【記録】 ホットゾーンを調査セヨ! 楽天 鉄平の2010年ゾーン別コース別打率 球種別打率 2009年との比較
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鉄平の今季打撃成績詳細3本立て。
BTブログで「対戦全投手別の打撃成績」を、前回は「打率の詳細」を、そして今回の「ゾーン別コース別打率」でひとまず終わりとさせて頂きます。
今オフの目玉企画にしたいと思っている「ゾーン別コース別打率」企画では、1回目のルイーズ、2回目の聖澤諒、3回目の渡辺直人に続いて、鉄平で4回目になります。
さっそく本題に入りたいと思います。
なお、ゾーン別の記録は5/29の試合からシーズン終了までつけています。3/20~5/28の記録は手許にないため対象外となっています。来年出ると思われるBTウィークリー紙の選手名鑑には今季のゾーン別打率が掲載されるはずですが、そのため若干異なってくると思います。あらかじめご了承ください。
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本題に入る前に、下記のように配球図の各コースに便宜上番号を割り振って、この番号をもとに話をすすめていきたいと思いますので、よろしくお願いします。この配球図は投手側からみた視点のため、鉄平の内角は当然向かって左側(1,2,6,7,11,12,16,17,21,22)になります。

ホットゾーンはストライクゾーン真中コースと外角高め、膝元なり! 苦手はインハイとアウトロー
■全体

■OPSと二塁打、本塁打

全体打率・・・.342 (281打数96安打)(5/29~9/18今季最後まで)
※開幕~5/28までのゾーンデータが無いため、シーズン成績とは異なっています。
ホットゾーン・・・打率でみるとストライクゾーンの真中コース(8、13、18番)と外角高め(9番)、そして膝元(17番)が得意なコースといえます。OPSも合わせて考えると、鉄平の今季OPSは.855ですから、それを大きく上回るストライクゾーンど真ん中13番OPS1.714)、外角高め9番(OPS1.467)が、ホットゾーンの中のホットゾーンになります。
苦手ゾーン・・・ストライクゾーン内で唯一の不得意ゾーンといえるのがインハイにあたる7番の打率.176(17打数3安打)。ここのみで、他は赤く染まっていたり、2割5,6分台のまずまずの成績を残していますね。しかし、OPS診断をすると、7番(OPS.402)の他に、外角14番(OPS.669)、アウトローの19番(OPS.634)も苦手ゾーンとして鮮明に浮かび上がってきます。
高低・・・配球図をヨコ切りに5枚スライスすると、上から1(1~5番)、2(6~10番)、3(11~15番)、4行目(16~20番)まで打率3割以上を記録しています。ボールゾーン最下段(21~25番)のみ22打数4安打の打率.182と(ボールゾーンのため当たり前な話なんですが)苦手ゾーンになっています。
外角・真中・内角・・・外角(4,9,14,19,24番)と真中(3,8,13,18,23番)は打率3割超、内角(2,7,12,17,22番)も打率.293を記録、先ほどの高低と合わせてみると、大きな穴が無いのが確認できます。ただ、バットが届かない外角ボールゾーン(5,10,15,20,25番)のみ打率.125(16打数2安打)と結果が出ていません。ここもボールゾーンのため当たり前な話にはなりますが。
ストライクゾーン(Sゾーン)・・・Sゾーン内の打率は238打数85安打の打率.357。内角高め7番は苦手ゾーンになりますが、全体的にみればSゾーン内の球は高い確率できっちり安打にしているのが確認できます。参考として他の選手の数値を併記します。比較してみてもSゾーン内打率でも鉄平が優れた打者である点が掴めると思います。
◎Sゾーン打率
ルイーズ・・・打率.337 (202打数68安打)
聖澤諒・・・打率.337 (276打数93安打)
渡辺直人・・・打率.301 (193打数58安打)
ボールゾーン(Bゾーン)・・・ここのゾーンは打てなくて当たり前です。ただ優秀な打者は幾つかのボールゾーンでヒットが打てる!と俗に言われますよね。鉄平の場合は真中高めBゾーン3番(7打数5安打)、聖澤が最苦手としている膝元Bゾーン22番(3打数3安打)で安打を多く記録しています。膝元の難しいコースですが、バットの面を巧く作って芸術的なバッティングを魅せてくれました。今季もそれは健在だったと言えますね。
◎Bゾーン打率
鉄平・・・.256 (43打数11安打)
ルイーズ・・・.089 (79打数7安打)
聖澤諒・・・.147 (75打数11安打)
渡辺直人・・・.241 (29打数7安打)
◎21~25番Bゾーン最下段に手を出した回数
鉄平・・・22回、12.8打数に1回
渡辺直人・・・14回、15.9打数に1回
ルイーズ・・・46回、6.13打数に1回
聖澤・・・31回、11.3打数に1回
三振や凡退に討ち取られることの多いBゾーン最下段に手を出してしまう回数を調べてみました(期間:5/29~シーズン終了)。渡辺直人よりは劣るものの、ルイーズ、聖澤よりは手を出す頻度は少ないといえますね。また、鉄平の場合、イチローと同じスタイルで安打にできる!という意志のもと手を出していくわけです。そして実際.256の打率をBゾーンで残しています。ここがルイーズや聖澤と異なる点です。
次に、2009年との比較です。
■2009年のゾーン別打率
Baseball Times3月増刊号『2010プロ野球プレイヤーズファイル』より。

