【試合評】 2011年5月6日(金) ●楽天イーグルス0-2西武ライオンズ。評判のサブマリン、牧田和久投手プロ初勝利は初完封。田中、一発に泣く。
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現在4位の東北楽天ゴールデンイーグルスはゴールデンウィーク最後の週末、本拠地Kスタ宮城で6位の埼玉西武ライオンズを迎え討つ。
その3連戦の初戦となった2回戦、楽天は田中を押し立て、西武は昨年のドラフト2位の話題のサブマリン、牧田和久投手を先発で起用してきた。
結果はちょっと想定したくない。想定外のアクシデントが3回に発生、結果的にその不慮の事故が大きく影響してしまうかたちとなった。
3回2死2塁。あの瞬間リズムを乱されたのか、試合の流れが一瞬だけ大きく西武に傾いてしまったのか、栗山にカウント1-2から意図して投げた内角高めのスライダーを右翼スタンドへ運ばれる2ランをくらってしまう。
楽天打線は終盤見せ場を作るものの、プロ初勝利を懸けてマウンドにあがった牧田の好投に阻まれ、終わってみれば、田中はあの一発に泣くかたちとなった。
これでチーム成績は19試合10勝10敗と再び5分となった。
さて、下記でアクシデント中心に詳しく振り返ってみたい。
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●楽天イーグルス0-2埼玉西武ライオンズ〔2回戦〕

■ハイライト映像
楽天のオーダーは、1番・松井稼(遊)、2番・聖澤(中)、3番・中村(左)、4番・山崎(一)、5番・岩村(三)、6番・横川(一)、7番・鉄平(右)、8番・嶋(捕)、9番・嶋(ニ)、先発・田中。
相手先発が下手投げということで打線に左打者をずらり7人並べる体勢をとった星野楽天。横川は本塁打を放った5/1以来今季2度目、内村は今季初となるスタメン出場となった。
対するライオンズのスタメンは、1番・片岡(ニ)、2番・栗山(中)、3番・中島(遊)、4番・中村(三)、5番・坂田(右)、6番・フェルナンデス(指)、7番・浅村(一)、8番・大島(左)、9番・銀仁朗(捕)、先発・牧田という顔ぶれ。
前月26日滋賀で戦った1回戦では好調の浅村を5番に置いてきた渡辺監督だが、この日は7番での起用、5番には左のおかわり君、坂田が入っている。
嶋が負傷退場...それで流れが一瞬変わったのか...
楽天の先発・田中は初回、栗山に安打出塁を許すも、球数をかけた慎重なピッチングで後続を討ち取りゼロで切り抜る(この回23球)。初回は球が高めに集まる傾向も2回以降は本来の制球を取り戻し、2回は低めに集めて三者凡退に退けた。
このまま調子を上げていくかと思われた3回がこの日の鬼門となった。先頭打者の大島をフルカウントからライト前ヒットで出塁を許すと、送りバントを挟んで1死2塁のピンチを迎えてしまう。迎える打者は1番に返って片岡、その片岡に内角ストレートをレフト前に快打で運ばれてしまう。しかし、レフト・中村の内野への送球、中継を挟んだ本塁送球が素晴らしく、2塁走者・大島の突入を嶋の好ブロックもあり、タッチアウトで切り抜ける。
しかし、この時、アクシデントが発生した。中継からの嶋への送球が嶋の右に若干逸れたため、ライン上に左足を残した状態で捕球し、捕球後、突入してくる大島にタッチにいく。大島はスライディングで本塁突入するも、その真正面にはライン上に残っていた嶋の左足があった。もろに左足に激突、大島はアウトになるも、その後しばらく嶋はその場から動けない。結局、自力では立ち上がることができず、担架にのせられて負傷退場となった。
