【試合評】 2011年5月1日(日) ●楽天イーグルス3-10オリックス。連勝街道は「3」止まり。失策・四球絡みで戸村炎上3回に一挙6失点、今季2度目の二桁大量失点。
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星野楽天、今季初の同一カード3連勝をかけて臨んだオリックス6回戦だった。
しかし、試合は序盤に悪いほうへと壊れていく。
全ては3回だった。この回、2失策、3四球、3安打で一気に6点を失い先発・戸村はノックアウト。さらに5回にも二番手・佐竹が3失点するなど、終わってみればスコア楽3-10Bsのワンサイドゲームで落とした。
4月は15戦9勝6敗と単独2位、5月始めの一歩となったこの試合、できれば勝ちを収めたいところだったが、これでチーム成績は16試合9勝7敗、連勝は3でストップとなった。
さて、下記で試合をもう少し詳しく振り返ってみたい。
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●楽天イーグルス3-10オリックスバファローズ 〔6回戦〕

楽天のスタメンは、1番・松井稼(遊)、2番・聖澤(中)、3番・中村(左)、4番・山崎(一)、5番・高須(ニ)、6番・岩村(三)、7番・ルイーズ(指)、8番・嶋(捕)、9番・横川(右)、先発・戸村。
ここまで不振続きで苦しむ鉄平が開幕16試合目にして今季初のスタメン落ちとなった。代わりに3番には左翼で中村を、9番には右翼で横川を使ってきた。相手先発が右腕のためいずれも左打者をという意図だ。今シーズン、横川は開幕1軍切符を掴むも、4/17に先発ローテ枠のチーム事情で戸村に代わり抹消されるも、4/29再登録されて、この試合が今季初スタメンである。なお、途中出場でルーキーの阿部がプロ初出場を果たした。2打数1三振も幾つかあった守備機会では無難にこなすプレーをみせてくれた。
前日T-岡田を4番から外し、大胆な打線の組み替えをしたオリックス。この試合のオーダーは再び元の打線に戻り、1番・坂口(中)、2番・森山(右)、3番・後藤(ニ)、4番・T-岡田(左)、5番・北川(指)、6番・李スンヨプ(一)、7番・バルディリス(三)、8番・伊藤(捕)、9番・山崎浩(遊)、先発・西、となった。
先発・西は4/17楽天戦で戸村と投げ合い、7回・被安打3・与四球1・1失点でプロ初勝利。4/24西武戦でも7回・被安打1・与四死球3・0失点で2勝目を挙げ、このゲームが3試合目の登板となる。
今日の試合は、試合後の星野監督のコメントに尽きる。
「若いピッチャーが投げているのだから、バックがしっかり守ってやらなきゃいけない。エラーはつきものだけどな。ただ、あそこ(3回表)を踏ん張らないとチャンスはなくなるよ。大きな課題だな」
3回1死1塁、から森山のファーストゴロを山崎が処理し、2塁封殺狙いで送球するもこれが悪送球、戸村が出してしまった四球の走者を得点圏に進ませ、1死2,1塁と傷口を広げる結果になった。続く後藤に単打を浴びて1死満塁とさらに状況は悪化する。ここで4番復帰のT-岡田のサードゴロを岩村がまさかのお手玉、この間に1点を失う。
これ以降は2四球、2適時打でこの回6失点となった。エラーとなった打球はいずれも平凡なゴロのように見えただけに、してはならない場面でのこの2失策は非常に手痛いエラーとなってしまった。
先発・戸村のピッチング内容もかんばしくないものだった。2回2/3を投げ、77球、被安打5、奪三振2、与四球3、7失点、1自責点。
キャンプ中に磨いてきたストレートの制球や球威をなかなか見ることができないマウンドが続いている。この日のストライク率は全体で41.6%、相手の西がストレート47球中27球、全体の57%を低めに投げ込んでいるのに対し、戸村のそれは49球中15球、全体の31%である。唯一救いなのが、味方守備のエラーがらみのため自責点が僅か1で防御率が大幅悪化しなかったことだけだ。そろそろ勝ち負けは別にして、目に見えたナイスピッチングが欲しい。先発ローテをかけて、次回登板は正念場になるかもしれない。
オリックスを背負って立つような好投手の予感を抱かせる西の好投
対照的にナイスピッチングをしたのがオリックスの先発・西勇輝投手であった。
6回1/3、119球、被安打7、被本塁打2、奪三振7、与四球2、与死球1、失点3、自責点3、のクオリティスタートの内容。6点を取ってもらった直後の3回裏に横川、松井稼に立て続けに本塁打を浴びるが、いずれも低めの球だった点が印象的だ。
そう、この日の西は低めに球を集めることに専念していた。下記配球図で赤線で囲んだ箇所が低めのゾーンである。ここの球数割合は前回の37.7%を大きく上回る56.3%だった。
奪空振り率(空振りを奪った球数÷全球数)を調べてみると、投球数119に対し奪った空振りは19球、16.0%の高さ。前回楽天戦が15.3%だから、それを上回る値である。スライダーを始め変化球にキレがあったことを裏付けている。
その西、ヒーローインタビューで出てきた言葉は反省の弁ばかりだった。
「今日もとにかく連敗を止めるつもりでマウンドに上がりました。大量点を取ってもらったんですが、途中でリズムが悪くなってしまい、野手のみなさんに申し訳ないです。自分自身、続けて勝てたことはよかったと思いますが、何よりもチームが勝って本当によかったです!」
プロ3年目のまだまだこれからの投手、先発ローテの軸を担うピッチャーではない若手に、このような悲壮の決意と反省の弁を述べさせてはならないと思う。
確かに2回2死から2連続四球を与えたり、得点を取ってもらった直後に本塁打を2本浴びたり課題点はあった。しかし、その課題やチームの悪い流れを止める投球をする等というのは、まだまだ先の段階の話だと思う。故障者続出で開幕前に描いていた青写真と異なる投手で先発ローテをまわしているチーム事情なのだから、こういった乗りに乗った活きの良い投手には、少しでも快適に投げてもらわなければならないのではないか。
サンチェス初登場
さて、話変わって、サンチェスの話を少し。
■サンチェス投手 来日初登板 投球履歴