BTの選手名鑑に掲載されているゾーン別打率は配球図がボールゾーン入れて9分割で表示されています。そのため、正確な比較は困難になりますが、大まかな推移は掴むことができそうです。
首位打者を記録した2009年はアウトローのみウィークポイントで、他のコースは高い打率を残していました。白い箇所も打率約.290を残しています。ところが、今季は弱点がアウトローからインハイに移ったのが確認できます。まずまずの率を残している内角12番も外角14番外角19番も2割5分~2割6分台。昨年と比べれば、コースによっては率が落ちる箇所も増えた、といえそうです。いずれも高いレベルでの話なんですがね。
次に球種別をみてみます。
外角中段~外角低めのストレートにお手上げ状態...
■直球

直球打率
(対象期間:3/22~最後) 打率.325 (212打数69安打)
(対象期間:5/29~最後) 打率.289 (121打数35安打)
※結果球のゾーンは5/29から記録つけていますが、球種は3/22からつけています。
ホットゾーン~比較的得意なコース・・・内角12番、ど真中13番、真中高め3,8番、真中低め18番、外角高め9番。
苦手ゾーン~比較的苦手なコース・・・インハイ7番、膝元17番、外角14番、アウトロー19番
一般に鉄平の得意ゾーンと認知されている膝元のコースですが直球のみでみると5打数1安打と分が悪いですね。ココのゾーン、次の変化球の項を参照して頂きたいのですが、直球ではなく変化球で9打数4安打と安打を稼いでいるのです。
また、外角中段~低めのストレートにからっきしだったのが確認できます。14番、19番合計で23打数2安打...。ちょっと、打てなさすぎですね。
■変化球

変化球打率
(対象期間:3/22~最後) 打率.317 (262打数83安打)
(対象期間:5/29~最後) 打率.381 (160打数61安打)
これをみると、開幕3月~5月まで変化球の対応に苦労していたのが垣間見えますね。5/29以降の変化球打率が.381なのは逆に凄い!としか言いようがありません。
配球図をみると、
ホットゾーン・・・ストライクゾーン外角(9,14,19番)~真中(8,13番)、膝元(17番)
苦手ゾーン・・・ストライクゾーン内角高め7番、内角中段12番
となっています。アウトローにストライクからストライクに中途半端な曲がりをみせる甘い変化球はきっちりバットにのせて安打にしている姿が推測されますね。
さて、渡辺直人の時に確認したように、Bゾーン最下段(21~25番)の変化球で四球を選んだ回数をみたいと思います。
聖澤が僅か1個に対し、渡辺直人は8個、鉄平は7個でした。内訳はスライダー4個、フォーク2個、チェンジアップ1個でした。直球9球入れるとこのゾーンで鉄平は16個の四球を獲得しています。一方、聖澤は8個、渡辺直は13個です。渡辺直人ばりにここのゾーンで変化球で四球を選ぶことができている、優れた選球眼、バットコントロールの良さ、追い込まれてもそれなりの打率を残している特性、それらがあるからですね!
次は、もっと細かい球種別打率を確認してみましょう。
変化球の対応能力は恐らくチーム随一!球界でも屈指!
■球種別打率

