FC2ブログ

【雑感】河北新報のこの記事に異議あり!>3/3付 東北楽天・ルイーズ一発狙う 鋭い振りに復調の兆し

スポンサーリンク

【雑感】河北新報のこの記事に異議あり!>3/3付 東北楽天・ルイーズ一発狙う 鋭い振りに復調の兆し

本日、河北新報web版に「東北楽天・ルイーズ一発狙う 鋭い振りに復調の兆し」という記事が掲載された。
まずは、全文を下記に引用するので、まだ未読の方は一読して頂きたい。

---引用開始---
「東北楽天・ルイーズ一発狙う 鋭い振りに復調の兆し」(河北新報 2011年03月03日木曜日)
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe165/20110303_01.htm
 来日2年目の東北楽天・ルイーズから快音が響かない。先月の対外試合は7戦で打率こそ3割3分3厘を残したが、本塁打は0。コーチ陣と一体での取り組みで徐々に復調の兆しを見せてきており、5日から再開するオープン戦で一発を狙う。

 雪が舞う寒空を鋭い打球が切り裂いた。2日の練習で打撃投手を相手に20スイングし、柵越えは6発。「少しずつ振りが良くなってきた」。確かな手応えをつかんだ。

 昨年5月に途中入団し、81試合に出場して12本塁打。さらなる飛躍を期す今季、意気込みと裏腹に打撃不振からのスタートとなった。沖縄県久米島町での春季キャンプでは、内外角の球を打ちあぐねるなど悩み抜いた。

 苦しみから脱しようと、努力を重ねた。田淵ヘッド兼打撃コーチらの指導で、球を上からたたいて飛ばすスイングを徹底。苦手の外角攻めに対応するため、球を十分に引きつけて球種を見極めることも意識付けた。

 オープン戦、練習試合ではまず打率で結果が出た。「まだ途中。しっかりやらないといけない」と迷いはない。

 心の支えもある。背番号を昨季の「42」から「3」に変えた。2009年に米大リーグ・ブルージェイズで33試合出場ながら10本塁打と活躍した時と同じ番号だ。「あの時にいい結果が出たからね。験担ぎだよ」とにんまり。開幕まで百パーセントに仕上げ、輝きを取り戻す。(原口靖志)
---引用終了---


来日2年目となるルイーズが苦労を重ねながらも徐々に手ごたえを掴みつつある、そういった趣旨の記事になっている。

僕はこの記事の一部に“違和感”を覚えた。Twitter上で交流のある楽天ファンの方からご指摘を頂いたのだ。

文中の「苦手の外角攻めに対応するため」というくだりは、誤った記述なのではないか? 読者の誤解をまねく可能性を孕んでいるのではないか?

結論から言ってしまえば、正確ではない記述、である。

各種スポーツ紙以上に河北新報をチーム情報の主な情報源にしているイーグルスファンは多いはずだ。
大きな責任を伴うメディアとして、ミスリードされてしまう危険性が高い文が平気で掲載されている点に、改めて愕然とした。

現在店頭に並んでいる選手名鑑の中には各打者のゾーン打率が掲載されているものもある。主なところだとベースボールタイムズの名鑑か先日こちらで御紹介した廣済堂の『12球団全選手データ百科名鑑2011』だろう。

どちらでも構わないのだが、どうぞルイーズのゾーン打率の数字に目を落として欲しい。
確認してみると、河北新報の記事とは真逆に、内角に弱く外角に強い数字が出ているはずなのだ。

僕が昨秋調べたデータでも、内角の打率.259に対して外角は.321という好数値が出ている。

そこで、昨年秋におこなったルイーズのゾーン打率を今回もう1度検証してみる。

前述した名鑑のゾーン打率はボールゾーン含めて配球図が9分割だが、僕が作成したゾーン打率はストライクゾーンが9分割、ボールゾーンが16分割の合計25分割、より細かい点が確認できるので、みていきたい。

なお、昨年秋のものを修正してみた。各ゾーンに本塁打数と三振数を追加してみた。さらに対戦投手の左右別も出してみた。これでBTの名鑑と廣済堂の名鑑のゾーン打率データを合わせたものを、さらに細かくみることができる。

まずは全体図を。

■全体


これでみると、やはり、ルイーズは外角に強く、内角に弱い。
もっと言えば、低めで好成績を上げているものの、インハイを中心とした高めのゾーンは弱い。ローボールヒッターとも言えそうだ。

