ)

しかし、イーグルスは直後の1回裏にすぐさま追いつくことに成功する。1回に失点してしまうここ最近の傾向は今日の試合も同様だったが、即同点としたところがここ最近と違う点だった。ここ、ポイントだったと思う。

いろんな思いがあってマウンドに上がっていたであろう由規は、緊張のためか、先頭の聖澤に明らかにコントロールを乱した四球を与えてしまう。続く松井稼がバントで送ることも進塁打を打つこともできずに三振に倒れるも、聖澤が草野の初球にニ盗を成功させ(16個目の盗塁)、得点圏のチャンスを作る。ここで今季初の3番起用となった草野がセカンドの横を抜けるセンター前ヒットを放つも、聖澤のスタートが遅れてしまい、3,1塁。4番・山崎がコントロールが不安定な由規の外角スライダーをみきわめて四球を選んで、チャンス広がり1死満塁に。

ここで仕事をしてみせたのが、5番に座った好調の中村だった。初球を叩いた打球は左中間への少々浅い飛球となったものの、3塁走者聖澤がホームを踏んで、同点に追いついた。(楽1-1ソ)

できれば、2死2,1塁から枡田がヒットを打って、お立ち台の権利をぐっと引き寄せたらよいのに、と思ったが、凡退に終わったのは御愛嬌か。

2回以降は両投手とも修正をみせて自身の投球をアジャストしていく。

1回にストレートを僅か4球しか投げずに直球と変化球のコンビネーションが作れなかった田中は、2回以降直球を多く投げ込んでいく。このストレートがストライクゾーンの両サイドいっぱいに決まるシーンが多く、ヤクルト打線が見逃してストライクになったのは21球にものぼった。ストレートが決まりだすと、持ち味の鋭く落ちる縦のスライダーも活き活きし出した。ヤクルト打線からスライダーで奪った空振りは9回。特にホワイトセル、バレンティンの両打者には、低めのスライダー、フォークといった落ちる球種で、ほぼ完璧に抑えこむことに成功した。女房役の中谷もうまくリードして、相手の意表を突くようなスパイスも混ぜ込み、好調のヤクルト打線を封じこめることに成功した。

2回・・・直球9球、変化球9球
3~4回・・・直球15球、変化球15球
5~6回・・・直球18球、変化球22球
7~9回・・・直球14、変化球22球


一方の由規もナイスピッチングだった。序盤は制球に苦しんだ。特にスライダーでカウントを取ることができず、カウントが取れても甘く入る球が目立ったが、徐々に良いところに決まりだしていく。ストレートも150キロ以上を連発したスピンのかかった良い球を投げており、4回も枡田の空振り三振は球の随分下をバットが空を切るありさまで、こんな光景を何度か目撃することになった。

それにしてもだ。ストレートとスライダーの2球種だけでこれだけのピッチングをしてみせるのだから、由規の器量の大きさを思い知らされる。こんなタイプの先発投手は、楽天には残念ながらいない。楽天の各打者は最後まで狙い球をどちらに絞るべきか?悩みどおしだったと思うが、2点目は楽天にやってきた。

7回裏、先頭の中村が特技「悪球打ち」で低めの見逃せば完全ボール球となるスライダーをセンター前へ弾きかえし出塁する。続く枡田が送りバントをきっちり決めて1死2塁と勝ち越しの場面をお膳立てをすると、4回の得点圏では大飛球を放つも外野手と取られてしまった鉄平が、ここではきっちりレフトの頭上を超えていくツーベースをはなち、中村を本塁へ呼び込むことに成功する。(楽2-1ヤ)

結局、この一撃が勝利打点となり、イーグルスは交流戦3試合目にして初勝利を飾った。

2度の併殺や判断ミスなど、まだまだ、粗さや課題は残るが、打線として、チームとして機能してきたかな?と思わせてくれる試合だった。【終】

■楽天・田中将大の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20110520DATA11.jpg
【ストライク率】
※打席結果に関わらずストライク枠内に入った球の割合
全体61.5%、直球71.7%、変化球54.2%
【球種割合】
球数143球>St60、Sl44、Fo24、Sh9、Cur3、Ch3
vs左打者61球>St23、Sl20、Fo13、Sh2、Ch3
vs右打者82球>St37、Sl24、Fo11、Sh7、Cur3


■ヤクルト・由規の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
20110520DATA12.jpg
【ストライク率】
全体53.3%、直球53.5%、変化球52.9%
【球種割合】
球数122>St71、Sl49、Fo2
vs左打者85球>St48、Sl35、Fo2
vs右打者37球>St23、Sl14


■両軍の打席結果とカウント推移表
20110520DATA9.jpg
20110520DATA10.jpg
「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
配球図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から、
1、2、3、4、5
6、7、8、9、10
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20
21、22、23、24、25
となります。そのうちストライクゾーンが、7、8、9、12、13、14、17、18、19になります。
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