【記録】 楽天 永井怜 先発ローテ2年目の成長──09年10年イニング別失点から診断
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永井怜投手の2010年投手成績まとめ。
ここまで3つのエントリで振り返ってみた。
・【記録】 楽天イーグルス 永井怜 2010年 対戦打者別 対戦成績 投手成績
・【記録】 楽天 永井怜 2010年は何故10勝止まりだったのか?を探る!
・【記録】 楽天 永井、左打者を圧倒するも、右打者の内外角を攻めきれず...── 2010年ゾーン被打率 球種別被打率
上記3記事で主に至らない点を指摘してきたが、
今回は趣を変えて「楽天 永井は何故2年連続二桁勝利ができたのか?」という視点で、
前年から改善された良い点を指摘してみたい。
その良い点とは....初回失点の減少、である。
下記に永井投手の2009年2010年のイニング別失点表を掲載してみた。あわせて田中と岩隈の2010年データも掲げてみた。
■楽天 永井怜 2009年 2010年 イニング別失点

先日のエントリ
「【記録】 「投手力」を考える!パリーグ防御率ベスト10投手をイニング別失点の観点から診断」
でも触れたが、
野球は先制点を取ったチームが圧倒的に有利なのだ。
2009年セパ12球団合計で先制試合の勝率は実に.662。
先制試合で負け越したチームは12球団1つもなかった。
そのため、投手には、いかに序盤に失点を防ぐか?、
特に立ち上がりとなる初回失点をしないか?が要求される。
その観点で上記表を確認すると、
13勝7敗の好成績を挙げた2009年は初回失点の多さが目につく。
1回に失った点の合計は25点。永井はこの年69失点しているが、そのうち実に36%を初回に失っていた。
このシーズン、永井が先制点を与えなかった試合は11試合(うち初回無失点は8試合)、
その個人成績内訳は9勝1敗であった。
勝ち星の大半を、やはり、味方先制試合(つまり先制点を許さなかったゲーム)で稼いでいるのが確認できる。
2010年を確認してみよう。
初回に失った点の合計は14点。シーズン失点の17%、失点した初回イニング合計は9。
いずれも2009年から大きく減らすことができている。
田中と岩隈の初回の数値と比較してみても遜色のないものになってきた。
2009年と2010年の序盤(1回~3回)の失点を比較してみよう。
2009年・・・38失点(全失点の55.1%)
2010年・・・33失点(全失点の40.2%)
このように範囲を~3回までに広げてみても、立ち上がりのピッチングは2010年のほうが良かったと言える。
先制点を許さなかった試合数も16に増えた(うち初回無失点は12試合)。
しかし、勝ち星は思うように伸びず、16試合の個人成績は前年と同じ9勝(3敗)に止まった。
立ち上がりは良かったものの、勝ち星を伸ばすことができなかったのは、
前年と比較して他の様々な要因が悪かったからなのだが、
(今まで述べてきた与四球率の悪化、ストレート被打率の悪化、
イニング先頭打者被出塁率の悪化等に加えて、スタミナ切れからくる中盤の失点増など)
逆に言えば、
初回の失点を減らす努力が、ギリギリで二桁勝利をもたらす大きな要因の1つとなったのではないか?
とも言える。
最終登板で10勝目到達となった9/26ソフトバンク戦も初回は無失点で切り抜けている(7回1失点)。
僕はここに経験を積んだ永井の投球術の一端を見る気がしてならない。
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・【記録】 楽天 永井、左打者を圧倒するも、右打者の内外角を攻めきれず...── 2010年ゾーン被打率 球種別被打率
上記3記事で主に至らない点を指摘してきたが、
今回は趣を変えて「楽天 永井は何故2年連続二桁勝利ができたのか?」という視点で、
前年から改善された良い点を指摘してみたい。
その良い点とは....初回失点の減少、である。
下記に永井投手の2009年2010年のイニング別失点表を掲載してみた。あわせて田中と岩隈の2010年データも掲げてみた。
■楽天 永井怜 2009年 2010年 イニング別失点

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「【記録】 「投手力」を考える!パリーグ防御率ベスト10投手をイニング別失点の観点から診断」
でも触れたが、
野球は先制点を取ったチームが圧倒的に有利なのだ。
2009年セパ12球団合計で先制試合の勝率は実に.662。
先制試合で負け越したチームは12球団1つもなかった。
そのため、投手には、いかに序盤に失点を防ぐか?、
特に立ち上がりとなる初回失点をしないか?が要求される。
その観点で上記表を確認すると、
13勝7敗の好成績を挙げた2009年は初回失点の多さが目につく。
1回に失った点の合計は25点。永井はこの年69失点しているが、そのうち実に36%を初回に失っていた。
このシーズン、永井が先制点を与えなかった試合は11試合(うち初回無失点は8試合)、
その個人成績内訳は9勝1敗であった。
勝ち星の大半を、やはり、味方先制試合(つまり先制点を許さなかったゲーム)で稼いでいるのが確認できる。
2010年を確認してみよう。
初回に失った点の合計は14点。シーズン失点の17%、失点した初回イニング合計は9。
いずれも2009年から大きく減らすことができている。
田中と岩隈の初回の数値と比較してみても遜色のないものになってきた。
2009年と2010年の序盤(1回~3回)の失点を比較してみよう。
2009年・・・38失点(全失点の55.1%)
2010年・・・33失点(全失点の40.2%)
このように範囲を~3回までに広げてみても、立ち上がりのピッチングは2010年のほうが良かったと言える。
先制点を許さなかった試合数も16に増えた(うち初回無失点は12試合)。
しかし、勝ち星は思うように伸びず、16試合の個人成績は前年と同じ9勝(3敗)に止まった。
立ち上がりは良かったものの、勝ち星を伸ばすことができなかったのは、
前年と比較して他の様々な要因が悪かったからなのだが、
(今まで述べてきた与四球率の悪化、ストレート被打率の悪化、
イニング先頭打者被出塁率の悪化等に加えて、スタミナ切れからくる中盤の失点増など)
逆に言えば、
初回の失点を減らす努力が、ギリギリで二桁勝利をもたらす大きな要因の1つとなったのではないか?
とも言える。
最終登板で10勝目到達となった9/26ソフトバンク戦も初回は無失点で切り抜けている(7回1失点)。
僕はここに経験を積んだ永井の投球術の一端を見る気がしてならない。
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