【試合評】 2011年5月10日(火) ●楽天イーグルス0-2日本ハム。通算6度目の岩隈Xダルビッシュの投げ合いは、中田の援護弾でダルビッシュ勝利。楽天は4度目の無得点試合。
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交流戦突入前の最終週となる今週、楽天イーグルスは本日から本拠地Kスタで日本ハムとの3連戦(4~6回戦)が組まれている。
その初戦となったこの試合、楽天は岩隈、日本ハムはダルビッシュという日本球界を代表するピッチャー同士の投げ合いで始まった。
ちょうど本日、4月の月間MVPが発表され、パリーグ投手部門を岩隈が受賞。3試合登板負けなし3勝、防御率1.37の活躍が評価されたかたちとなり、岩隈にとって通算5度目の栄誉となった(03年3・4月、04年3・4月と5月、08年6月)。なお、この5回という数字はパリーグ投手ではソフトバンクの杉内の7度に続くリーグ2位のタイ記録とのこと(他に西武・西口)。
その報告をかねてという意味合いも加わった、岩隈の今季初のKスタのマウンドである。相手は岩隈本人も「意識せざるを得ない投手」と認めるダルビッシュ。この顔合わせはこのゲームで6度目となる。
これまでは岩隈の2勝1敗、ダルビッシュの2勝2敗と譲らずのかたちだったが、今日は岩隈が中田の5号2ランの一発に泣いたかたちとなった。
今日の敗戦は現在の台所事情を考えれば、ある程度、容易に予測されたものであったが、それでも負けとなると、やはり、痛い。
これでチームは4連敗、23試合10勝13敗とまた一歩後退、日本ハム戦1勝3敗、楽天の無得点試合は今季早くも4となり、試合が降雨で流れた5位・西武とのゲーム差は0.5になってしまった。
さて、下記で試合をポイントごとに振り返ってみたい。
■岩隈久志vsダルビッシュ有 通算対戦成績

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●楽天イーグルス0-2北海道日本ハムファイターズ〔4回戦〕

