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【記録】〔開幕ロッテ戦予習〕楽天の主要打者別 vs成瀬対策を昨年対戦データから考える!

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〔開幕ロッテ戦予習〕シリーズ。

昨日は「楽天イーグルス打撃陣(選手別)vs成瀬善久2010年対戦成績」を振り返ってみたが、今回はさらに一歩踏み込んで、イーグルス主要打者のvs成瀬への傾向と対策を、昨年のデータから探ってみたい。

成瀬の昨年の被打率は.228(対右打者.215、対左打者.253)。この値はパリーグ防御率ランキングTOP10の中でダルビッシュの.216に次ぐ2位の素晴らしい成績だった。

このように相手に打たれなかった成瀬だが、しかし、どんな局面でも打者を圧倒していたわけではない。

一般に2ストライクと追い込んだ場面では投手が圧倒的有利に立つものの、早めのカウント時は打者に分があるというデータがある。

◎2004年~2008年セパ両リーグ ストライクカウント別 打率
0ストライク・・・.347
1ストライク・・・.335
2ストライク・・・.194


下記に楽天戦でのストライクカウント別の対戦成績をまとめてみた。

■楽天イーグルス打撃陣vs成瀬善久 2010年 ストライクカウント別 打撃成績


2ストライク時には対戦打率.131と成瀬の独擅場となるが、0ストライク、1ストライク時は4割、3割を越える数値を残している。8本の長打のうち6本が早めのカウントで生まれている。

しかも御存じのように成瀬は抜群のコントロールの持ち主だ。昨年の与四球率は僅か1.50だった。(9イニング当たり平均の与四球が1.5個という少なさ)。そのため、2ストライク時から粘って四球を獲得して出塁するという作戦もなかなか立てづらい。

となると、やはり、イーグルス打線としては、追い込まれる前に勝負していかなければならない

さて、ここからは選手別にみていきたい。

■山崎武司:昨年vs成瀬:打率.182
(14打席 11打数2安打1打点 3三振2四球 1犠飛 1ニ塁打)


さて、成瀬の対右打者への配球を確認しておきたい。

楽天戦ではストレート(St)が48%、スライダー(Sl)が29%、チェンジアップ(Ch)が22%の球種割合で投げていた。この割合はシーズンのそれとほぼ同じだ。右打者にもこの3球種を満遍なく投げ分け、主にSt、Slは打者の内角へ、Chはアウトコース低めに集めてくるのがパターンとなっている。それは、山崎武司に対しても、基本、変わらない。

先ほど、イーグルス打線は追い込まれる前に勝負しなければならないと書いたが、このことを最も良く理解しているのは山崎武司だろう。対戦打率こそ.182という物足りない結果が出たが、初球から甘い球を積極的に振っている様子が伺える。(もっとも、早めのカウントから積極的に甘い球を打ちにいくのは山崎の特徴でもある)

初球の入り方をみてみよう。

◎初球
20110301DATA2.jpg

読み打ちタイプで一発長打もある山崎武だ。成瀬も慎重にならざるをえない。ストライクゾーンではアウトコース低めを中心に、または初球はボールで入って様子を伺うケースが目立った。

アウトコース中段と高めにチェンジアップが2球入っているが、これは成瀬としてはできれば外角低めに制球したかった球となる。(このうちの1球は9/3戦だが、この時は見事な制球でチェンジアップ24球中19球をアウトコース低めに集めており、ストライクゾーン内の打ちごろの高さに入ったのは僅か3球だった。そのうちの1球がこれであった)

山崎にとって左投手が投げるアウトコースの上段・中段の球は“絶好球”なのだ。昨年はこのコースでそれぞれ.429、.281の好打率を残している。そこに、チェンジアップが甘く入ってきたため打ちにいった。

結果いずれもレフトフライに倒れているが、観戦ノートを振り返るといずれも「ミスショット」とメモ書き。結果は出なかったが、初球から甘い球を打ちにいくこの姿勢は評価したい。

◎結果球
20110301DATA9.jpg

結果球を確認してみよう。打ちにいったコースは自身が好きなアウトコースが多い。外角・真中・内角に分けた時の真中・内角は僅か2打数しか記録されておらず、大半が外角である。コース別でみれば山崎は自分有利の場所で勝負を挑んでいたことが確認できる。

さらに、四球を除いた12打席のカウント状況を確認すると

外角・・・(初球)2打席、(0S)2打席、(1S)3打席、(2S)3打席
真中・・・(初球)0打席、(0S)0打席、(1S)0打席、(2S)1打席
内角・・・(初球)0打席、(0S)0打席、(1S)0打席、(2S)1打席


となっており、ホットゾーンである外角を打ちにいった際は、早めのカウントで仕掛けているのが確認できる。外角で2Sに追い込まれた3打席のうち2打席はファウルを複数打った上で追い込まれている。このことからも、カウント状況別でも山崎有利の状況(=2S以外のカウント)でバットを振りにいったと言えるのだ。