河北新報が苦手と書いた外角をみてみる。

ストライクゾーン(Sゾーン)の外角中段では打率.457で本塁打3本、Sゾーン外角低めでは.359。いずれも高いアベレージを残した。さらに隣接する外角ボールゾーン(Bゾーン)でも安打を6本記録、打率3割をマークしている。Sゾーン外角高めでも.250とまずまずの成績なのだ。

ルイーズにとって外角はホットゾーンなのだ。

以上のように、前喝した河北新報の「苦手の外角攻めに対応するため」は、正確ではない記述なのだ。

しかし、Sゾーンの外角&低めに強い事実の一方で、ストライクからBゾーンに変化していくアウトロー変化球には相当手を焼いていた様子も、上記図から浮かびあがってくる(配球図の最下段、水色網掛2ゾーン)。

このゾーンでは実に30個の三振を喫している。また、その上の.359の率を残したSゾーン外角低めと隣接する外角Bゾーンも入れると、三振数は44個となる。

昨年のルイーズの三振数は114個だが、そのうち実に40%近い数をアウトコース低めで喫していることが確認できるのだ。

この44個の三振の球種内訳をチェックしてみると、

ストレート・・・・・・6 (左投手1、右投手5)
スライダー・・・・・・15 (左0、右15)
フォーク・・・・・・11 (左2、右9)
チェンジアップ・・・・・・9 (左8、右1) ※うちホークスの杉内に4三振
カーブ・・・・・・2 (左0、右2)
カットボール・・・・・・1 (左0、右1)


となっている。その大半が変化球、落ちる球、自分の身体から逃げていく球種となっていた。

ストレートでも6個三振に倒れているが、そのうち5個は日本野球に四苦八苦していた7月に記録したもので、それ以降は僅か1個である。アウトローのストレートの見極めはある程度ついてきた結果と言えるかもしれない。

ということは、ルイーズの課題の1つは、アウトローの変化球の見極めということになる。

河北新報の記事には「苦手の外角攻めに対応するため」の後に「球を十分に引きつけて球種を見極めることも意識付けた」と文が続く。

球種の見極めが改善されれば、懸案のアウトローの変化球への対応も徐々に上がっていくはずだ。

そういうことを河北新報は言いたかったのではないだろうか?

よって、河北の記事も全てが全て間違いではない。しかし、読者に多分に誤解を与える記述であったのも確かだ。

このように、書き変えてみたらいかがだろうか?

「苦手としている外角低めを中心とした変化球攻め。それに対応するため、球を十分に引きつけて球種を見極めることも意識付けた」と。

下記に、対戦投手別の左右のゾーン打率も掲載してみた。

廣済堂の『12球団全選手データ百科名鑑2011』をお持ちの方は見比べてみてほしい。

最後に、ルイーズは昨年対左投手打率が.179とからっきしであったが、前半戦後半戦別にみると前半が.031に対し後半は.254と改善傾向にあった。今季ルイーズがそれなりの活躍をみせるには、昨年後半戦同様、対左投手からある程度打つことができないと!と思う。

補足:ルイーズは内角でも多くの三振を記録している。36個(三振数の32%を占める)。球種内訳をみると、ストレート16、フォーク4、チェンジアップ4、パーム3、カーブ3、スライダー2、シンカー2、シュート2となっていて、ストレートが最も多くなっている。外角低め変化球の見極めと同時に、身体の近くを通るインサイドの直球への対応も課題になってくる。

▼関連記事▼
【記録】 ランディ・ルイーズ ゾーン別コース別打率 OPS ホットゾーン、苦手ゾーンはどこか?

■vs右投手
20110303DATA2.jpg

■vs左投手
20110303DATA3.jpg

------------------------------------------------------
【アンケート募集中】 星野楽天、開幕10試合の勝敗数を予想!(~3/20まで)
http://baseball.blogmura.com/board/vot/voting15_48851_0.html
1人でも多くの皆さんの投票をお待ちしております。お気軽に御参加下さい。
------------------------------------------------------

------------------------------------------------------
ブログ村に参加しています。投票御協力お願いします。「楽天イーグルス」部門1位!
にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

人気ブログランキングにも参加しました。こちらは1位になったり2位になったりです。宜しくお願い致します( _ _)人
人気ブログランキングへ


おかげ様でブログラムでも良い位置につけています。
blogram投票ボタン



SEO対策:楽天イーグルスSEO対策:東北楽天ゴールデンイーグルス

ブログパーツ




このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーサイト



テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
02 | 2011/03 | 04
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
191位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
32位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}