楽天の4番手投手として8回頭からマウンドに上がったサンチェス。坂口を空振り三振、森山をバットに当てただけのショートゴロ、後藤には巧く合わせられ左中間に二塁打を打たれるものの、T-岡田はサードフライに討ち取る内容を見せた。
コントロールはまずまず。低めに決まったストレートは角度がついていて、この安定感が持続できればかなりの武器になりそうだ。球速も150キロ以上を連発していた。しかし、この日は変化球チェンジアップしかなげなかった。他の変化球は使えるのか?変化球の制球はどうなのか?が気になるところである。【終】
■楽天・戸村健次の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球

【ストライク率】
※打席結果に関わらずストライク枠内に入った球の割合
全体>41.6%、直球>49.0%、変化球>28.6%
【球種割合】
球数77>St49、Sl24、Fo3、Ch1
vs左打者45球>St26、Sl15、Fo3、Ch1
vs右打者32球>St23、Sl9
(前回4/24日本ハム戦は球数42>St23、Sl15、Fo4)
■オリックス・西勇輝の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】

【ストライク率】
全体>54.6%、直球>48.9%、変化球>58.3%
(前回4/17は、全体>57.6%、直球>53.7%、変化球>61.4%)
【球種割合】
球数119>St47、Sl48、Fo16、Cur8
vs左打者70球>St27、Sl25、Fo14、Cur4
vs右打者49球>St20、Sl23、Fo2、Cur4
(前回4/17は球数85>St41、Sl36、Fo5、Cur3)
■両軍の打席結果とカウント推移表