■ハイライト映像
楽天のオーダーは、1番・聖澤(中)、2番・鉄平(右)、3番・松井稼(遊)、4番・山崎(一)、5番・高須(ニ)、6番・中村(左)、7番・岩村(三)、8番・嶋(捕)、9番・横川(一)、先発・岩隈。
ルイーズの代わりに1軍に上がってきた草野はベンチスタート。1番から5番までの並びは5/7西武戦と変わらずである。今まで主に6番に置いてきた岩村を初めて7番に下げ、6番にはチームNo.1打率の中村を据え、9番にファーストで横川を使う内容となった。
日本ハムのオーダーは、1番・田中賢(ニ)、2番・飯山(遊)、3番・糸井(中)、4番・小谷野(三)、5番・稲葉(指)、6番・中田(左)、7番・ホフパワー(一)、8番・大野(捕)、9番・陽(右)、先発・ダルビッシュ、という顔ぶれ。
チームの連敗ストップを懸けてマウンドに上がった岩隈は初回、球が低めに決まることは少なかったものの、無難な立ち上がりをみせる。1番・田中賢をストレートで追い込むと、最後はバットの先で打ち上げた平凡なレフトフライに討ち取り、続く飯山を岩隈正面のピッチャーゴロに抑える。糸井の討ち取ったゴロが岩隈のグラブを弾いてしまい内野安打を許した不運はあったものの、落ち付いて小谷野にゴロを打たせて、1回表にゼロを入れていく。
2回には1死後から中田、ホフパワーに連打を浴びて1死2,1塁のこの試合初の得点圏ピンチを迎える。続く大野を外ぎりぎりのフォークを打たせてボテボテのショートゴロに取って2塁封殺で状況は2死3,1塁と変わる。迎える打者は、昨年13打数5安打の対戦打率.385と相性の悪い陽岱鋼。しかし、ここでも落ち付いてカウント2-2から落差のある岩隈本来のフォークボールを振らせて、危機を乗り切ってみせた。
一方の楽天打線はダルビッシュ相手に1回2回とイニング先頭打者の出塁に成功、先制点奪取の機会を窺う。
1回は今季2度目の1番に座った聖澤が初球ストレートを快打、痛烈なライナーがダルビッシュの右足に当たり、打球が変化してショートの前に転がる内野安打で出塁する。続く鉄平が送って1死2塁と早くも得点圏チャンスを迎えるものの、ご多分に漏れずあとが続かない。ダルビッシュは聖澤の打球の直撃を受けた「後遺症」を全く見せることなく、快投そのもののピッチングをみせ中軸をねじふせていく。3番・松井稼はホットゾーンに入った低めのストレートを打ち返すも球威に押されて快音とは裏腹に浅いライトフライに倒れると、4番・山崎は外の鋭いスライダーの餌食となり空振り三振、3アウトに。
2回は高須が右翼前にライナー性のヒットを放ち出塁するも、後続が遊ゴ、空振り三振、見逃し三振に倒れてしまう。
3回は1死後に聖澤が間一髪の内野安打で出塁。すると3度の牽制という執拗な警戒網をかいくぐりながら鉄平2球目にダルビッシュから通算2個目となる盗塁を成功させ、得点圏のチャンスを演出することに成功する(今季13個目の盗塁)。しかし、鉄平、松井稼に1本が出ない。
奪空振り率19.1%、スライダーがキレていたダルビッシュ
この日のダルビッシュは、立ち上がり時から右打者のアウトコース、左打者のインコースに決まるスライダー、低めのストライクゾーンから縦に大きく落ちるスライダーが絶妙なキレ味を出していた。打者の手元近くになってから鋭い変化をみせるスライダーに楽天の各打者は手を焼いていた。
ダルビッシュが奪った三振は15個。
2番・鉄平、3番・松井稼、4番・山崎、5番・高須、8番・嶋、9番・横川が各2個。7番・岩村が3個という内訳だ。
そのうち11個がスライダーで三振に倒れている。(他はストレートが3個、カーブが1個)
このスライダーがとてもやっかいで攻略の糸口すら見つけることができない。なのに打者が2順目に入った3回聖澤の打席からダルビッシュはカーブを多用し緩急をつけるピッチングも効果的に用いてきた。(この試合カーブを15球投げたが、3回聖澤以降で14球を使用)
150キロを越える真っすぐ系の球と、いつも以上に鋭く曲がるスライダー、さらに大きな孤を描くカーブによる緩急・・・・・・もし楽天打線の状態がこれほど酷い状態でなくても、今日のような投球をされたら、無得点だった可能性はきわめて高い、そんなレベルの投球だった。
奪空振り率は、球数136に対し奪った空振り数26で、19.1%ときわめて高い。楽天の打者は136球のうち合計21球のボール球をスイングしにいってしまった。つまりボール球を振らされてしまうかたちになった。
楽天打線は4回から6回まで3イニング連続で三者凡退に抑えられてしまう。
一方、尻上がりに非の打ちどころがなくなってきたダルビッシュに呼応するかのように、岩隈も5回をこの試合初めての三者凡退に日本ハム打線を退ける。
しかし、6回だった。2死まで僅か3球で漕ぎつけるも、稲葉に外の球に対してタイミングを合わせられてレフト前ヒットを許してしまう。そして続く中田に投じた3球目だった。これが失投となってしまった。外から真中にシュート回転して入ったストレートを狙い打たれる。打球はバックスクリーンに飛び込む2ランホームランとなってしまう。これが結局、この試合の決勝点、両軍通じての唯一の得点/失点となってしまった。
岩隈はその後7、8回をぴしゃりと抑えるものの、9回2死2,1塁の場面で田中賢に3球目を投げた後、身体のどこかに違和感が発生したのか降板する。緊急登板で上がった美馬が後続をどうにか抑えて、9回裏の反撃に一縷の望みを託した。(岩隈の状態が気になる。大丈夫だろうか?)
土壇場でチャンスを作るものの、なぜ?岩村...
9回1死から山崎が痛烈なライナー性のフライヒットを左翼線に放ち、中村が外のカーブを巧く拾ってセンター前に運び2アウトながらも3,1塁のチャンスを作る。
ここで何故か打席がまわるのは7番に下がっていた岩村。カウント1-2と追い込まれた5球目の内角スライダーに空振り三振して、イーグルスの4連敗が決まった。
■岩村明憲vsダルビッシュ全打席配球図

