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【分析】 5番・高須洋介選手は何故「伝家の宝刀」を抜くことができないのか?

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今シーズン、星野楽天が組むイーグルス打線の注目ポイントの1つに、5番・高須洋介がある。これまで1番、2番、3番や下位打線を担うことはあっても、楽天イーグルスにきてから高須は5番でスタメン出場したことは2009年9/17日本ハム戦の僅か1度のみである。

星野監督ほか首脳陣の狙いは、例年ハイアベレージを残す高須選手の得点圏打率に期待しての5番抜擢だろう。ここで再度、高須選手の得点圏打率を確認してみると、

■楽天 高須洋介 年度別 得点圏打率
2005年・・・打率.278、得点圏打率.348
2006年・・・打率.300、得点圏打率.378(リーグ1位)
2007年・・・打率.283、得点圏打率.386(リーグ1位)
2008年・・・打率.282、得点圏打率.297
2009年・・・打率.304、得点圏打率.339
2010年・・・打率.268、得点圏打率.358

となっており、いずれのシーズンも打率を上回る数字を残し、2008年以外は3割3分以上、2006年、2007年、2010年は3割5分以上を打っている。

星野監督はこの勝負強い打棒を買ったわけだ。4番・山崎が凡退したら、ごっそり打点を稼いでほしい、そんな意図である。

ところがだ、今季ここまでの得点圏打率は僅か.133なのだ。

5/11現在、得点圏打撃成績・・・打率.133、17打席、15打数2安打2打点、2三振、2犠打

いったい高須選手に何が起きているのだろうか?

高須選手がチャンスで凡退を繰り返すたびにその疑問は徐々に膨らんでいったわけだけれど、onetさんにリクエストを頂いたので、ぼくが記録している拙いデータの中から幾つか探ってみたい。

■球種別打率

廣済堂刊・ホームラン特別編集『12球団全選手データ百科名鑑2011』によると、高須選手の昨年の球種別打率は下記のようになっている。なお(カッコ)内はぼくが調べた数値だ。

ストレート・・・.246 (.239)
スライダー・・・.293 (.341)
チェンジアップ・・・.313 (.286)
カーブ・・・.412 (.357)
フォーク・・・.148 (.182)
カットボール・・・.294 (.214)
シュート・・・.222 (.154)
シンカー・・・.250 (.500)


データ百科名鑑とぼくが調べて数字は若干の差異はあるものの、ストレートが2割4分前後であまり好結果が出ていなく、変化球は(フォークを除いて)総じて好成績を収めている、とみることができる。なお、2010年の打率は.268である。

つまり、高須選手はストレートはあまり得意ではなく、変化球のほうが強い傾向にある、と言える。

今季もここまでストレート打率は.233である。(43打数10安打)
一方、スライダー、カットボール、パームの変化球合計打率は.324である。(37打数12安打)

上記を踏まえると、好結果を残すには、ストレート狙いばかりではなく、変化球を多く打ちにいかなければならない、ということになる。

今シーズン、走者無し&走者1塁(つまり得点圏ではない)の状況での打撃成績は下記のようになった。

打率.308、65打数20安打、5三振、3四球

球種別では、ストレート32(うち安打9)、変化球33(うち安打11)、となった。

ストレートと変化球をほぼ半分ずつの割合で打ちにいき、3割の打率を作っている。

ところが、得点圏になると、

得点圏打率.133、15打数2安打2打点、2三振、2犠打

球種別では、ストレート11(うち安打1)、変化球4(うち安打1)、である。

こちらでは73%の高い割合であまり得意ではないストレートを打ちにいっているのだ。

もっと変化球狙いで変化球を打ちにいくべきでは?と思う。

そう思う一方で、相手投手、バッテリー陣の攻めもこのような状況を生んでいるとも言える。

走者無し&走者1塁の69打席で相手投手が投げた球の合計は262球。そのうちストレートが130、変化球が132とほぼ半々の割合だ。

ところが、この割合が得点圏の場面(17打席。65球)になると、ストレート42、変化球23。比率になおすと64.6%、35.4%となり、ストレートの割合が多くなっている。

つまり、相手バッテリーも当然研究をしてくるわけで、高須選手がストレートがあまり得意ではなく、変化球のほうが好結果が出やすいというデータを把握しているわけだ。

それだから、得点圏ではストレートで押す割合が多くなっており、高須選手はストレートを打たされてしまうのではないだろうか?

さらに下記配球図をみると、変化球も低めのゾーンに集まっており、打ちごろの高さに浮いて入った変化球や、抜けてきた変化球など、いわゆる失投というべき変化球がほとんどなかったのでは?と推測することも可能だ。

高須選手はパワーのあるタイプではない。狙った1球をフルスイングしてホームランにすることはあっても、それでもシーズン6本が最高、プロ通算でも18本しか打っていない。

そのため、緩急をつけられてタイミングをずらした速球ストレートは差し込まれたり、詰まったりするケースも決して少なくない。タイミングを合わせて捉えたと思った打席でも平凡ゴロ、平凡飛球などで凡打に倒れる光景も多くみてきた。

その状態のなかでさらに今季からは低反発の統一球の導入だ。開幕当初は多くの選手同様に、ストレートを打ちにいって「あれれ?飛ばないゾ」というケースが多かったと思う。(4月のストレート打率.238、21打数5安打。一方、4月の変化球打率.350、20打数7安打)

■球数別打率

次に球数別打率だ。本来ならカウントで診たいところなのだが、残念ながら昨年の打席、カウントの記録をきっちりとっていないため、球数別でみることにする。

得点圏打率.358を残した昨年の高須は、球数別で1打席4球までで多く打ちいき、好結果を残す傾向にあった。(1球~4球で得点圏打数の84.2%を占め、得点圏打率.363)

ところが、今シーズンは4球目までではなく、5球目以降の割合が多くなっている。

1~4球・・・60.0%
5球以降・・・40.0%


4球目までの割合が約25%減少、かわりに5球目以降のパーセンテージが増加していた。

■2009年 20101年 得点圏での球数別打率


球数が多くなり、2ストライクと追い込まれてしまうと打者は一般に不利になっていく。そのため、好結果を出すにはファーストストライクから狙っていかなければならない。よく代打の場合は初球から積極的に打っていくべしという定石めいたことが言われるが、一理あるのだ。田淵コーチのファーストストライク理論も理に適った部分は大いにある(この点は認めるが、それでも状況に応じた打撃は必要だと思っている)。

高須も例外ではないと思う。今シーズンの得点圏打数をストライクカウントごとにみると、

0ストライク1打数
1ストライク6打数(1安打)
2ストライク8打数(1安打)


となっており、追い込まれてからの回数が多い印象を受けるのだ。


今シーズン、高須選手の得点圏打率はなぜ低迷しているのか?

その問いに、今現在、ぼくが推測できるのはこの2つ、低反発球でのストレート対応にアジャストできていないのでは?、追い込まれてしまってるのでは?、ぐらいである。漠とした推測で申し訳ないけど。【終】

■楽天・高須洋介 2011年5/11現在 得点圏での全打席配球図
※各ゾーンの上段は直球、下段は変化球
20110512DATA5.jpg
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