結果は出なかったのは、直截的に言えば、時の運。紙一重な部分もある。決して山崎武は成瀬に踊らされていた訳ではないのだ。


■鉄平:昨年vs成瀬:打率.154
(15打席 13打数2安打 5三振2四球 1ニ塁打)


昨年の成瀬はどちらかと言えば左打者に打たれていた(被打率・・・対右打者.215、対左打者.253)
しかし、楽天戦に関して言えば、右が.239、左.212と左打者を抑えていた。

それは、対戦打率.154。イーグルス「打」の中心、鉄平が打てなかった点も大きい。

15打席の内訳をカウント別ではじき出してみると、

0ストライク・・・1打席(中安)
1ストライク・・・5打席(右ニ、四球、凡打3)
2ストライク・・・9打席(四球、凡打3、三振5)


対戦打席の6割に当たる9打席で2Sと追い込まれてから勝負をしているのが確認できる。山崎武とは対象的に成瀬の術中にハマってしまった感が否めない。

初球を確認してみよう。

◎初球
20110301DATA4.jpg

鉄平に対しての初球の入り方は、アウトコース/外角低め中心になってくる。ストライクゾーンに入ってきた初球は8球。それでも甘い球はあるわけで、Sゾーン内の上段・中段を甘い球とすると5球あった。しかし、鉄平がバットを振りにいったのは僅か1回(ど真中/ファウル)のみ。どちらかと言えば鉄平は初球から積極的にバットを振っていくタイプではないというのもあるかもしれないが、追い込まれてから甘い球がもう1度やって来る保証もない。

そのことを確認するため、結果球をみてみよう。

◎結果球
20110301DATA5.jpg

ストライクゾーンを内角・真中・外角とタテ3分割にして見た場合、真中の結果球はスライダーの僅か1打数のみ。ほとんどが外角、もしくはボールゾーンに配置されているのが確認できる。そして、難しいアウトローの球やクサイところのボール球に手を出して三振に倒れているのも確認できる。Sゾーン外角の球も外へ逃げていくスライダーが多く、甘いコースに結果球が来ることは無かったのだ。

鉄平が好打者であるのは100%異論の余地がないところだ。そして2Sと追い込まれてからも.260とそれなりの率を昨年残しているのも事実だ。しかし、こと対成瀬戦では厳しい勝負であり、完全に相手のペースだったと言える。

同じ左打者でも聖澤はそれなりの結果を残している。


■聖澤諒:昨年vs成瀬:打率.267
(15打数4安打 4三振)


対戦打率3割を記録することはできなかったが、嶋と並ぶ最多4安打をマーク、相手がエース級であることを考えれば、この率はまずまずの出来だったのでは?と思える。

対楽天戦での成瀬の左打者の配球は、Stが48%、Slが46%、Chが6%だった。
この傾向同様、鉄平にはSt33、Sl31、Ch7という配球だったが、
聖澤に対しては、St31、Sl23、Ch1。
ほぼ100%、ストレートとスライダーのみの配球だったことも、狙い球を絞る上で好都合だったかもしれない。

初球をみてみよう。

◎初球
20110301DATA6.jpg

山崎武、鉄平の2者と比較して、聖澤への初球は、内角・真中・外角別の真中のコースであったり、ストライクゾーンの上段、中段の高さに多く入ってきている傾向にある。山崎武、鉄平より甘い球が初球に多かったと言えそうだ。

初球から積極的に振りにいく性質も手伝い、ここでも3回バットを振りに行き、1本を安打にしている。

◎結果球


結果球をみると、ボール球に手を出して三振に倒れる一方で、ストライクゾーンの甘いコースを多く打ちにいく傾向にある。
また、4本の安打のうち3本は決して甘いとはいえない外角のスライダーをヒットにしたもの、球種をStかSlのどちらかに絞りやすいとはいえ、良く中堅~右翼に運ぶことに成功している(中堅1本、右翼3本)。

聖澤はストレートには強いからスライダーを安打にできているこの対戦状況は、開幕戦へ向けてちょっとした朗報かもしれない。

聖澤は2009年にも成瀬から3打数2安打の記録を残しており、2年トータルだと18打数6安打の対戦打率.333となる。この相性の良さを考慮して、聖澤を開幕1番にすえるのか?それとも左対左を嫌って聖澤以外の右打者(松井稼か内村か)を置くのか?この点、興味深いところだ。

※打者のデータは初球と結果球しか記録していないため、間が抜けおちている。そのため配球の妙を考えることができなかった。全球のコース/球種のメモをとってあれば、例えば、聖澤は内角に50%配球された時、打率が急激に下がる、とかそういう面白い見方もできるようになるかもしれない。さて、どうしようか?と思案中。

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