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【試合評】 2011年4月29日(金) 〔本拠地開幕戦〕○楽天イーグルス3-1オリックス。宣言どおりの投球をみせた田中今季2度目の完投勝利と欲しいところでのあと1本を掴んだ聖澤の活躍他。

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20011.4.29──「本当の」開幕がやってきた。

震災後の変更日程で開幕戦と定められたQVCマリンフィールドでの4.12、今季初の主催試合となった甲子園球場での4.15、いずれも「開幕戦」と呼ばれているが、本当の意味での開幕戦は本拠地クリネックススタジアム宮城でのこの試合だ。このことに異論を挟むファンはいないはずだ。

「特別という言葉は好きではないけど、明日は特別な試合になる」。そう決意を固めてマウンドに上がった田中将大が、その宣言どおり、やってのけてくれた。4/15甲子園でのオリックス戦に続く今季2度目の完投勝利(プロ通算48勝)で、楽天イーグルスに、仙台に、東北に、価値ある1勝をもたらした。

これでチーム成績は、14試合終了、8勝6敗、対オリックス戦4試合3勝1敗となり、さらに4月月間での勝ち越しを確定させている。

さて、下記でもう少しこのメモリアルな試合を振り返ってみたい。

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○楽天イーグルス3-1オリックスバファローズ 〔本拠地開幕戦〕

■ハイライト映像


楽天のオーダーは、1番・松井稼(遊)、2番・聖澤(中)、3番・鉄平(右)、4番・山崎(一)、5番・高須(ニ)、6番・岩村(三)、7番・ルイーズ(指)、8番・嶋(捕)、9番・中村(左)、先発・田中。

相手先発が右腕ということもあり、9番・中村から3番・鉄平まで左打者を並べ、本拠地ファンの眼の前で鉄平を下位から3番に上げて奮起を促す、星野監督はそのようなスタメンを組んできた。(そして鉄平はこの日2安打と結果を出した)

対するオリックスのスタメンは、1番・坂口(中)、2番・森山(右)、3番・後藤(ニ)、4番・T-岡田(左)、5番・北川(指)、6番・李スンヨプ(一)、7番・バルディリス(三)、8番・鈴木(捕)、9番・山崎浩(遊)、先発・朴賛浩。

朴賛浩との対戦は今季2度目、1度目は4/15甲子園主催試合で田中と投げ合い、楽天が3-2で勝ちを収めている(田中が勝利投手、朴が敗戦投手)。

通算50勝へイーシャンテンとした、田中、今季2度目の完投勝利!

やはり圧巻だったのは、というより、終始安心して観ていられたのは、田中将大のピッチングだ。9回、打者35人に138球を投げて、許した安打は6本(うち1二塁打)。奪った三振は6個、与えた四球は2個、1失点、1自責点、という見事な成績のピッチングを、大歓声・満員御礼で埋め尽くされたKスタのファンを魅了した。

打者1順2順にあたる立ち上がりから4回までは直球を軸に組み立て、打者が3順に入る5回からはスライダーやフォークといった変化球の割合を増やし、オリックス打線を討ち取っていった。

相手にニ塁ベースを踏ませたのは7回に入ってから。2死1塁からバルディリスにピッチャー返しを浴び、打球は田中の頭上を越えるバウンドとなってセンターへ抜けていく。これで2死2,1塁、初の得点圏ピンチを迎えた。しかし、代打で出てきたヘスマンに対し、外角低めの変化球で空振り2つを奪うと、最後は高めの釣り球気味の力強いストレートでセカンドへのポップフライに討ち取る。

8回9回は先頭打者の出塁を許す。8回は先頭の山崎、坂口に甘い高さの球を連打され、1死2,1塁とピンチを広げるも、後続の森山をセカンドゴロ、後藤をピッチャーゴロ(田中が見事なフィールディングで1-6-4の併殺を狙うも遊撃・松井稼の1塁送球が悪送球となり、この間に1失点する)、前回対戦で猛打賞を浴びたT-岡田をきっちり三振に討ち取って、最少失点にとどめる。

9回も先頭の北川にレフトフェンス直撃の当たりを打たれる。この回から守備に就いたレフト・横川のセカンド送球が逸れたため、アウトのタイミングだったのがセーフとなり記録はツーベースとなりノーアウトで2塁のピンチを背負う。しかし、不振の李スンヨプ以下、後続をなんなく退けて、なんとしても勝たなければならない試合に勝利のピリオドを打った。

この試合含めて3試合登板した田中だが、圧巻のピッチングとなった4/15の時と比べると、相手をねじ伏せるような圧倒的な力強さを見せることはそれほど無かったように思う(マウンドで吠えたのは8回T-岡田を空振り三振に討ち取った時ぐらい)。

また、それが田中の意図だったのかもしれない。

最初から飛ばし過ぎて終盤にスタミナ切れを起こすことは避けたい。
力みすぎて気負いすぎて自らのピッチングを見失うことはあってはならない。
この大切な試合、できれば自分で終わらせたい。

そんないろんな思いがあったのかもしれない。
最後の最後まで余力を残したニュートラルなピッチング、そんな印象を抱いた。

田中のピッチングについてもう1つ。前回4/15では3安打猛打賞を浴びてしまったT-岡田との対決だ。下記に4/15の配球図とこの試合の配球図を掲げる。

■4/15:T-岡田
20110415DATA7.jpg
■本日:T-岡田


前回のオリックス3連戦でのT-岡田の攻めは高めの球が目立ったのだが、今日は内角のスライダーでファウルを打たせ、低めの変化球を振らして3三振1安打の結果になっている。前回の高めへの配球が、この試合の布石となったのでは?、そんなこともつい考えてしまう。

あと1本が出たイーグルス打線。4連打は今季初!

