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【記録】 ホットゾーンを調査セヨ! 楽天 嶋基宏選手の2010年ゾーン別コース別打率

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只今、嶋基宏選手の今季打撃成績いろいろな話、順次まとめています。

既に「2010年全投手別対戦成績」と「打球方向」を調べてみました。

さて、今回は、このブログの目玉企画「ゾーン別コース別打率」です。

本題に入る前に、下記のように配球図の各コースに便宜上番号を割り振って、この番号をもとに話をすすめていきたいと思いますので、よろしくお願いします。この配球図は投手側からみた視点のため、嶋の内角は当然向かって右側(4,5,9,10,14,15,19,20,24,25)になります。

なお、ゾーン別の算出期間は5/29~シーズン終了となっています(5/29から記録を取るようにしたため開幕~5/28までのデータはございません)




■全体
20101116DATA2.jpg
■OPSで診るホットゾーン、苦手ゾーン
20101116DATA3.jpg

上記ゾーン集計期間の全体打率.321 (293打数94安打) ※シーズン打率は.315 (422打数133安打)

ホットゾーン・・・ストライクゾーン内でみると、赤い柱部分=見える真中コース(8,13,18番)を中心に、外角中段12番、内角低め19番がいずれも打率3割を越えています。特にストライクゾーンど真中にあたる13番は28打数17安打の打率.607とハイアベレージを記録しています。

一般に打者の苦手コースとされているインハイ(9番)とアウトロー(17番)も打率3割には達していませんが、それなりに良い数値を残すことに成功しています。この数値を他の選手と比較してみると、、、

◎2010年 楽天主要選手 インハイ&アウトロー打率
嶋基宏・・・インハイ.294(34-10)、アウトロー.276(29-8)
高須洋介・・・インハイ.364(11-4)、アウトロー.143(21-3)
ルイーズ・・・インハイ.192(26-5)、アウトロー.368(38-14)
聖澤諒・・・インハイ.280(25-7)、アウトロー.265(34-9)
渡辺直人・・・インハイ.235(17-4)、アウトロー.154(26-4)
鉄平・・・インハイ.176(17-3)、アウトロー.267(30-8)


今まで調べてきた上記選手の中でインハイは高須の次、アウトローはルイーズの次、両コースとも2番目に良い成績を残しています。配球の基本は打者の弱点とされる対角線上に位置するこの両コースを軸に組み立ててきます。そのどちらでもそれなりの記録を残されてしまったら、相手側からしてみれば嫌なことこのうえなしと言えそうです。この点も今季打撃好調の嶋を象徴している気がしますね。

OPS診断による真のホットゾーンは外角中段(12番)、ど真中(13番)、真中低め(18番)となっています。この3コースではいずれも9割を越えるOPSを残しています。

苦手ゾーン・・・ストライクゾーン内では、外角高め(7番)、内角中段(14番)の2コースで1割、2割前半のかんばしくない数値になっています。

特に7番で安打を記録した3本は全て後半戦に記録されたもので(8/14、8/15、9/1)、前半戦、少なくとも5/29~7/21の間は1本も打てていません。さらにこのコース、直球(15-2)も変化球(7-1)も打てていません。

同じく14番の安打6本のうち4本も後半戦(8/27、9/18、9/19、9/29)でのもの、5/29~7/21は2本になっています。

つまり、苦手ゾーンでもシーズン終盤になるにつれて徐々にアジャストできるようになりつつあったと見ることもできそうです。なお、ここでは変化球は9-1とからっきしなものの、直球は17-5と3割近い数値を残しています。

OPSベースでは上記2コースに加えて、アウトロー(17番)も弱点に当てはまります。打率では.276とまずまずの率を残したもののOPSでは.552とふるわない数値、ここで記録した8本の安打は全て単打止まりになっており、投手側からみれば、やはりアウトコースに投げておけば大怪我はしないと言えそうですね。

高低・・・上記配球図を5つにヨコ切りして診断すると、中段(11~15番)、Sゾーン下段(16~20番)の高さが嶋にとってホットは高さになっています。どの打者も苦労するBゾーン最下段(21~25番)は打率.158と苦しんでいますがこれは当たり前。

外角・真中・内角・・・今度はタテ切りにして眺めると、やっぱり、赤い柱のある真中コース(3,8,13,18,23番)がお得意コースとなっています。83打数38安打の打率.458のハイアベレージ!

