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【記録】 楽天イーグルス 嶋基宏選手 2010年 各種打率 打順別 打席別 カウント別 塁状況別 対戦チーム別 勝敗試合別 球種別

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嶋基宏選手の打撃成績の各種記事を順次ブログにあげてきました。
2010年全投手別対戦成績」「打球方向」「ゾーン打率」に続く今回は、打率詳細について、です。

最初に今季の主な打撃成績を確認してみます。

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打撃覚醒、得点能力大幅増、打てる好捕手へと成長!

■今季の主な打撃成績(カッコ内は昨年成績)
OPS・・・.757 (.584)
出塁率・・・.380 (.303)
長打率・・・.377 (.281)
打率・・・.315 (.233) 規定打席到達パリーグ8位
得点圏打率・・・.382:102打数39安打38打点16三振13四死 (.197:66打数13安打13打点20三振12四死)
BB/K・・・0.500 (0.400)
IsoD・・・.065 (.070)
RC27・・・4.93 (2.47)
RC・・・59.68 (20.16)


プロ4年目を迎えた2010年、昨年まで自動アウトと揶揄されがちだったその打撃もグングン成長、打率は鉄平に次ぐチーム2位の.315をマークしました。そして自身初の規定打席にも到達しパリーグ打率ランキングでも8位に名前を載せてくる活躍をみせました。上記のようにほぼ全ての数値で昨年を大きく上回り、聖澤とともに今季ブレイクした赤丸急上昇中のホットな選手であるのが確認できます。

特に得点力の各種指標が大幅上昇しています。

RC27の4.93という数値は山武(4.61)、聖澤(4.80)、中村紀(4.25)、高須(4.06)、渡辺直(4.03)らレギュラー陣を上回るもの。シーズン通しての得点能力を診るRCでも中村紀(58.02)やルイーズ(41.17)らを抑えてチーム4位の値。打率より重要視されるOPSでも山崎武(.749)、中村紀(.726)の上をいく好成績です。

つまり、2010年の楽天イーグルスにおいて、嶋基宏は絶対欠かすことのできない選手だった、と断言することができます。

その得点能力を他チームの主な捕手と比較しても下記のとおり、嶋の値が優れているのがみてとれます。セイバーメトリクス的に言えば、守備の負担が大きい捕手、ニ遊間、中堅などで打てる選手を確保できるチームが有利とされていますので(日本で言えば日本ハム)、楽天にとって今季の嶋や聖澤の成長ぶりは来季へ向けて明るい(を通りこしてまぶしいくらい)材料ですね。

◎2010年 パリーグ 他球団 主な捕手の打撃成績
田上(H)・・・打率.203、OPS.578、RC16.83、RC27・・・2.24
山崎(H)・・・打率.210、OPS.539、RC14.45、RC27・・・2.15
細川(L)・・・打率.191、OPS.576、RC23.53、RC27・・・2.40
里崎(M)・・・打率.315、OPS.801、RC39.95、RC27・・・5.59
鶴岡(F)・・・打率.236、OPS.567、RC18.67、RC27・・・2.24
大野(F)・・・打率.230、OPS.644、RC19.20、RC27・・・3.26
日高(Bs)・・・打率.279、OPS.737、RC28.11、RC27・・・4.44


ただ、この文句のつけようがないバッティングでの好成績、来季も同じ数字を期待すると痛い目に遭うかもしれません。

運も味方につけた確変状態の2010年といえるかも

■年度別BABIP


本塁打以外の打球がどれだけ安打になるか?を示す指標BABIPは、運の左右をなるべく取り除いてその選手を診断していく指標です。だいだい3割近くに落ち着く数値ですが、これを診ると今季はホームラン以外の打球がヒットになる確率は実に.395もありました。幸運も味方につけてのプレーだったのが伺えます。

嶋のプロ4年のBABIP平均値は.314。大きく乖離しています。嶋に打たれっぱなしだった他球団もこのまま手をこまねることはなく、徹底研究してくるはず。弱点を突いた配球はもちろん、後半戦は中堅~右翼方向にしか安打を打たなかった嶋ですので(打球方向記事参照)、そういった守備シフトも敷いてくるかもしれません。となると、BABIPは今季より下がるのは必然でしょうね。

さて、ホットな活躍に少し水をさすかたちになってしまいましたが、月度別でそのパフォーマンスを確認してみましょう。

シーズン通して安定した好成績を残すことに成功!スランプ知らずの2010年でした。

■嶋基宏 2010年 月度別 打撃成績


成績に大きな波がない、これが嶋好調の要因の1つです。好調をシーズン終了までそのまま維持でき数値の高止まりに成功できました。確かに4月は打率こそ2割5分、しかし出塁率では4割を超えており、世間一般で言うスランプのイメージとは程遠いです。前半戦・後半戦・交流戦とみても期間ごとの成績にブレが無かったのが確認できます。

