【記録】 楽天イーグルス 草野大輔 2010年 打球方向調査
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背番号12、草野大輔選手の2010年打撃成績をまとめています。
前回は全投手との対戦成績をまとめてみました。
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-307.html
今回は打球方向をクローズアップしたいと思います(調査方法は従来どおり)
2010年のデータを確認する前に、過去シーズンはどうだったのか?を振り返ってみましょう。
過去データは僕の手元には無いのですが(調べればあるけれど...)、幸いにもプロ野球データリーグというサイトが2007年、2008年ぶんを掲載してくれていますので、引用します。
2007年(打率.320)・・・左翼27.9%、中堅37.8%、右翼34.3%、内野安打割合8.2%
2008年(打率.271)・・・左翼29.8%、中堅34.5%、右翼34.9%、内野安打割合6.7%
過去2シーズンいずれも中堅~右翼方向への当たりが多いのが確認できます。一般に左打者なら右方向の打球が多くなるという話ですので、草野もごたぶんに漏れず、ということでしょう。さらに細かく言えば、その中でも中堅方向へも右翼同等の割合打っている点は、良く言われている草野のバットコントロールの巧さならではかもしれません。
それを踏まえた上で、今季のデータを確認してみます。
■草野大輔 2010年 打球方向 (全306打球)
見方=中堅に飛んだ打球が42。そのうち19が安打。全306打球のうち中堅が占める打球割合が13.7%

2010年も中堅~右翼方向の当たりが多い傾向となっています。(内野安打割合は4.4%)
もっと言えば、過去シーズンと比較すると2010年は右翼への当たりが増加傾向と言っても良いかもしれません。
(ニ塁がセカンドベース付近で取るケースも含まれてしまうため正確なことは言えないものの、それでも)一塁、ニ塁、右翼の打球合計割合が55.8%。実に2本に1本はココに飛ばしていたことになります。
ちなみに、内野安打が僅か4本。同じ左打者の聖澤は20%、鉄平が15%を記録しているのに草野は4.4%です。これは草野が俊足タイプではないという点と、いわゆるバットに当てながら走りだすタイプではなく、バットの芯にきっちり球を当ててミートしていくスタイルも影響していると思います。
打球の内野・外野割合を確認してみましょう。
草野大輔・・・外野50.0%、内野50.0% (外野153・内野153)
山崎武司・・・外野54.6%・内野45.4% (外野218・内野181)
渡辺直人・・・外野46.2%・内野53.8% (外野154・内野179)
鉄平・・・外野48.3%・内野51.7% (外野208・内野223)
聖澤諒・・・外野41.0%・内野59.0% (外野183・内野263)
高須洋介・・・外野50.0%・内野50.0% (外野170・内野170)
中川大志(2軍)・・・外野53.8%・内野46.2% (外野161・内野138)
足で内野安打が稼げるタイプではないため、打球が内野止まりになってしまうと、安打になる確率はほぼゼロになってしまいます。そのため、外野へ打球を(ゴロでもフライでもライナーでも)持っていきたいところですが、今季はちょうど半々の結果に。
打率3割を記録した昨年はどうだったのか?比較データを持ち合わせていないため、なんとも言えませんが、きっと外野への割合が多かったのではないでしょうか?
得点圏のシチュエーションではその打球方向に変化は見られるでしょうか?
■草野大輔 2010年 得点圏 打球方向 (79打球)

草野の得点圏打率は昨年.306とほぼシーズン打率と同値でした。今季は打率.257を上回ったものの3割には及ばない.279となっています。
得点圏での打球方向は、中堅~右翼、特に右翼方向の当たりがさらに多くなっています。
先ほど55.8%だった一塁・ニ塁・右翼の打球合計割合は得点圏になると60.8%に上昇。
草野の意図するところは、安打を打つために、バットの芯で球を捉えて、右翼方向に痛烈な打球を飛ばしていく、というものだと思いますが、今季はなかなか結果に表れていないと言えそうです。
何故か?