ストライクゾーン(Sゾーン)・・・ストライクゾーン内のみの打率をみると.348となっており、下記のように上記選手の中で鉄平に次ぐ2位の好成績になっています。やはり、高打率を残すにはボール球に手を出さないことも大切ですが、ストライクの球をきっちり結果に結びつける点も同様に重要になってくるんですね。

◎2010年 楽天主要選手 ストライクゾーン打率
嶋基宏・・・打率.348 (247打数86安打)/今季打率.315
高須洋介・・・打率.289 (173打数50安打)/今季打率.268
ルイーズ・・・打率.337 (202打数68安打)/今季打率.266
聖澤諒・・・打率.337 (276打数93安打)/今季打率.290
渡辺直人・・・打率.301 (193打数58安打)/今季打率.265
鉄平・・・打率.357 (238打数85安打)/今季打率.318


ボールゾーン(Bゾーン)・・・外角低め(21番)や高めのボール球で安打を記録しているものの、全体を俯瞰してみれば打率.174とさっぱりです。ボール球のため打てないのは当たり前な話ですので、これを改善する必要はありません。

しかし、下記のように今季の嶋は18.5打数に1回ボール球を打っている計算になります。この割合は下記選手の中で最も少ない頻度になっています。今季は三振90に対し四球45と三振の多さが目立つ内容でしたが、それでもボール球に手を出す回数は楽天選手の中でも少ない傾向にあった、球を良く見極めることができていたのでは?と言えそうです。

◎2010年 楽天主要選手 ボールゾーン打率、手を出した数(結果球換算)、その割合
嶋基宏・・・打率.174 (46打数8安打)、46回、18.5打数に1回
高須洋介・・・打率.074 (27打数2安打)、15回、13.3打数に1回
ルイーズ・・・打率.089 (79打数7安打)、46回、6.13打数に1回
聖澤諒・・・打率.147 (75打数11安打)、31回、11.3打数に1回
渡辺直人・・・打率.241 (29打数7安打)、14回、15.9打数に1回
鉄平・・・打率.256 (43打数11安打)、22回、12.8打数に1回


次に昨年のホットゾーン、苦手ゾーンを確認してみたいと思います。

■2009年のゾーン別打率
Baseball Times3月増刊号『2010プロ野球プレイヤーズファイル』より。
各コースの上段から打率、打数、安打



BT選手名鑑のゾーン別打率は配球図がボールゾーンこみで9分割表示になっています。そのため正確な比較は困難になりますが、大まかな推移は掴むことは可能です。

昨年は赤色より水色パネルの部分が多かったのが、今季は改善された点が特徴的です。

アウトローの部分は打率.143でしたが今季は43打数11安打の打率.256と1割上昇(16,17,21,22番合計)、同様に内角低めは打率変遷が昨年.125から今季は.231(26打数6安打)とこちらも約1割改善されました。さらに、真中コース(13番)は.235から.607と大幅改善に大成功しています。

今まで調べてきた中では苦手なコースは苦手、得意コースは得意という傾向が主でした。嶋のように突然苦手複数コースを一気に克服したりする事例は極めて稀でした。

なぜ改善できたのか?その理由の1つが、E党6年目さんのブログ記事にありそうです。一部を引用しますと、

---引用開始---
「嶋くん,覚醒のヒミツを明かす?」
http://plaza.rakuten.co.jp/eagle217/diary/201011050000/昨シーズンまでは、バッターボックスでホームベース寄りに立っていたため、右ピッチャーの外角のボール球にもバットが出てしまった。それで、今シーズンは少しベースから離れて立つようにしたところ、ボール球に手を出すことが少なくなり。結果的に四球の数が増え出塁率が高くなった。
---引用終了---


球のみきわめが改善され、ミートポイントも安定するようになったため、真中13番の打率.235→.607の例のように、甘い球をしっかり快打にすることができたと推測できそうです。

次に球種別でみてみましょう。

■直球
20101116DATA4.jpg

上記ゾーン打率期間内の直球打率・・・打率.270 (137打数37安打)
3/22~今季終了の直球打率・・・打率.261 (199打数52安打)