これだけ変化球に対応できるのは、イーグルスでは恐らく鉄平だけ!!!!だと思います。
ほとんどの変化球球種で2割8分~3割越え、唯一弱点のフォークのみ打率.212となっています。同じ落ちる系の球であるチェンジアップは甘く浮いて入ってきたところを快打しているのか、OPS1.135の打率.407!と完全にカモネギ状態にしています。
■得点圏

最後に得点圏でのゾーン打率を確認して終わりにします。
赤色、水色の網掛け部分はOPSレベルでの得意・不得意ゾーンを表しています。
これをみると、不得意な水色のコースではそれぞれ、6の1、13の3、13の3とやはり結果は出ていません。
特に外角(14,19番)が26の6、打率.231と抑えこまれてしまっています。結果球の内訳をみると、ストレート4、スライダー11、シンカー2、シュート1、フォーク4、カーブ2、チェンジアップ2、となっており、変化球主体の攻めをされていたのがわかります。しかし、通常なら外角のこのコースの変化球はホットゾーン、なのに得点圏になると、対応できている球に対応できていない、と言えます。うーん、思わず力んでひっかけてしまっているのか?なんなのか???
打たなければならない赤色の得意コースに目を移しましょう。4つのコースで8の3、8の5、9の4等3つで結果を残していますが、唯一内角中段12番のコースで打率.125(8打数1安打)と結果が出ていません。得意コースにもかかわらず打てていないのですねぇ。球種内訳を確認すると、8打数のうち6打数までが変化球攻めされており、変化球だとここのゾーンは打てていませんので(変化球の項参照。打率.231)、相手投手が鉄平の苦手ゾーン・苦手球種をきっちり把握して、変化球を勝負球に選択していたことが伺えます。
この記事はひとまずココで終わりにしたいと思います。
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ベースボールタイムズウィークリー紙のオンラインサイト、ベースボールタイムズオンラインの「アウトサイドレポート~スタンドとTVから見たプロ野球~」更新しました。
鉄平選手の2010年全投手別対戦成績・打撃成績をBTブログのほうにアップしました。
下記URLからどうぞ。
http://www.baseball-times.jp/blogs/shibakawa/101014
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鉄平の今季打撃成績詳細3本立て。
BTブログで「対戦全投手別の打撃成績」を、前回は「打率の詳細」を、そして今回の「ゾーン別コース別打率」でひとまず終わりとさせて頂きます。
今オフの目玉企画にしたいと思っている「ゾーン別コース別打率」企画では、1回目のルイーズ、2回目の聖澤諒、3回目の渡辺直人に続いて、鉄平で4回目になります。
さっそく本題に入りたいと思います。
なお、ゾーン別の記録は5/29の試合からシーズン終了までつけています。3/20~5/28の記録は手許にないため対象外となっています。来年出ると思われるBTウィークリー紙の選手名鑑には今季のゾーン別打率が掲載されるはずですが、そのため若干異なってくると思います。あらかじめご了承ください。
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ホットゾーンはストライクゾーン真中コースと外角高め、膝元なり! 苦手はインハイとアウトロー
■全体