得点圏打率が例年低い渡辺直人の打球方向の時も同様の傾向が表れたのですが、草野も打球が内野止まりになっちゃっているのが大きいですね。外野34(43.0%)に対し内野45(57.0%)。
内野に飛んだ打球45の打球性質(ゴロか?フライか?ライナーか?)を調べてみると、
ゴロ33、フライ8、ライナー4
の割合でした。
草野というと、快音響かせるライナー性の打球を多く打って安打にしているイメージが強いと思います。確かにライナー性の打球は2010年全選手データ対象でその7割が安打になっていますし、草野もライナーのうち6割が安打を記録しているため、そのイメージは正しいです。
その次に、ゴロとフライではどちらが安打になりやすいか?を調べてみると、過去シーズン(少なくとも2007年、2008年)はゴロのほうがフライより安打になる確率が高かったのでした。(2009年のデータが無いので断言はできませんが)、草野はライナー、ゴロを打つことで安打を量産していくタイプだったと言えます。
◎草野大輔 打球性質割合とその打球が安打になる割合
(プロ野球データリーグより)
2007年・・・ゴロ51.0%(.274)、フライ30.2%(.204)、ライナー18.8%(.828)
2008年・・・ゴロ48.8%(.264)、フライ42.4%(.248)、ライナー8.8%(.769)
ところが、今季の草野は、ゴロの安打確率が.212、フライが.331、ライナーが.615、となっています。
(SMRベースボールLab「得点価値から計るゴロとフライ」より数値引用)
ちなみに2010年全選手の平均は、ゴロ.290、フライ.362、ライナー.700。
フライが3割を記録する一方、ライナーとゴロは平均を下回る結果でした。
ライナーにしろ、ゴロにしろ、ヒット性の強い当たりは今季も良く打っていた記憶があります。
ところが、不運にも野手の正面を突いてしまった...当たりが良すぎて打球が伸び過ぎてしまった...そんなツキの無さも草野を苦しめていたかもしれません。
というのも、草野の2010年BABIPは昨年(.339)と平均(.312)と比べても低い.282でした。
僕はそんな不運なシーンを少なくとも2つ覚えています。安打になる確率が高い痛烈なライナー性の当たりを飛ばしても最悪の結果、併殺になってしまったケース......
(6/25ソフトバンク戦の9回。1死2,1塁で馬原から打った一ラが走者戻れずの併殺に。同じく7/21オリックス戦の4回。無死1塁で長谷川から放った痛烈なライナーも一塁正面を突き、ゲッツーに)
■楽天の他の選手の打球方向記事
聖澤諒 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-188.html
渡辺直人 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-193.html
山崎武司 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-222.html
高須洋介(最下記掲載) http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-170.html
鉄平 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-166.html
中川大志(2軍) http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-217.html
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背番号12、草野大輔選手の2010年打撃成績をまとめています。
前回は全投手との対戦成績をまとめてみました。
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-307.html
今回は打球方向をクローズアップしたいと思います(調査方法は従来どおり)
2010年のデータを確認する前に、過去シーズンはどうだったのか?を振り返ってみましょう。
過去データは僕の手元には無いのですが(調べればあるけれど...)、幸いにもプロ野球データリーグというサイトが2007年、2008年ぶんを掲載してくれていますので、引用します。
2007年(打率.320)・・・左翼27.9%、中堅37.8%、右翼34.3%、内野安打割合8.2%
2008年(打率.271)・・・左翼29.8%、中堅34.5%、右翼34.9%、内野安打割合6.7%
過去2シーズンいずれも中堅~右翼方向への当たりが多いのが確認できます。一般に左打者なら右方向の打球が多くなるという話ですので、草野もごたぶんに漏れず、ということでしょう。さらに細かく言えば、その中でも中堅方向へも右翼同等の割合打っている点は、良く言われている草野のバットコントロールの巧さならではかもしれません。
それを踏まえた上で、今季のデータを確認してみます。
■草野大輔 2010年 打球方向 (全306打球)
見方=中堅に飛んだ打球が42。そのうち19が安打。全306打球のうち中堅が占める打球割合が13.7%

2010年も中堅~右翼方向の当たりが多い傾向となっています。(内野安打割合は4.4%)
もっと言えば、過去シーズンと比較すると2010年は右翼への当たりが増加傾向と言っても良いかもしれません。
(ニ塁がセカンドベース付近で取るケースも含まれてしまうため正確なことは言えないものの、それでも)一塁、ニ塁、右翼の打球合計割合が55.8%。実に2本に1本はココに飛ばしていたことになります。
ちなみに、内野安打が僅か4本。同じ左打者の聖澤は20%、鉄平が15%を記録しているのに草野は4.4%です。これは草野が俊足タイプではないという点と、いわゆるバットに当てながら走りだすタイプではなく、バットの芯にきっちり球を当ててミートしていくスタイルも影響していると思います。
打球の内野・外野割合を確認してみましょう。
草野大輔・・・外野50.0%、内野50.0% (外野153・内野153)
山崎武司・・・外野54.6%・内野45.4% (外野218・内野181)
渡辺直人・・・外野46.2%・内野53.8% (外野154・内野179)
鉄平・・・外野48.3%・内野51.7% (外野208・内野223)
聖澤諒・・・外野41.0%・内野59.0% (外野183・内野263)
高須洋介・・・外野50.0%・内野50.0% (外野170・内野170)
中川大志(2軍)・・・外野53.8%・内野46.2% (外野161・内野138)
足で内野安打が稼げるタイプではないため、打球が内野止まりになってしまうと、安打になる確率はほぼゼロになってしまいます。そのため、外野へ打球を(ゴロでもフライでもライナーでも)持っていきたいところですが、今季はちょうど半々の結果に。
打率3割を記録した昨年はどうだったのか?比較データを持ち合わせていないため、なんとも言えませんが、きっと外野への割合が多かったのではないでしょうか?