代わりにマスクをかぶって出てきたのは捕手2人体制だった二番手・中谷。
2塁に片岡を置く2死2塁で試合は再開し、迎える打者は栗山。試合途中からこのようなかたちで出場することになった中谷だが、内角を徹底して攻めた中谷の配球は決して間違っていない。意図のある配球だった。本塁打を打たれた結果球も中谷の構えた内角ゾーンより若干高かったものの、決して甘い球ではない。逆球や制球ミス、失投ということではなく意図して投げ込んだスライダーだった。これを打たれてしまった。打った打球は滞空時間の長い放物線を描き、右翼スタンドに飛び込んだ。
解説の駒田徳広氏によると、コースを気づかれたのでは?と言う。どういうことかというと、カウント1-2と追い込んで結果球となった4球目を投げる前に、田中が2塁牽制のそぶりをみせた。この時、中谷が内角にかまえる動作をした。その気配を察して、勝負球は内角だと栗山が読んでいたという訳だ。
その後の田中はピシャリと8回までゼロを並べてみせた。7回に先頭の坂田に二塁打を打たれ1死3,1塁のピンチを招くもきっちり抑えた。それだけにあの1球にまさに泣くかたちとなった。
ところで、この日の奪空振り率を調べてみると、116球を投げて10球の空振りを獲得、8.6%だった。このゲーム含めて4試合で最も低い割合になった。空振りを取ることができていなかったのは、4/22は123球、4/29は138球の疲労が少なからず影響しているだろう。そして、マスクが中谷に変わったのも影響しているに違いない。田中はここ最近、故障のためフルシーズンで稼働したことがない。確かにタフネスを兼ね備えた投手だが、疲労には細心のケアをしていってほしいと思う。
■楽天・田中の今季試合別奪空振り率
4/15Bs戦・・・15.5% (110球のうち奪空振り数13球)
4/22F戦・・・8.9% (123球のうち奪空振り11球)
4/29Bs戦・・・10.9% (138球のうち奪空振り15球)
5/6L戦・・・8.6% (116球のうち奪空振り10球)
楽天打線は牧田にゼロ後進。零封となったのは今季2試合目だ(いずれも5月)。最大のチャンスは7回裏だった。山崎が倒れた1死後、岩村が久しぶりの良い形で高めの甘い球をセンター前に運び、さらに横川が一二塁間をゴロで抜くライト前ヒットで続く。そうすると、この回あたりから制球がばらつき始めた牧田の球を良く見極め鉄平も四球を選んで出塁。好機を広げて1死満塁という絶好機に中谷、内村と続く場面だったが、いずれも凡退に倒れ、得点ならずだった。
もし嶋が長期離脱となると...相当痛い...
星野楽天は開幕当初は嶋、井野、中谷の捕手3人体制だった。それがすぐに中谷が抹消されて、2人体制に。井野は戸村と組むも結果を出すことができずに4/25に抹消、代わりに再び中谷が上がってきていた。中谷は確かに意外性のある打撃をたまにみせる。しかし、総合的な打力を判断すれば、なかなか期待しにくいのが実際だ。3人体制をとっていれば代打が出せる場面、高須や平石もベンチで控えている状況だった。しかし、星野楽天は今季2人体制でいくと言われていたので、これは止む無し、か。
負傷交代した嶋は左のすね付近を痛めたらしい。アイシングをして病院へ行ったというが、これがもし骨折等の長期離脱となる故障となったら、捕手は2人体制になるか?それとも変更して3人でいくのか?はたまた誰を上げてくるのか?中谷とタイプのかぶる井野か?打撃が魅力的な伊志嶺か?