「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
配球図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から、
1、2、3、4、5
6、7、8、9、10
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20
21、22、23、24、25
となります。そのうちストライクゾーンが、7、8、9、12、13、14、17、18、19になります。
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星野楽天、今季初の同一カード3連勝をかけて臨んだオリックス6回戦だった。
しかし、試合は序盤に悪いほうへと壊れていく。
全ては3回だった。この回、2失策、3四球、3安打で一気に6点を失い先発・戸村はノックアウト。さらに5回にも二番手・佐竹が3失点するなど、終わってみればスコア楽3-10Bsのワンサイドゲームで落とした。
4月は15戦9勝6敗と単独2位、5月始めの一歩となったこの試合、できれば勝ちを収めたいところだったが、これでチーム成績は16試合9勝7敗、連勝は3でストップとなった。
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楽天のスタメンは、1番・松井稼(遊)、2番・聖澤(中)、3番・中村(左)、4番・山崎(一)、5番・高須(ニ)、6番・岩村(三)、7番・ルイーズ(指)、8番・嶋(捕)、9番・横川(右)、先発・戸村。
ここまで不振続きで苦しむ鉄平が開幕16試合目にして今季初のスタメン落ちとなった。代わりに3番には左翼で中村を、9番には右翼で横川を使ってきた。相手先発が右腕のためいずれも左打者をという意図だ。今シーズン、横川は開幕1軍切符を掴むも、4/17に先発ローテ枠のチーム事情で戸村に代わり抹消されるも、4/29再登録されて、この試合が今季初スタメンである。なお、途中出場でルーキーの阿部がプロ初出場を果たした。2打数1三振も幾つかあった守備機会では無難にこなすプレーをみせてくれた。
前日T-岡田を4番から外し、大胆な打線の組み替えをしたオリックス。この試合のオーダーは再び元の打線に戻り、1番・坂口(中)、2番・森山(右)、3番・後藤(ニ)、4番・T-岡田(左)、5番・北川(指)、6番・李スンヨプ(一)、7番・バルディリス(三)、8番・伊藤(捕)、9番・山崎浩(遊)、先発・西、となった。
先発・西は4/17楽天戦で戸村と投げ合い、7回・被安打3・与四球1・1失点でプロ初勝利。4/24西武戦でも7回・被安打1・与四死球3・0失点で2勝目を挙げ、このゲームが3試合目の登板となる。
今日の試合は、試合後の星野監督のコメントに尽きる。
「若いピッチャーが投げているのだから、バックがしっかり守ってやらなきゃいけない。エラーはつきものだけどな。ただ、あそこ(3回表)を踏ん張らないとチャンスはなくなるよ。大きな課題だな」
3回1死1塁、から森山のファーストゴロを山崎が処理し、2塁封殺狙いで送球するもこれが悪送球、戸村が出してしまった四球の走者を得点圏に進ませ、1死2,1塁と傷口を広げる結果になった。続く後藤に単打を浴びて1死満塁とさらに状況は悪化する。ここで4番復帰のT-岡田のサードゴロを岩村がまさかのお手玉、この間に1点を失う。
これ以降は2四球、2適時打でこの回6失点となった。エラーとなった打球はいずれも平凡なゴロのように見えただけに、してはならない場面でのこの2失策は非常に手痛いエラーとなってしまった。
先発・戸村のピッチング内容もかんばしくないものだった。2回2/3を投げ、77球、被安打5、奪三振2、与四球3、7失点、1自責点。
キャンプ中に磨いてきたストレートの制球や球威をなかなか見ることができないマウンドが続いている。この日のストライク率は全体で41.6%、相手の西がストレート47球中27球、全体の57%を低めに投げ込んでいるのに対し、戸村のそれは49球中15球、全体の31%である。唯一救いなのが、味方守備のエラーがらみのため自責点が僅か1で防御率が大幅悪化しなかったことだけだ。そろそろ勝ち負けは別にして、目に見えたナイスピッチングが欲しい。先発ローテをかけて、次回登板は正念場になるかもしれない。
オリックスを背負って立つような好投手の予感を抱かせる西の好投
対照的にナイスピッチングをしたのがオリックスの先発・西勇輝投手であった。
6回1/3、119球、被安打7、被本塁打2、奪三振7、与四球2、与死球1、失点3、自責点3、のクオリティスタートの内容。6点を取ってもらった直後の3回裏に横川、松井稼に立て続けに本塁打を浴びるが、いずれも低めの球だった点が印象的だ。
そう、この日の西は低めに球を集めることに専念していた。下記配球図で赤線で囲んだ箇所が低めのゾーンである。ここの球数割合は前回の37.7%を大きく上回る56.3%だった。
奪空振り率(空振りを奪った球数÷全球数)を調べてみると、投球数119に対し奪った空振りは19球、16.0%の高さ。前回楽天戦が15.3%だから、それを上回る値である。スライダーを始め変化球にキレがあったことを裏付けている。
その西、ヒーローインタビューで出てきた言葉は反省の弁ばかりだった。
「今日もとにかく連敗を止めるつもりでマウンドに上がりました。大量点を取ってもらったんですが、途中でリズムが悪くなってしまい、野手のみなさんに申し訳ないです。自分自身、続けて勝てたことはよかったと思いますが、何よりもチームが勝って本当によかったです!」
プロ3年目のまだまだこれからの投手、先発ローテの軸を担うピッチャーではない若手に、このような悲壮の決意と反省の弁を述べさせてはならないと思う。
確かに2回2死から2連続四球を与えたり、得点を取ってもらった直後に本塁打を2本浴びたり課題点はあった。しかし、その課題やチームの悪い流れを止める投球をする等というのは、まだまだ先の段階の話だと思う。故障者続出で開幕前に描いていた青写真と異なる投手で先発ローテをまわしているチーム事情なのだから、こういった乗りに乗った活きの良い投手には、少しでも快適に投げてもらわなければならないのではないか。
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さて、話変わって、サンチェスの話を少し。
■サンチェス投手 来日初登板 投球履歴