嶋は今季118試合で先発出場しました。その118試合で1試合に打った安打数を調べてみました。参考値として鉄平、聖澤も併記します。

◎嶋、鉄平、聖澤、1試合安打比較
1試合無安打・・・嶋38(32.2%)、鉄平38(30.2%)、聖澤25(20.0%)
1試合1安打・・・嶋43(36.4%)、鉄平42(33.3%)、聖澤61(48.8%)
1試合2安打・・・嶋28(23.7%)、鉄平32(25.4%)、聖澤32(25.6%)
1試合3安打以上・・・嶋9(7.6%)、鉄平14(11.1%)、聖澤7(5.6%)


主に打線の上位を打つ鉄平や聖澤と比較して、7~9番の下位を打つ嶋は必然的にまわってくる打席数が減ります。その条件で鉄平とほぼ同じ値を叩き出している点も、嶋好調を象徴するデータの1つですね。

猛打賞を記録したのは9回、3/31ロッテ戦、4/13西武戦、5/2オリックス戦、5/13と5/30の広島戦、6/4横浜戦、6/23西武戦、7/27ソフトバンク戦、8/14ロッテ戦、でした。そのうち4安打をマークしたのは6/4と7/27でした。

1シーズンを月度別等のある期間に区切ってみた時の成績は穴が無い安定した内容でしたが、打順別だとどうでしょうか?ここに大きな穴がありました。

2番が鬼門だった....(泣)

■嶋基宏 2010年 打順別 打撃成績
20101117DATA2.jpg
※起用数はスタメン換算。合計は118試合

下位打線で打率3割超を記録しているものの、7番から上位に上がるにつれて数字が目減りしているのが一目瞭然です。

特に「2番・嶋」は今季のブラウン采配で目玉となる作戦でしたが、結果として指揮官の期待に応えることができない散々な成績に終わっているのが確認できます。(表にはない長打率も2番が最低で.232)

嶋が今季初めて2番にスタメン起用されたのは5/27ヤクルト戦からでした。そこを皮切りに6月10回、7月5回、9月2回の合計18試合でした。

打率が低くても出塁率が3割を超えていれば、2番打者としての役割は最低限果たしているのかもしれません。しかし、出塁率も2割7分に低迷、結果として「2番・嶋」は不発に終わってしまったと言えます。

2番に先発起用されて打撃の調子を落としてしまった例は鉄平も同様でした。20試合で先発起用されましたが、OPS.503、出塁率.250、打率.203という内容です。

2番好打者説。僕が良く訪問するブロガーさんは「足があるアベレージヒッターでバントも下手ではない.長打力は余りいらない」という2.5番打者説を唱えていましたが、おそらくブラウン野球の理想もほぼここにあったはずです。非常に興味深い試みで理に適った作戦の1つでしたが、しかし、上手く機能しなかった。

どういう2番像を求めるのか?その意思統一の徹底も指揮官と選手の間でうまくなされていなかったように思います。

なぜ徹底できなかったのか?疑問でしたが、オフになって色々調べていくうちに、ブラウン監督自身もシーズン終盤まで理想と現実のはざまで悩んでいたフシがうかがえます。

そこで改めて思いだされるのが、9/8ソフトバンク戦の初回、先頭打者が安打出塁して2番・嶋に打席が回り、強攻作戦を執って併殺という最悪の結果になってしまったあの場面です。あの時のスポニチ記事の一部を再掲します。

---一部引用開始---
「ブラウン“明確得点論”理想と現実の差もはっきり 」(スポニチアネックス) [2010年09月08日]
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/09/08/14.htmlブラウン監督は今季、捕手の嶋を2番で17試合起用している。守備で負担のかかるポジションでありながら、2番を任せる理由を「右打ちがうまく、守備隊形などを見ながら状況に応じた打撃ができる」と説明。犠打を使わずに得点機を広げる適任と考えている。
---一部印象終了---


無死1塁から無死3,1塁に好機を拡大していきたいという狙いとのことでしたが、理想はここにありながらも、ところが実際はバント作戦を執るケースが多かったのです。

無死1塁(または2塁)で2番・嶋に打席がまわったのは10回。そのうち7回がバント作戦でした(6回成功、1回失敗)。

(イメージとしてはもっと打たせていると思っていましたが、意外や意外、手堅く送っていました)

理想の2番を求めるのか?従来型の2番像をこなしてほしいのか?その決断ができていなかった、と言えそうです。

少し話が脱線しました。次に打席順を確認してみます。

打席を重ねても集中度を切らすことのなかった今季のバッティング

■嶋基宏 2010年 打席順別 打撃成績
20101117DATA4.jpg

今まで調べてきた選手だと、打席ごとに成績にバラツキが出てくるケースが目立ちました。鉄平は第1打席が打率2割6分台と最低、一転、2打席目に高い数値を残していました。