得点圏のシチュエーションではその打球方向に変化は見られるでしょうか?
■草野大輔 2010年 得点圏 打球方向 (79打球)

草野の得点圏打率は昨年.306とほぼシーズン打率と同値でした。今季は打率.257を上回ったものの3割には及ばない.279となっています。
得点圏での打球方向は、中堅~右翼、特に右翼方向の当たりがさらに多くなっています。
先ほど55.8%だった一塁・ニ塁・右翼の打球合計割合は得点圏になると60.8%に上昇。
草野の意図するところは、安打を打つために、バットの芯で球を捉えて、右翼方向に痛烈な打球を飛ばしていく、というものだと思いますが、今季はなかなか結果に表れていないと言えそうです。
何故か?
得点圏打率が例年低い渡辺直人の打球方向の時も同様の傾向が表れたのですが、草野も打球が内野止まりになっちゃっているのが大きいですね。外野34(43.0%)に対し内野45(57.0%)。
内野に飛んだ打球45の打球性質(ゴロか?フライか?ライナーか?)を調べてみると、
ゴロ33、フライ8、ライナー4
の割合でした。
草野というと、快音響かせるライナー性の打球を多く打って安打にしているイメージが強いと思います。確かにライナー性の打球は2010年全選手データ対象でその7割が安打になっていますし、草野もライナーのうち6割が安打を記録しているため、そのイメージは正しいです。
その次に、ゴロとフライではどちらが安打になりやすいか?を調べてみると、過去シーズン(少なくとも2007年、2008年)はゴロのほうがフライより安打になる確率が高かったのでした。(2009年のデータが無いので断言はできませんが)、草野はライナー、ゴロを打つことで安打を量産していくタイプだったと言えます。
◎草野大輔 打球性質割合とその打球が安打になる割合
(プロ野球データリーグより)
2007年・・・ゴロ51.0%(.274)、フライ30.2%(.204)、ライナー18.8%(.828)
2008年・・・ゴロ48.8%(.264)、フライ42.4%(.248)、ライナー8.8%(.769)
ところが、今季の草野は、ゴロの安打確率が.212、フライが.331、ライナーが.615、となっています。
(SMRベースボールLab「得点価値から計るゴロとフライ」より数値引用)
ちなみに2010年全選手の平均は、ゴロ.290、フライ.362、ライナー.700。
フライが3割を記録する一方、ライナーとゴロは平均を下回る結果でした。
ライナーにしろ、ゴロにしろ、ヒット性の強い当たりは今季も良く打っていた記憶があります。
ところが、不運にも野手の正面を突いてしまった...当たりが良すぎて打球が伸び過ぎてしまった...そんなツキの無さも草野を苦しめていたかもしれません。
というのも、草野の2010年BABIPは昨年(.339)と平均(.312)と比べても低い.282でした。
僕はそんな不運なシーンを少なくとも2つ覚えています。安打になる確率が高い痛烈なライナー性の当たりを飛ばしても最悪の結果、併殺になってしまったケース......
(6/25ソフトバンク戦の9回。1死2,1塁で馬原から打った一ラが走者戻れずの併殺に。同じく7/21オリックス戦の4回。無死1塁で長谷川から放った痛烈なライナーも一塁正面を突き、ゲッツーに)
■楽天の他の選手の打球方向記事
聖澤諒 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-188.html
渡辺直人 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-193.html
山崎武司 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-222.html
高須洋介(最下記掲載) http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-170.html
鉄平 http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-166.html
中川大志(2軍) http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-217.html
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