帝京大学準硬式野球部からプロ入り。楽天・鶴田圭祐が直面した「3つの高きプロの壁」
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こんにちは。@eagleshibakawaです。
信州上田在住の野球好き、郷里の英雄・真田幸村の「赤備え」がクリムゾンレッドに見える楽天推しのデータ好きです。
ここ最近は各球団、新人合同自主トレの話題が報道されることが多く、輝くルーキーたちに注目が集まってます。
しかし、2016年ドラフト組「2年生」の存在も、忘れてはいけませんよね。
イーグルスの2年生は合計14人。
このなかで、ルーキーイヤーに1軍出場できたのは、
1位、藤平尚真
3位、田中和基
4位、菅原秀
5位、森原康平
9位、高梨雄平
の5人でした。
レギュラーシーズン46登板で防御率1.03、プレーオフ全7試合に投げて無失点。
輝かしい成績を打ち立てた高梨投手を始め、2017年はルーキーの活躍が目立ったシーズンでした。
しかし、じつはその裏で下記9名の新人選手が、2軍暮らしに終わったのです。
2位、池田隆英
6位、鶴田圭祐
7位、野元浩輝 ※怪我で全階層で登板なし
8位、石原彪
10位、西口直人 ※春季教育リーグでのロッテ戦は奪三振ショーだった
育成1位、千葉耕太
育成2位、南要輔
育成3位、向谷拓巳
育成4位、木村敏靖
なかでも、「プロの高き壁」をひしひし実感したのは、鶴田圭祐投手ではないでしょうか。
帝京大学準硬式野球部からドラフト6位で楽天入りした、最速149km/hを誇る180cm88kgのサウスポーです。
プロ入り後、鶴田投手は「3つの高き壁」に直面しました。
その1つは「準硬式球から硬式球への対応」です。
スポニチによれば、牛革の硬式球と比べると「準硬式球は表面がラバーで覆われており、硬式より空気抵抗が大きく、縫い目もない」のだそうです。
そのため、硬式球とは指先の感覚も微妙に異なってくると言われています。
昨年1月の自主トレでは鶴田投手「硬式球に違和感はない」と報道陣に口にしたものの、プロ1年目の成績をみると、やっぱり、少なからず違和感はあり、アジャストに苦労したのだと思います。
2つめは「育成級から支配下級へのレベルアップ」です
みなさん、ドラフト指名直後、鶴田投手の第一声を覚えているでしょうか。
「正直自分の中では、行けて育成かなと。うれしい限りです」(スポーツ報知)
「自分の中ではいけて育成だと思っていたので、正直びっくりしました」(日刊スポーツ)
本人のなかでは、指名されても育成選手とう冷静な認識だったんですよね。
それが、予想外に高い順位で、しかも支配下で指名を受けたということだったんだと思います。
聞くところによると、鶴田投手は高校時代は1年生のときに野手転向しています。
再び投手に戻ったのは大学に入ってからだったとのこと。
しかも、大学では準硬式野球部を選択した。
「投手(中学)→野手(高校)→投手(大学)」という紆余曲折に、「硬式(中・高)→準硬式(大学)→硬式(NPB)」という断絶までも抱えているからこそ、鶴田投手本人のなかで自分のレベルはまだまだと自己分析し、「行けて育成かな」という発言になったのでしょう。
そして、2年目が始まる今もなお、鶴田投手の力量は「事実上の育成級」です。
(その理由は後述します)
今シーズンは、2軍の支配下選手レベル級の力をつけるべく、練習に励んでほしいところです。
(下記へ続く)
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▼今シーズンは、コレを飲みながら楽天戦に舌鼓を打ちたい。
これ、「左投手あるある」なんですが、鶴田投手も御多分にもれず、制球難です。
それも「超」がつくほどの。
鶴田投手、2軍イースタンの成績は14試合14.2回を投げて防御率は0.61とすばらしかったんですが、四球10個。
四球率で5.52だったんですよね。
3試合9イニングを投げたフェニックスリーグでは、投球回を大幅超過する14個の四死球を出しました。
四死球率では14.00です。
育成練習試合でも下記成績表のとおり、9月20日BFL選抜戦で5回10四死球、10月2日巨人戦で1回5四死球と、四死球を異様に連発するケースが多かった。
(真偽は分かりませんが、イップスにかかっているのでは?と心配になるほどです)
詳細な成績が判明している部分でみても、育成練習試合で17イニングを投げて24個の四死球を記録しています。
アマ時代からの制球難を引きずり、さらに使用球が準硬式球から硬式球に変わり、アマからプロへ環境も変わったことなどでその悪癖が拡大化してしまったということなのだと思います。
というわけで、プロ2年目の今シーズン、鶴田投手にはファームでじっくりトレーニングを積み、確実に課題をクリアし、一歩一歩力をつけていってほしいと思います。
ドラフト6位という指名順位をみれば、球団も制球難で準硬式出身であること等は当然分かって指名している。
硬式球よりも球速が出にくい準硬式球で149km/hのスピードを叩き出したそのポテンシャルを買っての「素材型」の獲得ですから、球団も中長期的スパンで考えてくれるはず。
ルーキーも入団してきて、焦りも出てくるかもしれません。
でも、焦るとロクなことはない。
ぜひ鶴田投手には、腰を落ち着けて集中してトレーニングに励んでほしいと願っています。【終】
■鶴田圭祐 2017年 2軍イースタン 投手成績