しかし、嶋は打席ごとの波がそれほどなく、ここでも好アベレージを残しています。試合が進むにつれて集中力を切らすこともなかった点も今季好調の要因の1つといえそうです。

■嶋基宏 2010年 試合展開別 打撃成績
20101117DATA3.jpg

試合展開別だと、敗戦/ビハインド時より勝利/リード時のほうが好成績でした。ここでは明確な差が出ています。

これはある意味自然なことで、負け試合は相手投手の内容が良いと推測できますので、嶋もなかなか打たせてはもらえないと推測できます(勝ち試合はその逆ですね)。これは高いレベルの要求なので、無理かもしれませんが、この差をなるべく無くしていくのが、次の高みへのぼる条件の1つといえそうです。

打率3割の好結果は課題のvs右投手攻略にあり!

■嶋基宏 2010年 左右投手別 打撃成績
20101117DATA7.jpg

例年、左投手には強く(昨年.283)、右投手には弱い(昨年.204)という傾向がみられた嶋ですが、今季は見事それを克服することに成功しています。

ゾーン打率で触れましたが、バッターボックスでの立ち位置を変更し、右投手が投げる外角のボール球に手を出さないようにしたのが、その成功要因の大きなところでしょうね。

来季も右投手を攻略できるか?がカギだと思いますね。

対左投手は穴の無いバッティングができていましたが、対右投手となると打率改善した今季でも弱点がハッキリ出ています。外角高めと外角低め、内角中段と膝元がウィークポイントですので、そこを徹底的に突いてくると思われます。自分のホットゾーンでどれだけ勝負できるか?がカギだと言えそうですが、どうなることやら?

苦手球種はストレート。変化球には高い対応能力! 落ちる球もノープロブレム。

■嶋基宏 2010年 球種別 打撃成績
20101117DATA6.jpg

ゾーン打率の時にも触れましたが、球種別でみるとやはりストレートが悪いですね。10打数以上をみると直球の打率が最低値です。OPSもワーストといえる内容。しかし一方で、変化球全般に高い数字を残しています。唯一スライダーが3割を切るもののそれでも2割8分近い打率です。

変化球を打つのが上手いイーグルスの打者といえば、やはり鉄平です。今季は変化球打率.317でした。その鉄平もフォークには苦労しました。打率.212でした。ところが嶋は落ちる球もなんのそので.353とカモにしています。ウイニングショットになることが多いフォークでこの状態ですから、対戦投手にとって今季の嶋は相当やっかいだったでしょうね。

鉄平の時に楽天で変化球対応は鉄平がイチバン!と書きましたが、早々に撤回(笑)、嶋がその称号に相応しいですね。

鷹、獅子、鴎、牛をカモるもハムにヤラれた2010年

■嶋基宏 2010年 対戦チーム別 打撃成績
20101117DATA5.jpg

チームとしては12勝12敗と五分で終えた対日本ハム戦、ハム投手陣相手に.271とチーム全体としては打てているほうだと思いますが、嶋のバットは湿っていました。それにしても他の4チームには素晴らしい成績を残しているのに、ここだけ極端に悪いです。機会があったら対日本ハム戦時の嶋の打席詳細を細かくみてみたいと思います(気になる)

■嶋基宏 2010年 塁状況別 打撃成績
20101117DATA9.jpg

気になる点といえば、走者1塁の時の打率が.263とかんばしくない点ですかねぇ。もう少し打率を上げてほしかったかな?と。

これだとアウトカウントが判らないので、もっと細かく調べてみました。

無死または1死で走者1塁、2塁、2,1塁、3,1塁の場面です。走者を次の塁へ進めることが最低限の仕事とされるシチュエーションです。

このケース、今季109打席ありました(打順は不問)。その結果は80打数21安打、12三振12四球、17犠打、というもの。打率.262、アウトカウントを加味しない上の走者一塁時の打率とほぼピタリです。

109打席のうち最低限の仕事率は、安打21、四球12、犠打17、進塁打11の合計で61、その割合は56.0%。(併殺打は15)

ちなみに日本ハムの田中賢介選手は、データスタジアムさんいわく「進塁打を進塁させた安打+進塁させたゴロと定義すると日本ハムの田中賢選手は49.4%の割合で走者を進塁させています」とのことです。

同様の定義だと、嶋は、犠打こみで44.9%、犠打入れないで29.4%です。この数字をどうみるか?は意見の分かれるところですが、参考として掲載しておきます。

最後に、カウント別を掲載して、ココはこれで終わりにしたいと思います。

■嶋基宏 2010年 カウント別 打撃成績
20101117DATA8.jpg

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ベースボールタイムズオンラインの記事も宜しくお願いします。
サヨナラ2010年。日本シリーズ回顧
【記録/保存版】 楽天イーグルス 嶋基宏 2010年 対戦投手別 対戦成績 打撃成績
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