楽天の4番手投手として8回頭からマウンドに上がったサンチェス。坂口を空振り三振、森山をバットに当てただけのショートゴロ、後藤には巧く合わせられ左中間に二塁打を打たれるものの、T-岡田はサードフライに討ち取る内容を見せた。
コントロールはまずまず。低めに決まったストレートは角度がついていて、この安定感が持続できればかなりの武器になりそうだ。球速も150キロ以上を連発していた。しかし、この日は変化球チェンジアップしかなげなかった。他の変化球は使えるのか?変化球の制球はどうなのか?が気になるところである。【終】
■楽天・戸村健次の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球

【ストライク率】
※打席結果に関わらずストライク枠内に入った球の割合
全体>41.6%、直球>49.0%、変化球>28.6%
【球種割合】
球数77>St49、Sl24、Fo3、Ch1
vs左打者45球>St26、Sl15、Fo3、Ch1
vs右打者32球>St23、Sl9
(前回4/24日本ハム戦は球数42>St23、Sl15、Fo4)
■オリックス・西勇輝の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】

【ストライク率】
全体>54.6%、直球>48.9%、変化球>58.3%
(前回4/17は、全体>57.6%、直球>53.7%、変化球>61.4%)
【球種割合】
球数119>St47、Sl48、Fo16、Cur8
vs左打者70球>St27、Sl25、Fo14、Cur4
vs右打者49球>St20、Sl23、Fo2、Cur4
(前回4/17は球数85>St41、Sl36、Fo5、Cur3)
■両軍の打席結果とカウント推移表



「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
配球図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から、
1、2、3、4、5
6、7、8、9、10
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20
21、22、23、24、25
となります。そのうちストライクゾーンが、7、8、9、12、13、14、17、18、19になります。
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