このあたりの判断を注目したいところ、なのだ。
もし嶋が長期離脱ということになれば、中谷にかかるプレッシャーは大きい。ベテランなだけにリード面ではソツなくこなしてくれると期待しているが、前述のようにバッティングが心もとない。
今となってみれば、嶋と中谷を比べた時、総合力では1回りも2回りも上回るのは嶋だ。そして、今季嶋が人1倍、いや、数倍以上の思いでプレーに臨んでいることは、ファンの誰しもが認めるところである。その嶋が、もし離脱となってしまったら、これは非常に痛い。
現在は病院での診断結果を待つしかない。大事に至らなければ...と祈っている。
牧田和久、プロ初勝利初完封勝利
さて、プロ初勝利を初完封勝利で上げた西武の牧田だが、評判に違わぬ好投を披露してくれた。
何より制球が抜群に良かった。128球のうち60.2%にあたる77球を低めに集めるピッチングが光った(下記配球図参照)。アンダースローなだけに一度浮かびあがってはまた落ちていく独特の球筋だ。楽天打線はこの球筋をみきわめるのに時間を要していたと思われる。
ようやく終盤、7回に入り対応しつつあった(この回からファウル数が増えている)、終盤制球を乱す場面も見受けられたものの、全体的にはコーナーのクサイところを良く突く内容だった。
そして、楽天打線で元気な4番・山崎に仕事をさせなかったのもポイント高かった。果敢な内角攻めのストレートで1打席2打席ともに見逃し三振に抑えた場面が印象的だった。(一方、山崎は最近インローの球の見極めに苦労している模様)(第4打席の結果球はクイックで投げるクレバーさも。コース的には甘い球だったが山崎はタイミングを狂わされミスショットのセカンドフライ)
ところで、ウチの牧田は今どこでなにをやっているのだろう?....(´・ω・`)
最後に、備忘録を。
◎田中は今季フォークは投げていないという嶋のコメントがベンチリポートで届けられた。代わりの落ちる球としてスプリットを投げているとのこと。フォークより高速で落とすことができるらしい。下記の球数割合のフォークは全てスプリットかもしれない。
◎試合前、岩隈、菊池、?(名前思い出せない)、塩見が佐藤コーチ相手にバッティング練習をしていたとのこと。ここで菊池の名前が上がっているのをみると、近々1軍合流か?!
【終】
■楽天・田中将大の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球

【ストライク率】
※打席結果に関わらずストライク枠内に入った球の割合
【球種割合】
球数116>St63、Sl33、Fo9、Sh6、Ch3、Cur2
vs左打者38球>St22、Sl10、Fo2、Sh1、Ch3
vs右打者78球>St41、Sl23、Fo7、Sh5、Cur2
嶋(3回片岡まで)>St36、Sl14、Fo4
中谷(3回栗山から)>St27、Sl19、Fo5、Sh6、Ch3、Cur2
■西武・牧田和久の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】

【ストライク率】
全体62.5%、直球71.4%、変化球53.8%
【球種割合】
球数128>St63、Sin19、Sl36、Ch1、Cur9
vs左打者99球>St49、Sin16、Sl26、Ch1、Cur7
vs右打者29球>St14、Sin3、Sl10、Cur2
■両軍の打席結果とカウント推移表


「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
配球図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から、
1、2、3、4、5
6、7、8、9、10
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20
21、22、23、24、25
となります。そのうちストライクゾーンが、7、8、9、12、13、14、17、18、19になります。
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現在4位の東北楽天ゴールデンイーグルスはゴールデンウィーク最後の週末、本拠地Kスタ宮城で6位の埼玉西武ライオンズを迎え討つ。
その3連戦の初戦となった2回戦、楽天は田中を押し立て、西武は昨年のドラフト2位の話題のサブマリン、牧田和久投手を先発で起用してきた。
結果はちょっと想定したくない。想定外のアクシデントが3回に発生、結果的にその不慮の事故が大きく影響してしまうかたちとなった。
3回2死2塁。あの瞬間リズムを乱されたのか、試合の流れが一瞬だけ大きく西武に傾いてしまったのか、栗山にカウント1-2から意図して投げた内角高めのスライダーを右翼スタンドへ運ばれる2ランをくらってしまう。
楽天打線は終盤見せ場を作るものの、プロ初勝利を懸けてマウンドにあがった牧田の好投に阻まれ、終わってみれば、田中はあの一発に泣くかたちとなった。
これでチーム成績は19試合10勝10敗と再び5分となった。
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■ハイライト映像
楽天のオーダーは、1番・松井稼(遊)、2番・聖澤(中)、3番・中村(左)、4番・山崎(一)、5番・岩村(三)、6番・横川(一)、7番・鉄平(右)、8番・嶋(捕)、9番・嶋(ニ)、先発・田中。
相手先発が下手投げということで打線に左打者をずらり7人並べる体勢をとった星野楽天。横川は本塁打を放った5/1以来今季2度目、内村は今季初となるスタメン出場となった。
対するライオンズのスタメンは、1番・片岡(ニ)、2番・栗山(中)、3番・中島(遊)、4番・中村(三)、5番・坂田(右)、6番・フェルナンデス(指)、7番・浅村(一)、8番・大島(左)、9番・銀仁朗(捕)、先発・牧田という顔ぶれ。
前月26日滋賀で戦った1回戦では好調の浅村を5番に置いてきた渡辺監督だが、この日は7番での起用、5番には左のおかわり君、坂田が入っている。
嶋が負傷退場...それで流れが一瞬変わったのか...