■OPSと二塁打、本塁打

全体打率・・・.342 (281打数96安打)(5/29~9/18今季最後まで)
※開幕~5/28までのゾーンデータが無いため、シーズン成績とは異なっています。
ホットゾーン・・・打率でみるとストライクゾーンの真中コース(8、13、18番)と外角高め(9番)、そして膝元(17番)が得意なコースといえます。OPSも合わせて考えると、鉄平の今季OPSは.855ですから、それを大きく上回るストライクゾーンど真ん中13番OPS1.714)、外角高め9番(OPS1.467)が、ホットゾーンの中のホットゾーンになります。
苦手ゾーン・・・ストライクゾーン内で唯一の不得意ゾーンといえるのがインハイにあたる7番の打率.176(17打数3安打)。ここのみで、他は赤く染まっていたり、2割5,6分台のまずまずの成績を残していますね。しかし、OPS診断をすると、7番(OPS.402)の他に、外角14番(OPS.669)、アウトローの19番(OPS.634)も苦手ゾーンとして鮮明に浮かび上がってきます。
高低・・・配球図をヨコ切りに5枚スライスすると、上から1(1~5番)、2(6~10番)、3(11~15番)、4行目(16~20番)まで打率3割以上を記録しています。ボールゾーン最下段(21~25番)のみ22打数4安打の打率.182と(ボールゾーンのため当たり前な話なんですが)苦手ゾーンになっています。
外角・真中・内角・・・外角(4,9,14,19,24番)と真中(3,8,13,18,23番)は打率3割超、内角(2,7,12,17,22番)も打率.293を記録、先ほどの高低と合わせてみると、大きな穴が無いのが確認できます。ただ、バットが届かない外角ボールゾーン(5,10,15,20,25番)のみ打率.125(16打数2安打)と結果が出ていません。ここもボールゾーンのため当たり前な話にはなりますが。
ストライクゾーン(Sゾーン)・・・Sゾーン内の打率は238打数85安打の打率.357。内角高め7番は苦手ゾーンになりますが、全体的にみればSゾーン内の球は高い確率できっちり安打にしているのが確認できます。参考として他の選手の数値を併記します。比較してみてもSゾーン内打率でも鉄平が優れた打者である点が掴めると思います。
◎Sゾーン打率
ルイーズ・・・打率.337 (202打数68安打)
聖澤諒・・・打率.337 (276打数93安打)
渡辺直人・・・打率.301 (193打数58安打)
ボールゾーン(Bゾーン)・・・ここのゾーンは打てなくて当たり前です。ただ優秀な打者は幾つかのボールゾーンでヒットが打てる!と俗に言われますよね。鉄平の場合は真中高めBゾーン3番(7打数5安打)、聖澤が最苦手としている膝元Bゾーン22番(3打数3安打)で安打を多く記録しています。膝元の難しいコースですが、バットの面を巧く作って芸術的なバッティングを魅せてくれました。今季もそれは健在だったと言えますね。
◎Bゾーン打率
鉄平・・・.256 (43打数11安打)
ルイーズ・・・.089 (79打数7安打)
聖澤諒・・・.147 (75打数11安打)
渡辺直人・・・.241 (29打数7安打)
◎21~25番Bゾーン最下段に手を出した回数
鉄平・・・22回、12.8打数に1回
渡辺直人・・・14回、15.9打数に1回
ルイーズ・・・46回、6.13打数に1回
聖澤・・・31回、11.3打数に1回
三振や凡退に討ち取られることの多いBゾーン最下段に手を出してしまう回数を調べてみました(期間:5/29~シーズン終了)。渡辺直人よりは劣るものの、ルイーズ、聖澤よりは手を出す頻度は少ないといえますね。また、鉄平の場合、イチローと同じスタイルで安打にできる!という意志のもと手を出していくわけです。そして実際.256の打率をBゾーンで残しています。ここがルイーズや聖澤と異なる点です。
次に、2009年との比較です。
■2009年のゾーン別打率
Baseball Times3月増刊号『2010プロ野球プレイヤーズファイル』より。

BTの選手名鑑に掲載されているゾーン別打率は配球図がボールゾーン入れて9分割で表示されています。そのため、正確な比較は困難になりますが、大まかな推移は掴むことができそうです。
首位打者を記録した2009年はアウトローのみウィークポイントで、他のコースは高い打率を残していました。白い箇所も打率約.290を残しています。ところが、今季は弱点がアウトローからインハイに移ったのが確認できます。まずまずの率を残している内角12番も外角14番外角19番も2割5分~2割6分台。昨年と比べれば、コースによっては率が落ちる箇所も増えた、といえそうです。いずれも高いレベルでの話なんですがね。
次に球種別をみてみます。
外角中段~外角低めのストレートにお手上げ状態...
■直球

