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【記録】 楽天イーグルス2010年 無死1塁でのバント作戦、強攻作戦の結果(3)

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開幕までの間、再度、「無死1塁からのバント作戦、強攻作戦」について考える3回目。なお、使用できるデータが2010年楽天のものだけなので、このエントリでも全て「2010年のイーグルスでは」という注意書きがつく。

さて、今回は、無死1塁で2番打者がバント作戦をした時と、強攻作戦をした時の比較だ。

この問題をボクに提起してくれたのは、昨年のシーズン終盤、9/7ソフトバンク戦である。

初回、聖澤が安打出塁して無死1塁、迎える打者は2番・嶋という場面。ホークスの先発・陽が投じたボール気味の外角高めのストレートを強引に右打ちしようとして、あえなく空振り三振に倒れた。次の3番・鉄平も外角球をバットの先で打ち損じてショート併殺打に倒れる結果になったこともあり、1点も取れず0-3で敗れたことも重なり、試合後その采配が物議を醸しだした。

試合後の会見でブラウン監督は記者からの「バントでランナーをすすめる場面もあったのでは?」という問いに、こう答えている。

「うちは長打力不足が課題であり、今日のソフトバンクのような(2安打で3点)攻撃はなかなかできない。初回の嶋の場面(ノーアウト1塁)も一番安定した成績を残している打者なので、ヒットで1、3塁にしていくのが理想。なので後悔はしていないよ」

2安打で3点を上げたホークスの攻撃の内訳をみると、4回1死後からオーティス(左安)、小久保(四球)、多村(左中本)となっている。世間で言われる効率の良い得点の上げ方の裏には、往々にして長打や四死球等が含まれていることがある。この試合もその典型だった。

少し脱線してしまったが、無死1塁で2番打者がバント作戦か?強攻作戦か?である。この状況の数値を確認してみよう。

■無死1塁で2番打者の時、各々の得点確率、得点期待値
20110405DATA3.jpg

無死1塁で2番打者に打席がまわってきた回数は61回あった。
そのうちバント作戦が36回。うち9回で得点が入り、19点。強攻作戦が25回。うち12回で得点が入り27点という内容だった。

強攻作戦がバント作戦のそれを両方とも大きく上回る結果になっていた。約2倍の開きである。

こんなにくっきりとした差異が表れるのは滅多に無いことだと思う。

『野球人の錯覚』(東邦経済新報社刊)では2005年セパ全試合データを用いて、無死1塁で打者が1番か2番のケースで両値の算出を試みている。

その結果は、バント作戦が46.6%、0.952。強攻作戦が47.0%、1.011。バントのそれが強攻作戦の値を若干下回るものの、ほぼ同値と見做しても差し支えない数値が出ている。

恐らく、プロ野球の平均を取るとこのような結果に落ち着くはずで、同書では「送りバントをしたところで数値が上昇するわけではない」とし、送りバントは絶対的に有効だとは言えないというお茶を濁すかたちで結論づけられている。

ところが、今回は明確な差が数字で表れていた。冒頭の9/7ホークス戦の初回無死1塁、2番・嶋に強攻作戦を取らせたのは、数字上のみで判断するならバントより強攻のほうが正しいと言えるし、総合的に判断しても理の適った根拠のある采配だと言える。

それにしても。

なぜ2010年の楽天は、無死1塁で2番打者がバント作戦した時の結果が悪かったのか?

2番打者のバント作戦は前述のとおり36回あった。そのうち犠打成功(あるいは相手の犠打失策)して得点圏に走者を進めることができたのが32回だった。(無死2,1塁が2回、1死2塁が30回)。

バッターボックスに迎えるのは3番打者。この3番の30打席の打撃成績を調べてみた。

■無死1塁 2番打者がバント作戦で得点圏に走者を進めた時の3番打者の打撃成績
20110405DATA5.jpg
※鉄平の進塁ゴロのうち2つは外野フライ/タッチアップのもの。

◎鉄平の打席をクローズアップ


鉄平の「らしくない」成績が際立つ。御存じのように2010年は打率.318、OPS.855を記録した好打者である。

走者2塁時の打率は.254、59打数15安打10打点、7三振、9四球、5死球であるから、無死1塁で2番打者がバントして得点圏となり鉄平にまわった時「以外」の走者2塁での場面では、打率.316、出塁率.469、38打数12安打8打点と打ちまくっていたことが確認できる。

何故この場面のみこんなに打率が悪いのか?

対戦投手に鉄平が昨年ものすごく苦手とした投手が含まれているかもしれない。vs木佐貫.167、vs成瀬.154、vs岸.222、vs杉内.125、vsマーフィー.000。この5人を成績から除外しても、16打数3安打2打点の打率.188とあまり変わらなかった。

次に昨年パリーグの防御率、ホールド、セーブ、それぞれのランキングでTOP10入りした投手を除外してみる。このような措置をとったら、13打数1安打の打率.077と、逆に悪化してしまった。

なぜなのか?は結局判らないままだが、この成績で印象的なのは進塁打(ゴロとフライ)の多さだ。2打席のうち1打席は結果として進塁打になっていることが確認できる。

もし過剰な「つなぐ」意識が鉄平のバッティングを逆に狭めてしまいこのような結果になっていたとしたら、これはチームにとっても、鉄平にとっても、不幸なことである。

さらに、話を進める。

無死1塁で2番打者がバント作戦、走者を得点圏に進め(32回)、3番打者が走者を返せず(返せたのは3回)に終わったのは29回あった。迎えるのは4番打者である。この4番の29打席を同様に調べてみる。

■無死1塁で2番打者バント作戦。得点圏で3番が走者を返せなかった後の4番の打撃成績


中村紀は4安打(含1本塁打)5打点と好成績を残していたが、主に4番に座った山崎武が凡退を重ねていた。

無死1塁で2番打者がバント作戦して走者を得点圏に進めた32回のうち、3番か4番のいずれかで得点をあげることができたのは、25%にあたる8回ということになる。

このように、中軸が結果を残せなかった点が、2番バント作戦を無意味なものにしてしまった、そう言えそうだ。

(【記録】楽天イーグルス2010年 無死1塁でのバント作戦、強攻作戦の結果 (4)に続く)
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