楽天の先発・田中は初回、栗山に安打出塁を許すも、球数をかけた慎重なピッチングで後続を討ち取りゼロで切り抜る(この回23球)。初回は球が高めに集まる傾向も2回以降は本来の制球を取り戻し、2回は低めに集めて三者凡退に退けた。
このまま調子を上げていくかと思われた3回がこの日の鬼門となった。先頭打者の大島をフルカウントからライト前ヒットで出塁を許すと、送りバントを挟んで1死2塁のピンチを迎えてしまう。迎える打者は1番に返って片岡、その片岡に内角ストレートをレフト前に快打で運ばれてしまう。しかし、レフト・中村の内野への送球、中継を挟んだ本塁送球が素晴らしく、2塁走者・大島の突入を嶋の好ブロックもあり、タッチアウトで切り抜ける。
しかし、この時、アクシデントが発生した。中継からの嶋への送球が嶋の右に若干逸れたため、ライン上に左足を残した状態で捕球し、捕球後、突入してくる大島にタッチにいく。大島はスライディングで本塁突入するも、その真正面にはライン上に残っていた嶋の左足があった。もろに左足に激突、大島はアウトになるも、その後しばらく嶋はその場から動けない。結局、自力では立ち上がることができず、担架にのせられて負傷退場となった。
代わりにマスクをかぶって出てきたのは捕手2人体制だった二番手・中谷。
2塁に片岡を置く2死2塁で試合は再開し、迎える打者は栗山。試合途中からこのようなかたちで出場することになった中谷だが、内角を徹底して攻めた中谷の配球は決して間違っていない。意図のある配球だった。本塁打を打たれた結果球も中谷の構えた内角ゾーンより若干高かったものの、決して甘い球ではない。逆球や制球ミス、失投ということではなく意図して投げ込んだスライダーだった。これを打たれてしまった。打った打球は滞空時間の長い放物線を描き、右翼スタンドに飛び込んだ。
解説の駒田徳広氏によると、コースを気づかれたのでは?と言う。どういうことかというと、カウント1-2と追い込んで結果球となった4球目を投げる前に、田中が2塁牽制のそぶりをみせた。この時、中谷が内角にかまえる動作をした。その気配を察して、勝負球は内角だと栗山が読んでいたという訳だ。
その後の田中はピシャリと8回までゼロを並べてみせた。7回に先頭の坂田に二塁打を打たれ1死3,1塁のピンチを招くもきっちり抑えた。それだけにあの1球にまさに泣くかたちとなった。
ところで、この日の奪空振り率を調べてみると、116球を投げて10球の空振りを獲得、8.6%だった。このゲーム含めて4試合で最も低い割合になった。空振りを取ることができていなかったのは、4/22は123球、4/29は138球の疲労が少なからず影響しているだろう。そして、マスクが中谷に変わったのも影響しているに違いない。田中はここ最近、故障のためフルシーズンで稼働したことがない。確かにタフネスを兼ね備えた投手だが、疲労には細心のケアをしていってほしいと思う。
■楽天・田中の今季試合別奪空振り率
4/15Bs戦・・・15.5% (110球のうち奪空振り数13球)
4/22F戦・・・8.9% (123球のうち奪空振り11球)
4/29Bs戦・・・10.9% (138球のうち奪空振り15球)
5/6L戦・・・8.6% (116球のうち奪空振り10球)
楽天打線は牧田にゼロ後進。零封となったのは今季2試合目だ(いずれも5月)。最大のチャンスは7回裏だった。山崎が倒れた1死後、岩村が久しぶりの良い形で高めの甘い球をセンター前に運び、さらに横川が一二塁間をゴロで抜くライト前ヒットで続く。そうすると、この回あたりから制球がばらつき始めた牧田の球を良く見極め鉄平も四球を選んで出塁。好機を広げて1死満塁という絶好機に中谷、内村と続く場面だったが、いずれも凡退に倒れ、得点ならずだった。
もし嶋が長期離脱となると...相当痛い...