ダルビッシュは岩村に対して合計18球、直球5、スライダー9、カットボール1、チェンジアップ3を投げた。ダルビッシュが投げた9球のスライダーのうち、岩村は実に5球を空振りをしていた。
相手がダルビッシュのため、岩村でなくてもそのような結果になる可能性は高いが、それでもこの日、岩村は良いところがなく3三振1凡打。
ゴールデンウィークのホークス戦での試合前練習では良い当たりを何度も飛ばしていたという話だし、この日の練習でもライナー性の鋭い当たりを打撃練習で放っていたという。若菜さん、駒田さん、西崎さんら解説陣がこぞって状態が上がってきているのは確かだと口を揃える。本人も状態は良いと言う。
しかし、結果が出ていないのが事実。低めの落ちる球に何度バットがまわったか?差し込まれて凡打に倒れたり、振り遅れの空振りを喫することが何度あったか?
ここは、当面、サードのスタメンはこの日上がってきた草野を起用し、ファーストで横川を起用すべきではないだろうか?
エースである岩隈には先に失点してほしくなかった。あの失投が痛かっただけに悔やまれるところではある。しかし、現在の得点力では、どんな優れた先発投手でもチームに勝ちをつけるのは容易なことではない。【終】
※両先発投手の球種別の投球詳細表が「カープとデータ」さんに掲載されています。
http://carpfangakusei.blog134.fc2.com/blog-entry-205.html
■楽天・岩隈久志の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球

【ストライク率】
※打席結果に関わらずストライク枠内に入った球の割合
全体61.8%、直球66.7%、変化球59.6%
【球種割合】
球数131>St42、Sl19、Fo46、Sh15、Cur9
vs左打者64球>St22、Sl8、Fo23、Sh6、Cur5
vs右打者67球>St20、Sl11、Fo23、Sh9、Cur4
■日本ハム・ダルビッシュ有の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】

【ストライク率】
全体47.8%、直球63.0%、変化球40.0%
※ストライク率が低いのはボール球(変化球)で勝負できていたから。
【球種割合】
球数136>St46、Sl48、Fo3、Cur15、Cut5、Ch14、Sh5
vs左打者89球>St26、Sl29、Fo2、Cur11、Cut5、Ch14、Sh2
vs右打者47球>St20、Sl19、Fo1、Cur4、Sh3
■両軍の打席結果とカウント推移表