直球打率
(対象期間:3/22~最後) 打率.325 (212打数69安打)
(対象期間:5/29~最後) 打率.289 (121打数35安打)
※結果球のゾーンは5/29から記録つけていますが、球種は3/22からつけています。
ホットゾーン~比較的得意なコース・・・内角12番、ど真中13番、真中高め3,8番、真中低め18番、外角高め9番。
苦手ゾーン~比較的苦手なコース・・・インハイ7番、膝元17番、外角14番、アウトロー19番
一般に鉄平の得意ゾーンと認知されている膝元のコースですが直球のみでみると5打数1安打と分が悪いですね。ココのゾーン、次の変化球の項を参照して頂きたいのですが、直球ではなく変化球で9打数4安打と安打を稼いでいるのです。
また、外角中段~低めのストレートにからっきしだったのが確認できます。14番、19番合計で23打数2安打...。ちょっと、打てなさすぎですね。
■変化球

変化球打率
(対象期間:3/22~最後) 打率.317 (262打数83安打)
(対象期間:5/29~最後) 打率.381 (160打数61安打)
これをみると、開幕3月~5月まで変化球の対応に苦労していたのが垣間見えますね。5/29以降の変化球打率が.381なのは逆に凄い!としか言いようがありません。
配球図をみると、
ホットゾーン・・・ストライクゾーン外角(9,14,19番)~真中(8,13番)、膝元(17番)
苦手ゾーン・・・ストライクゾーン内角高め7番、内角中段12番
となっています。アウトローにストライクからストライクに中途半端な曲がりをみせる甘い変化球はきっちりバットにのせて安打にしている姿が推測されますね。
さて、渡辺直人の時に確認したように、Bゾーン最下段(21~25番)の変化球で四球を選んだ回数をみたいと思います。
聖澤が僅か1個に対し、渡辺直人は8個、鉄平は7個でした。内訳はスライダー4個、フォーク2個、チェンジアップ1個でした。直球9球入れるとこのゾーンで鉄平は16個の四球を獲得しています。一方、聖澤は8個、渡辺直は13個です。渡辺直人ばりにここのゾーンで変化球で四球を選ぶことができている、優れた選球眼、バットコントロールの良さ、追い込まれてもそれなりの打率を残している特性、それらがあるからですね!
次は、もっと細かい球種別打率を確認してみましょう。
変化球の対応能力は恐らくチーム随一!球界でも屈指!
■球種別打率

これだけ変化球に対応できるのは、イーグルスでは恐らく鉄平だけ!!!!だと思います。
ほとんどの変化球球種で2割8分~3割越え、唯一弱点のフォークのみ打率.212となっています。同じ落ちる系の球であるチェンジアップは甘く浮いて入ってきたところを快打しているのか、OPS1.135の打率.407!と完全にカモネギ状態にしています。
■得点圏

最後に得点圏でのゾーン打率を確認して終わりにします。
赤色、水色の網掛け部分はOPSレベルでの得意・不得意ゾーンを表しています。
これをみると、不得意な水色のコースではそれぞれ、6の1、13の3、13の3とやはり結果は出ていません。
特に外角(14,19番)が26の6、打率.231と抑えこまれてしまっています。結果球の内訳をみると、ストレート4、スライダー11、シンカー2、シュート1、フォーク4、カーブ2、チェンジアップ2、となっており、変化球主体の攻めをされていたのがわかります。しかし、通常なら外角のこのコースの変化球はホットゾーン、なのに得点圏になると、対応できている球に対応できていない、と言えます。うーん、思わず力んでひっかけてしまっているのか?なんなのか???
打たなければならない赤色の得意コースに目を移しましょう。4つのコースで8の3、8の5、9の4等3つで結果を残していますが、唯一内角中段12番のコースで打率.125(8打数1安打)と結果が出ていません。得意コースにもかかわらず打てていないのですねぇ。球種内訳を確認すると、8打数のうち6打数までが変化球攻めされており、変化球だとここのゾーンは打てていませんので(変化球の項参照。打率.231)、相手投手が鉄平の苦手ゾーン・苦手球種をきっちり把握して、変化球を勝負球に選択していたことが伺えます。
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