【書評】 山崎武司 『奇跡の超弾道 ~進化を続ける心技体~』
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山崎武司 著『奇跡の超弾道 ~進化を続ける心技体~』(ベースボールマガジン社新書)
この秋に上梓された山崎武司の新著を読んだ。
山崎武の著書は数年前に『野村監督に教わったこと』を読んでいる。恐らくある程度の内容は重複するだろうなと思いながらも、購入した(実際、ある程度の重複は、ある)。
それにタイトルに惹かれてしまったのも読んでみた理由の1つだ。
帯には「若さの秘訣とは?」とある。
391本の通算本塁打のうち180本を楽天で打っている。選手生命の晩年になぜ本塁打を大量生産できているのか?これだ!という直接的な理由が明かされるのでは?と思った。
しかし、最初に断ってしまうが、この著書を読んでも、直接的なカギは出てこない。本人も前書きで「しかし、自分がこの年でなぜホームランを打てるのか、打球の飛距離が落ちないのか、その理由について正確なところはわかっていません。」と書いている。
それでも、現在の山崎武がどのような立ち位置でプレーに臨んでいるのか、再確認する意味でも、読んでみて良かったとしみじみ思っている。それに少なからず新発見もあった。
ああ見えて酒が一口も飲めない意外な点や、最近は青汁を愛飲して健康管理に励んでいるというちょっと想像つかないくだりから、
張本勲氏から手ほどきを受けた内角打ちのエピソード、反骨心が自分の野球人生を支えていて今年の代打満塁本塁打もその象徴だったとか、
楽天に来てから三振数が増加した背景についての自己分析、「引き際の美学」まで、すべてをひっくるめて、下記の4つの章だてで綴っている。
第1章:心「サイコロを振ってみなければ、どの目が出るかわからない」
第2章:技「打率は低くても、試合を決める一発を打てればいい」
第3章:体「あの3年間があるから、40歳を過ぎた今も元気に野球ができる」
第4章:夢「野球がなくなっても、世の中は少しも困らない。しかし──」
特に印象に残ったのは、山崎武が現在どのような立ち位置で野球をしているか?というところだった。
その点について、山崎武は指名打者や一塁は取って代えやすいポジションであるとし、シーズン20本前後の本塁打を打つ若手有望株の選手が出てきたら、自分はそれを上回る圧倒的な打撃成績を残さなければ若手との生存競争には到底勝てない、としている。
そして、「引き際の美学」── 例えば、もし来季中川大志が開幕からスタメン起用されてシーズン20本本塁打を記録したとしよう。一方、山崎武は25本だとする。この場合、山崎武はすっぱりユニフォームを脱ぐのではないか? そのよう思わせる内容だった。
ここで誤解のないように丁寧に書くと、「引き際の美学」を確認できた点も大きかったが、まだまだやれる!という強い決意表明もあわせて再確認できた点も収穫だった。
そうだ、まだまだ、老けこんでもらっては困る。僕は第一線での好活躍を1シーズンでも、1試合でも、1打席でも多く見たいと思っているのだから。
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ベースボールタイムズオンライン
昨日11/22に更新しました。
今回は、「山崎武司 2010年 対戦投手別 対戦成績 打撃成績」です。
http://www.baseball-times.jp/blog/report/shibakawa/101126
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山崎武司 著『奇跡の超弾道 ~進化を続ける心技体~』(ベースボールマガジン社新書)
この秋に上梓された山崎武司の新著を読んだ。
山崎武の著書は数年前に『野村監督に教わったこと』を読んでいる。恐らくある程度の内容は重複するだろうなと思いながらも、購入した(実際、ある程度の重複は、ある)。
それにタイトルに惹かれてしまったのも読んでみた理由の1つだ。
帯には「若さの秘訣とは?」とある。
391本の通算本塁打のうち180本を楽天で打っている。選手生命の晩年になぜ本塁打を大量生産できているのか?これだ!という直接的な理由が明かされるのでは?と思った。
しかし、最初に断ってしまうが、この著書を読んでも、直接的なカギは出てこない。本人も前書きで「しかし、自分がこの年でなぜホームランを打てるのか、打球の飛距離が落ちないのか、その理由について正確なところはわかっていません。」と書いている。
それでも、現在の山崎武がどのような立ち位置でプレーに臨んでいるのか、再確認する意味でも、読んでみて良かったとしみじみ思っている。それに少なからず新発見もあった。
ああ見えて酒が一口も飲めない意外な点や、最近は青汁を愛飲して健康管理に励んでいるというちょっと想像つかないくだりから、
張本勲氏から手ほどきを受けた内角打ちのエピソード、反骨心が自分の野球人生を支えていて今年の代打満塁本塁打もその象徴だったとか、
楽天に来てから三振数が増加した背景についての自己分析、「引き際の美学」まで、すべてをひっくるめて、下記の4つの章だてで綴っている。
第1章:心「サイコロを振ってみなければ、どの目が出るかわからない」
第2章:技「打率は低くても、試合を決める一発を打てればいい」
第3章:体「あの3年間があるから、40歳を過ぎた今も元気に野球ができる」
第4章:夢「野球がなくなっても、世の中は少しも困らない。しかし──」
特に印象に残ったのは、山崎武が現在どのような立ち位置で野球をしているか?というところだった。
その点について、山崎武は指名打者や一塁は取って代えやすいポジションであるとし、シーズン20本前後の本塁打を打つ若手有望株の選手が出てきたら、自分はそれを上回る圧倒的な打撃成績を残さなければ若手との生存競争には到底勝てない、としている。
そして、「引き際の美学」── 例えば、もし来季中川大志が開幕からスタメン起用されてシーズン20本本塁打を記録したとしよう。一方、山崎武は25本だとする。この場合、山崎武はすっぱりユニフォームを脱ぐのではないか? そのよう思わせる内容だった。
ここで誤解のないように丁寧に書くと、「引き際の美学」を確認できた点も大きかったが、まだまだやれる!という強い決意表明もあわせて再確認できた点も収穫だった。
そうだ、まだまだ、老けこんでもらっては困る。僕は第一線での好活躍を1シーズンでも、1試合でも、1打席でも多く見たいと思っているのだから。
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昨日11/22に更新しました。
今回は、「山崎武司 2010年 対戦投手別 対戦成績 打撃成績」です。
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