「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
配球図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から、
1、2、3、4、5
6、7、8、9、10
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20
21、22、23、24、25
となります。そのうちストライクゾーンが、7、8、9、12、13、14、17、18、19になります。
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交流戦突入前の最終週となる今週、楽天イーグルスは本日から本拠地Kスタで日本ハムとの3連戦(4~6回戦)が組まれている。
その初戦となったこの試合、楽天は岩隈、日本ハムはダルビッシュという日本球界を代表するピッチャー同士の投げ合いで始まった。
ちょうど本日、4月の月間MVPが発表され、パリーグ投手部門を岩隈が受賞。3試合登板負けなし3勝、防御率1.37の活躍が評価されたかたちとなり、岩隈にとって通算5度目の栄誉となった(03年3・4月、04年3・4月と5月、08年6月)。なお、この5回という数字はパリーグ投手ではソフトバンクの杉内の7度に続くリーグ2位のタイ記録とのこと(他に西武・西口)。
その報告をかねてという意味合いも加わった、岩隈の今季初のKスタのマウンドである。相手は岩隈本人も「意識せざるを得ない投手」と認めるダルビッシュ。この顔合わせはこのゲームで6度目となる。
これまでは岩隈の2勝1敗、ダルビッシュの2勝2敗と譲らずのかたちだったが、今日は岩隈が中田の5号2ランの一発に泣いたかたちとなった。
今日の敗戦は現在の台所事情を考えれば、ある程度、容易に予測されたものであったが、それでも負けとなると、やはり、痛い。
これでチームは4連敗、23試合10勝13敗とまた一歩後退、日本ハム戦1勝3敗、楽天の無得点試合は今季早くも4となり、試合が降雨で流れた5位・西武とのゲーム差は0.5になってしまった。
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楽天のオーダーは、1番・聖澤(中)、2番・鉄平(右)、3番・松井稼(遊)、4番・山崎(一)、5番・高須(ニ)、6番・中村(左)、7番・岩村(三)、8番・嶋(捕)、9番・横川(一)、先発・岩隈。
ルイーズの代わりに1軍に上がってきた草野はベンチスタート。1番から5番までの並びは5/7西武戦と変わらずである。今まで主に6番に置いてきた岩村を初めて7番に下げ、6番にはチームNo.1打率の中村を据え、9番にファーストで横川を使う内容となった。
日本ハムのオーダーは、1番・田中賢(ニ)、2番・飯山(遊)、3番・糸井(中)、4番・小谷野(三)、5番・稲葉(指)、6番・中田(左)、7番・ホフパワー(一)、8番・大野(捕)、9番・陽(右)、先発・ダルビッシュ、という顔ぶれ。
チームの連敗ストップを懸けてマウンドに上がった岩隈は初回、球が低めに決まることは少なかったものの、無難な立ち上がりをみせる。1番・田中賢をストレートで追い込むと、最後はバットの先で打ち上げた平凡なレフトフライに討ち取り、続く飯山を岩隈正面のピッチャーゴロに抑える。糸井の討ち取ったゴロが岩隈のグラブを弾いてしまい内野安打を許した不運はあったものの、落ち付いて小谷野にゴロを打たせて、1回表にゼロを入れていく。
2回には1死後から中田、ホフパワーに連打を浴びて1死2,1塁のこの試合初の得点圏ピンチを迎える。続く大野を外ぎりぎりのフォークを打たせてボテボテのショートゴロに取って2塁封殺で状況は2死3,1塁と変わる。迎える打者は、昨年13打数5安打の対戦打率.385と相性の悪い陽岱鋼。しかし、ここでも落ち付いてカウント2-2から落差のある岩隈本来のフォークボールを振らせて、危機を乗り切ってみせた。
一方の楽天打線はダルビッシュ相手に1回2回とイニング先頭打者の出塁に成功、先制点奪取の機会を窺う。
1回は今季2度目の1番に座った聖澤が初球ストレートを快打、痛烈なライナーがダルビッシュの右足に当たり、打球が変化してショートの前に転がる内野安打で出塁する。続く鉄平が送って1死2塁と早くも得点圏チャンスを迎えるものの、ご多分に漏れずあとが続かない。ダルビッシュは聖澤の打球の直撃を受けた「後遺症」を全く見せることなく、快投そのもののピッチングをみせ中軸をねじふせていく。3番・松井稼はホットゾーンに入った低めのストレートを打ち返すも球威に押されて快音とは裏腹に浅いライトフライに倒れると、4番・山崎は外の鋭いスライダーの餌食となり空振り三振、3アウトに。
2回は高須が右翼前にライナー性のヒットを放ち出塁するも、後続が遊ゴ、空振り三振、見逃し三振に倒れてしまう。
3回は1死後に聖澤が間一髪の内野安打で出塁。すると3度の牽制という執拗な警戒網をかいくぐりながら鉄平2球目にダルビッシュから通算2個目となる盗塁を成功させ、得点圏のチャンスを演出することに成功する(今季13個目の盗塁)。しかし、鉄平、松井稼に1本が出ない。
奪空振り率19.1%、スライダーがキレていたダルビッシュ
この日のダルビッシュは、立ち上がり時から右打者のアウトコース、左打者のインコースに決まるスライダー、低めのストライクゾーンから縦に大きく落ちるスライダーが絶妙なキレ味を出していた。打者の手元近くになってから鋭い変化をみせるスライダーに楽天の各打者は手を焼いていた。
ダルビッシュが奪った三振は15個。
2番・鉄平、3番・松井稼、4番・山崎、5番・高須、8番・嶋、9番・横川が各2個。7番・岩村が3個という内訳だ。
そのうち11個がスライダーで三振に倒れている。(他はストレートが3個、カーブが1個)
このスライダーがとてもやっかいで攻略の糸口すら見つけることができない。なのに打者が2順目に入った3回聖澤の打席からダルビッシュはカーブを多用し緩急をつけるピッチングも効果的に用いてきた。(この試合カーブを15球投げたが、3回聖澤以降で14球を使用)
150キロを越える真っすぐ系の球と、いつも以上に鋭く曲がるスライダー、さらに大きな孤を描くカーブによる緩急・・・・・・もし楽天打線の状態がこれほど酷い状態でなくても、今日のような投球をされたら、無得点だった可能性はきわめて高い、そんなレベルの投球だった。
奪空振り率は、球数136に対し奪った空振り数26で、19.1%ときわめて高い。楽天の打者は136球のうち合計21球のボール球をスイングしにいってしまった。つまりボール球を振らされてしまうかたちになった。
楽天打線は4回から6回まで3イニング連続で三者凡退に抑えられてしまう。
一方、尻上がりに非の打ちどころがなくなってきたダルビッシュに呼応するかのように、岩隈も5回をこの試合初めての三者凡退に日本ハム打線を退ける。
しかし、6回だった。2死まで僅か3球で漕ぎつけるも、稲葉に外の球に対してタイミングを合わせられてレフト前ヒットを許してしまう。そして続く中田に投じた3球目だった。これが失投となってしまった。外から真中にシュート回転して入ったストレートを狙い打たれる。打球はバックスクリーンに飛び込む2ランホームランとなってしまう。これが結局、この試合の決勝点、両軍通じての唯一の得点/失点となってしまった。
岩隈はその後7、8回をぴしゃりと抑えるものの、9回2死2,1塁の場面で田中賢に3球目を投げた後、身体のどこかに違和感が発生したのか降板する。緊急登板で上がった美馬が後続をどうにか抑えて、9回裏の反撃に一縷の望みを託した。(岩隈の状態が気になる。大丈夫だろうか?)
土壇場でチャンスを作るものの、なぜ?岩村...
9回1死から山崎が痛烈なライナー性のフライヒットを左翼線に放ち、中村が外のカーブを巧く拾ってセンター前に運び2アウトながらも3,1塁のチャンスを作る。
ここで何故か打席がまわるのは7番に下がっていた岩村。カウント1-2と追い込まれた5球目の内角スライダーに空振り三振して、イーグルスの4連敗が決まった。
■岩村明憲vsダルビッシュ全打席配球図