田中が終始自分のペースで投げることができたのは、早々に味方打線がまとまった先制点をあげた点も、非常に大きい。

そのチャンスは2回にやってきた。この回だけ朴賛浩の球がストライクゾーンの高めに甘く入ってくる回数が多かったのだ。

下記に2回の配球図を掲載してみた。この図で赤線で囲ってあるゾーンがストライクゾーンの高めにあたる。ここに投げられた球は合計6球あった。

他の回は何球だったのか?調べてみると、1回は3球、3回は2球、4回は2球、5回は1球、6回は2球、7回は3球、8回は1球だった。2回だけ球が高めに浮き、しかも甘く入ってしまった傾向にあったことが再確認できる。

■朴賛浩の2回配球図


楽天打線は、このストライクゾーン高めの甘い球を朴賛浩攻略の糸口にした。ここまであまり良い当たりが見られない岩村が1死から快音響かせてセンター前へのライナーで出塁に成功すると、ルイーズもバットを折ながらのヒットで続く。嶋が「らしい」右打ちで1死満塁とチャンスを広げ、9番に座った中村もさかわらず左翼前へ流すタイムリーで楽天が先制点を上げる。

ここからあと1本が出ないのがこれまでのイーグルスだったが、松井稼が凡退して2死満塁のところで、聖澤が仕事をしてくれた。ストライクゾーン高めに入ってきたストレートを振り抜き、朴の足元をゴロで抜くピッチャー返しのセンター前ヒットとなり、2者が生還した。(楽3-0オ)

岩村(中安)、ルイーズ(中安)、嶋(中安)、中村(左安/適時打)。

調べてみたらこの4連打は今シーズン初である。

ここまでは3連打が最高だった。

4/12の7回に岩村(左安)、ルイーズ(右安)、嶋(左本)
4/14M、3回に松井稼(中安)、聖澤(三バ安)、鉄平(三バ安)
4/26L 2回、ルイーズ(右安)、嶋(遊安)、鉄平(投安)


3回以降、朴賛浩は立ち直り、楽天打線が再び得点圏チャンスを迎えたのは6回裏・2死2塁・ルイーズの場面のみだったわけだけれど、しかし、田中には2回にあげたこの3点で十分だった。

試合後、選手会長の嶋基宏選手が感極まるメッセージを紡いでくれた。
(その全文は下記URLを参照)
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-451.html

その中にこんな一節が出てくる。

「この一ヶ月半で分かったことがあります。それは誰かのために戦う人間は強いということです」

仙台に帰ってこれた。Kスタに戻ることができた。この意味は非常に大きい。
今季は特に、誰かのために戦わなければならない楽天ナインだ。

その対象となる誰かが、遠く離れた仙台にいる今までと、目前にいるこれからとでは、プロとはいえど、雲泥の差があると思う。いやがおうでも心は奮いたち、身は引き締まるというもの。

もちろん、相手もプロだから、Kスタでホームゲームができることが目に見えて大きなアドバンテージとはなりにくいかもしれない。Kスタで負ける時だって十分あるはずだ。それでも気持ちの入ったプレー、パフォーマンスが見られた上なら、仙台・東北のファンを湧かすことは十分可能のはずだ。

ところで、この試合、地方在住のぼくはもちろん中継観戦だったわけだけれど、その画面越しでも、Kスタに詰めかけたイーグルスファンの大歓声・大応援がビシバシ伝わってきて、身ぶるいした。こんなに凄い応援、いつぶりだろう?そんな感想を持った。【終】


■楽天・田中将大の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20110429DATA4.jpg
【ストライク率】
※打席結果に関わらずストライク枠内に入った球の割合
全体>52.2%、直球>69.0%、変化球>40.0%
【球種割合】
球数138>St58、Sl41、Fo17、Sh17、Cur4、Ch1
vs左打者89球>St35、Sl26、Fo14、Sh13、Cur1
vs右打者49球>St23、Sl15、Fo3、Sh4、Cur2、Ch1
1~5回(打者1,2順)>直球34:変化球35 (St34、Sl17、Fo5、Sh9、Cur4)
6~9回(打者3順以降)>直球24:変化球45 (St24、Sl24、Fo12、Sh8、Ch1)

■オリックス・朴賛浩の配球図、ストライク率、球種割合
【配球図】
20110429DATA5.jpg
【ストライク率】
全体>56.4%、直球>54.3%、変化球>57.3%
【球種割合】
球数110>St35、Sh21、Cut20、Sl7、Ch16、Cur11
vs左打者56球>St17、Sl16、Cut10、Sl3、Ch5、Cur5
vs右打者54球>St18、Sh5、Cut10、Sl4、Ch11、Cur6

■両軍の打席結果とカウント推移表
※訂正:2回嶋の打席結果は中安でした。
20110429DATA2.jpg
20110429DATA3.jpg
「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
配球図のマス目に番号を割り当てていきます。向かって一番左上(左打者の内角高めボールゾーン)から、
1、2、3、4、5
6、7、8、9、10
11、12、13、14、15
16、17、18、19、20
21、22、23、24、25
となります。そのうちストライクゾーンが、7、8、9、12、13、14、17、18、19になります。
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