なんと!直球打率が2割6,7分にとどまっていたのが意外な気がします。(ということは変化球打率が良いってことになります。それは下記で)

ストレートのみで見ると、ホットゾーンはSゾーンど真中(13番)と真中高め(8番)、また2割9分を記録しているSゾーン中段の両サイド(12,14番)といえます。一方、苦手箇所は7,9,17,19番。打撃好調だった嶋もストレートをSゾーンの両隅、両サイドに投げ分けられると、かなり分が悪かったのが再確認できます。

さらに詳しく書きます。

※外角(1,2,6,7,11,12,16,17,21,22番)、内角(4,5,9,10,14,15,19,20,24,25)

右投手が投げる外角ストレート・・・打率.250 (36打数9安打16三振)
右投手が投げる内角ストレート・・・打率.237 (38打数9安打8三振)

左投手が投げる外角ストレート・・・打率.176 (17打数3安打6三振)
左投手が投げる内角ストレート・・・打率.188 (16打数3安打6三振)

投手の左右関係なく、今季の嶋は、外角、内角の両サイドに投げ込まれたストレートがウィークポイントだったといえます。

◎2010年 楽天選手 5/29~シーズン終了までの直球打率
高須洋介・・・打率.247 (93打数23安打)
ルイーズ・・・打率.261 (111打数29安打)
聖澤諒・・・打率.322 (174打数56安打)
渡辺直人・・・打率.336 (125打数42安打)
鉄平・・・打率.289 (121打数35安打)


直球では予想外のふるわない数字となりましたが、変化球をみると、、、

■変化球
20101116DATA5.jpg

上記ゾーン打率期間内の直球打率・・・打率.365 (156打数57安打)、鉄平・・・打率.317
3/22~今季終了の直球打率・・・打率.365 (219打数80安打)、鉄平・・・打率.381


今季の聖澤は変化球よりも直球を得意とするタイプ、鉄平は逆に変化球の対応が上手いタイプ。嶋はというと鉄平に近く、直球よりも変化球で安打を稼いできたといえます。変化球打率が鉄平の.317を上回る.365は特筆すべきです。

細かい球種別打率は後日の打率詳細の記事で触れたいと思いますので割愛します。

とにかく真っ赤真っ赤。ストライクゾーン内の9コースのうち6つで赤。赤は10打数以上を対象にしていますが、もう1つも.444とそれに準じています。苦手なのは外角高め7番と内角中段14番のみ。ストライクゾーン内に少しでも甘く入ってきた変化球は捉えて逃さないバッティングを披露していたことになります。

次に左右投手別をチェック。
■vs右投手
20101116DATA6.jpg

上記ゾーン打率期間内の右投手打率・・・打率.306 (196打数60安打)
シーズン右投手打率・・・打率.303 (297打数90安打)


今季パリーグ8位の打率を記録したその要因の1つは、vs右投手打率の改善です。

昨季は.204(157の32)だったのが、今季は.303と大幅改善されました。右投手を克服した点が大きいです。

次に、例年嶋が得意としている対左投手はどうだったのか?というと、

■vs左投手
20101116DATA7.jpg

上記ゾーン打率期間内の左投手打率・・・打率.351 (97打数34安打)
シーズン左投手打率・・・打率.344 (125打数43安打)


こちらは大半のコースで満遍なく好結果を残すことに成功しています。

一番打っているのがストライクゾーン真中低め18番。10打数6安打。うち変化球は7打数6安打。

最後に、得点圏!

■得点圏
20101116DATA8.jpg

赤と水色の網掛けはOPSでの得意・不得意ゾーンをしましています。不得意なコースでは打率.263(19打数5安打)なものの、ホットゾーンでは打率.652(23打数15安打)、得意コースでさらにガッチリ稼いでいるわけですねぇ。

長くなりましたので、ココまで。最後までお付き合い頂き、有難うございました。

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ベースボールタイムズオンラインに今週記事を2本更新しました。
サヨナラ2010年。日本シリーズ回顧
【記録/保存版】 楽天イーグルス 嶋基宏 2010年 対戦投手別 対戦成績 打撃成績
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