■鶴田圭祐 2017年 春季教育リーグ 投手成績

※球団公式サイトには春季教育リーグの成績詳細の記載がないため、?とした。
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■鶴田圭祐 2017年 秋季教育リーグ 投手成績

■鶴田圭祐 2017年 育成練習試合 投手成績

※球団公式サイトで成績詳細がないところを?とした。
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1位、藤平尚真
3位、田中和基
4位、菅原秀
5位、森原康平
9位、高梨雄平
の5人でした。
レギュラーシーズン46登板で防御率1.03、プレーオフ全7試合に投げて無失点。
輝かしい成績を打ち立てた高梨投手を始め、2017年はルーキーの活躍が目立ったシーズンでした。
しかし、じつはその裏で下記9名の新人選手が、2軍暮らしに終わったのです。
2位、池田隆英
6位、鶴田圭祐
7位、野元浩輝 ※怪我で全階層で登板なし
8位、石原彪
10位、西口直人 ※春季教育リーグでのロッテ戦は奪三振ショーだった
育成1位、千葉耕太
育成2位、南要輔
育成3位、向谷拓巳
育成4位、木村敏靖
なかでも、「プロの高き壁」をひしひし実感したのは、鶴田圭祐投手ではないでしょうか。
帝京大学準硬式野球部からドラフト6位で楽天入りした、最速149km/hを誇る180cm88kgのサウスポーです。
準硬式球から硬式球への対応
プロ入り後、鶴田投手は「3つの高き壁」に直面しました。
その1つは「準硬式球から硬式球への対応」です。
スポニチによれば、牛革の硬式球と比べると「準硬式球は表面がラバーで覆われており、硬式より空気抵抗が大きく、縫い目もない」のだそうです。
そのため、硬式球とは指先の感覚も微妙に異なってくると言われています。
昨年1月の自主トレでは鶴田投手「硬式球に違和感はない」と報道陣に口にしたものの、プロ1年目の成績をみると、やっぱり、少なからず違和感はあり、アジャストに苦労したのだと思います。
支配下指名も実際は育成レベルの力量だった
2つめは「育成級から支配下級へのレベルアップ」です
みなさん、ドラフト指名直後、鶴田投手の第一声を覚えているでしょうか。
「正直自分の中では、行けて育成かなと。うれしい限りです」(スポーツ報知)
「自分の中ではいけて育成だと思っていたので、正直びっくりしました」(日刊スポーツ)
本人のなかでは、指名されても育成選手とう冷静な認識だったんですよね。
それが、予想外に高い順位で、しかも支配下で指名を受けたということだったんだと思います。
聞くところによると、鶴田投手は高校時代は1年生のときに野手転向しています。
再び投手に戻ったのは大学に入ってからだったとのこと。
しかも、大学では準硬式野球部を選択した。
「投手(中学)→野手(高校)→投手(大学)」という紆余曲折に、「硬式(中・高)→準硬式(大学)→硬式(NPB)」という断絶までも抱えているからこそ、鶴田投手本人のなかで自分のレベルはまだまだと自己分析し、「行けて育成かな」という発言になったのでしょう。
そして、2年目が始まる今もなお、鶴田投手の力量は「事実上の育成級」です。
(その理由は後述します)
今シーズンは、2軍の支配下選手レベル級の力をつけるべく、練習に励んでほしいところです。
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「左腕あるある病」の克服
これ、「左投手あるある」なんですが、鶴田投手も御多分にもれず、制球難です。
それも「超」がつくほどの。
鶴田投手、2軍イースタンの成績は14試合14.2回を投げて防御率は0.61とすばらしかったんですが、四球10個。
四球率で5.52だったんですよね。
3試合9イニングを投げたフェニックスリーグでは、投球回を大幅超過する14個の四死球を出しました。
四死球率では14.00です。
育成練習試合でも下記成績表のとおり、9月20日BFL選抜戦で5回10四死球、10月2日巨人戦で1回5四死球と、四死球を異様に連発するケースが多かった。
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というわけで、プロ2年目の今シーズン、鶴田投手にはファームでじっくりトレーニングを積み、確実に課題をクリアし、一歩一歩力をつけていってほしいと思います。
ドラフト6位という指名順位をみれば、球団も制球難で準硬式出身であること等は当然分かって指名している。
硬式球よりも球速が出にくい準硬式球で149km/hのスピードを叩き出したそのポテンシャルを買っての「素材型」の獲得ですから、球団も中長期的スパンで考えてくれるはず。
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■鶴田圭祐 2017年 2軍イースタン 投手成績

■鶴田圭祐 2017年 春季教育リーグ 投手成績

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