ダルビッシュは岩村に対して合計18球、直球5、スライダー9、カットボール1、チェンジアップ3を投げた。ダルビッシュが投げた9球のスライダーのうち、岩村は実に5球を空振りをしていた。
相手がダルビッシュのため、岩村でなくてもそのような結果になる可能性は高いが、それでもこの日、岩村は良いところがなく3三振1凡打。
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【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球

【ストライク率】
※打席結果に関わらずストライク枠内に入った球の割合
全体61.8%、直球66.7%、変化球59.6%
【球種割合】
球数131>St42、Sl19、Fo46、Sh15、Cur9
vs左打者64球>St22、Sl8、Fo23、Sh6、Cur5
vs右打者67球>St20、Sl11、Fo23、Sh9、Cur4
■日本ハム・ダルビッシュ有の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】

【ストライク率】
全体47.8%、直球63.0%、変化球40.0%
※ストライク率が低いのはボール球(変化球)で勝負できていたから。
【球種割合】
球数136>St46、Sl48、Fo3、Cur15、Cut5、Ch14、Sh5
vs左打者89球>St26、Sl29、Fo2、Cur11、Cut5、Ch14、Sh2
vs右打者47球>St20、Sl19、Fo1、Cur4、Sh3
■両軍の打席結果とカウント推移表


「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
配球図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から、
1、2、3、4、5
6、7、8、9、10
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20
21、22、23、24、25
となります。そのうちストライクゾーンが、7、8、9、12、13、14、17、18、19になります。
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