星野楽天は開幕当初は嶋、井野、中谷の捕手3人体制だった。それがすぐに中谷が抹消されて、2人体制に。井野は戸村と組むも結果を出すことができずに4/25に抹消、代わりに再び中谷が上がってきていた。中谷は確かに意外性のある打撃をたまにみせる。しかし、総合的な打力を判断すれば、なかなか期待しにくいのが実際だ。3人体制をとっていれば代打が出せる場面、高須や平石もベンチで控えている状況だった。しかし、星野楽天は今季2人体制でいくと言われていたので、これは止む無し、か。
負傷交代した嶋は左のすね付近を痛めたらしい。アイシングをして病院へ行ったというが、これがもし骨折等の長期離脱となる故障となったら、捕手は2人体制になるか?それとも変更して3人でいくのか?はたまた誰を上げてくるのか?中谷とタイプのかぶる井野か?打撃が魅力的な伊志嶺か?
このあたりの判断を注目したいところ、なのだ。
もし嶋が長期離脱ということになれば、中谷にかかるプレッシャーは大きい。ベテランなだけにリード面ではソツなくこなしてくれると期待しているが、前述のようにバッティングが心もとない。
今となってみれば、嶋と中谷を比べた時、総合力では1回りも2回りも上回るのは嶋だ。そして、今季嶋が人1倍、いや、数倍以上の思いでプレーに臨んでいることは、ファンの誰しもが認めるところである。その嶋が、もし離脱となってしまったら、これは非常に痛い。
現在は病院での診断結果を待つしかない。大事に至らなければ...と祈っている。
牧田和久、プロ初勝利初完封勝利
さて、プロ初勝利を初完封勝利で上げた西武の牧田だが、評判に違わぬ好投を披露してくれた。
何より制球が抜群に良かった。128球のうち60.2%にあたる77球を低めに集めるピッチングが光った(下記配球図参照)。アンダースローなだけに一度浮かびあがってはまた落ちていく独特の球筋だ。楽天打線はこの球筋をみきわめるのに時間を要していたと思われる。
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◎試合前、岩隈、菊池、?(名前思い出せない)、塩見が佐藤コーチ相手にバッティング練習をしていたとのこと。ここで菊池の名前が上がっているのをみると、近々1軍合流か?!
【終】
■楽天・田中将大の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球

【ストライク率】
※打席結果に関わらずストライク枠内に入った球の割合
【球種割合】
球数116>St63、Sl33、Fo9、Sh6、Ch3、Cur2
vs左打者38球>St22、Sl10、Fo2、Sh1、Ch3
vs右打者78球>St41、Sl23、Fo7、Sh5、Cur2
嶋(3回片岡まで)>St36、Sl14、Fo4
中谷(3回栗山から)>St27、Sl19、Fo5、Sh6、Ch3、Cur2
■西武・牧田和久の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】

【ストライク率】
全体62.5%、直球71.4%、変化球53.8%
【球種割合】
球数128>St63、Sin19、Sl36、Ch1、Cur9
vs左打者99球>St49、Sin16、Sl26、Ch1、Cur7
vs右打者29球>St14、Sin3、Sl10、Cur2
■両軍の打席結果とカウント推移表


「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
配球図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から、
1、2、3、4、5
6、7、8、9、10
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20
21、22、23、24、25
となります。そのうちストライクゾーンが、7、8、9、12、13、14、17、18、19になります。
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