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【記録】 楽天イーグルス2010年 無死1塁でのバント作戦、強攻作戦の結果(2)

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前回(1)からの続き

開幕までの1週間を使って、再度、「無死1塁からのバント作戦、強攻作戦」について考えていくシリーズの2回目。

なお、使用できるデータが2010年楽天の記録のみなので、このエントリも全てにおいて「昨年の楽天では」という断り書きがつくので、御了承頂きたい。

どのようなアウト・塁状況の時に、得点が生まれているのか?

前回では、無死1塁からのバント作戦、強攻作戦の「直後の」アウト・塁状況がどのように変化していたか?を調べてみた。

バント作戦では87%で1死、78%が1死2塁のシチュエーションになっていた。

強攻作戦では多い順に記すと、1死1塁が45%、無死2,1塁が18%、2死走者無しが12%、1死2塁が12%、無死3,2塁が6%・・・・・・と続くが、アウトカウント別にまとめると、1死が57%、無死が31%、2死が12%となった。

バント作戦は直後の状況がほぼ固定されるが、強攻作戦では様々なアウト・塁状況に枝分かれする点、さらに無死の状況が全体の3割を占める点が特徴的だった。

今回は、その「直後の」アウト・塁状況を起点に、何点生まれていたか?を下記の棒グラフで確認してみたい。

■バント作戦 (全85回):得点が生まれるのは1死2塁と無死2,1塁


より細かい内訳はこうなっている。無死2,1塁(7回)のとき19点、1死走者無し(1回)のとき1点、1死1塁(7回)のとき0点、1死2塁(66回)のとき47点、2死走者無し(4回)のとき0点、アウト状況別では無死19点、1死48点、2死0点。

上記グラフをみると、最も多くの得点が生まれているのが1死の時、特に1死2塁の時である。楽天は昨年無死1塁からのバント作戦で67点を生み出したが、そのうちの70.1%が直後の状況が1死2塁の時に生まれた。

一方、直後の塁状況で僅か8%しかなかった無死での状況=無死2,1塁で、バント作戦で上げた得点のうち28%、19点をあげているのも、きわめて特徴的だ。

この無死の状況はエントリ(1)で触れたように、バント安打2回、犠打野選3回、犠打失策2回で生まれていた。ベンチがバント作戦を執る時、大半が1死2塁を創出するために行われる。相手守備に助けられての野選や失策を強く期待してバント作戦を実行するケースは稀である。そのため、この野選と失策を除外して得点確率、得点期待値を計算しなおしてみると、80回のうち27回で得点が入り55点となり、下記のようになる。

◎無死1塁での強攻作戦・・・・・・42.5%、0.815点
◎無死1塁でのバント作戦《全体》・・・・・・36.5%、0.788点。
◎無死1塁でのバント作戦《野選、失策対象外》・・・・・・33.8%、0.688点。


両値とも、野選、失策を除かなかった時の数値を下回っている。強攻作戦の値と比べると、言わずもがなである。

バント作戦でも、直後の状況が1死2塁ではなく、無死である点が持つ意味は想像以上に大きいと言えそうだ。

最初からバントの構えをして予定調和的にアウトを1個献上するよりも、セーフティーバントを狙うべきだ。MLBファンやセイバーメトリクス好き、野球統計学好きから、しばしば聞かれる意見だ。彼らは上記で触れた点を理解しているからこそ、もっと無死の状況を創出すべきだと主張しているのだろうと推測する。

しかし、走者を進めて自分も生きることを試みるバントは、高度な状況判断と技術が必要になってくる。観察力や技術のない打者がセーフティーバント狙いでカツンと当てたら小飛球になり最悪のゲッツーという事態も十分考えられる。現在のイーグルスでその任務を期待できるのは鉄平ぐらいしかいないのも、実情だ。(昨年、無死1塁の状況で楽天はバント安打を2本成功させているが、いずれも鉄平によるものだった)

次に強攻作戦をみてみよう。

■強攻作戦 (全233回):得点が生まれるのは無死(3,2塁、2,1塁、,31塁、2塁)
20110405DATA2.jpg

詳細に目を移してみると、無死1塁で直ぐに本塁打(8回)16点、無死走者無し(8回)0点(本塁打の後の無死走者無しからは得点が生まれていなかった)、無死2塁(2回)5点、無死2,1塁(41回)65点、無死3,1塁(7回)18点、無死3,2塁(13回)25点、1死1塁(104回)44点、1死2塁(28回)10点、1死3塁(1回)1点、2死走者無し(29回)6点、となっている。アウト状況では、本塁打16点、無死113点、1死55点、2死6点。

直後の状況で3割を占めた無死からは、全190点のうち65%にあたる113点が生まれている。

アウトを相手に与えなければ、攻撃は終わらない。当たり前な話だが、強攻作戦にしても、直後の状況を無死にすることが最も大切となってくる。しかし一方で、1死でも32%にあたる73点と、それなりの得点を生み出していた。

面白いことに、強攻して直後が1死2塁のケース(28回。内訳は進塁打13回、盗塁12回、暴投・ボーク・失策3回)と、強攻して直後が1死1塁のケース(104回。内訳は凡打68回、三振36回)では、通常なら1死2塁のほうが確率、期待値ともに高いのだが、昨年の楽天では逆で、1死1塁のほうがともに高かった。

◎強攻直後の1死2塁を起点・・・得点確率25.0%、得点期待値0.357点
◎強攻直後の1死1塁を起点・・・得点確率26.0%、得点期待値0.423点


これはやっぱりおかしな話で、この数値にも、球団創設以来抱えるイーグルスの得点力の無さや点を取ることのチグハグさ加減をみる思いである。

本エントリはここまで。

次回(3)は、昨年シーズン終盤時に検証した時に無死1塁で2番打者が送りバントをした時のバント作戦が意味を成していなかったのを知った。この点をもう1度確認し掘り下げてみたい。

(【記録】楽天イーグルス2010年 無死1塁でのバント作戦、強攻作戦の結果 (3)に続く)

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