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1291球の無双投球。その続きをまだ見たい。もっと堪能したい。shibakawaが期待する2016年の松井裕樹

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10/30までアンケート募集中です!!



当ブログでは10/10から「アンケート:先発or抑え。あなたが選ぶ松井裕樹の2016年」を募集しています。

開始から2週間経った現在、60名に迫るファンの皆さんから御応募がありました。そこには皆さんの色々な思いが溢れており、正直、なぜこの世に松井裕樹は1人しかいないのか?2人いれば解決するだろう!!と現実的ではないことを思ったりする始末です(苦笑)。

アンケートに御協力頂いている皆さん、有難うございます。また、まだの方はぜひお気軽に御応募頂ければと思います。10/31まで募集中です。集計結果は下記URLからどうぞ。

http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-2875.html

さて、ここで私の考えを旗幟鮮明にしておきたいと思います。

先発か?抑えか?

私の答えは、後者だ。2016年、来季も松井裕樹に最終9回のマウンドに登って欲しいと考えています。

(下記へ続く)

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■松井裕樹 年度別 投手成績


客観的視点では松井裕樹の2016年は先発の完全一択だ



もちろん、客観的視点に立てば、背番号1の来シーズンは、梨田監督・与田投手コーチが構想しているように、先発転向だ。

2年ぶりに先発転向しても、問題なく好活躍するポテンシャルは十分に有している。チーム全体で年間1300回を投げる中、その12.3%~15.4%に当たる160~200イニング近くを消化し、防御率は2点台後半。QS率70%以上。打線の援護力次第では15勝前後する潜在能力は持っている。つつがなく好投してくれるはずだ。

松井裕を先発にまわした場合、抑えを誰にするのか?という問題がある。

しかし、これは海外FA権取得も、球団との話し合いの中で残留に心が傾きつつある青山(今季防御率2.81)や、今季登板なしも2年契約で残留濃厚だというミコライオ(昨季防御率2.45)に任せれば良いだろう。ミコライオは連投が効かないので、その場合は青山、福山が務めれば良いと思う。

本当に青山に務まるのか?と言う向きもあるだろうが、なにも「最終9回=1点リードの僅差」ではない。実際は、2点リード、3点リードでの登板も多い。今季、松井裕がセーブシチュエーションで登板した34試合を調べてみると、1点リードは13試合、2点リードは15試合、3点リードは6試合だった。未曾有の得点力に悩まされながらも、実は1点リードの僅差登板は全体の38%に止まり、残りの62%は2点、3点リードのシチュエーションなのだ。



防御率3点台でも抑えはできる



上記表は、防御率3.00投手の失点パターンになる。9回中1回で3失点、残り8回をゼロに抑えても防御率3.00。9回中1回で2失点、1回で1失点し、残り7回を零封しても防御率0.00。9回中3回で各1失点し、残り7回無失点でも防御率3.00なのである。

この3タイプとも、リードの点差と失点パターンが上手く噛み合うことができれば、数少ないブラウンセーブで、そこそこのセーブを稼ぎ出すことができる。

野球談議では先発or抑え、大事なのはどっちなの?という議論に多々なることがあるが、私はそのたびに『マネーボール』の一節を思い出しているのだ。

市場ではクローザーの価値が「セーブ」というデータによって決まる。一般に、セーブポイントが多いほど、すぐれたクローザーとみなされる。しかし、セーブポイントがつく場面と言えば、自軍がリードしている9回にランナーなしで登場、というかたちが多いだろう。投手の真価が本当に問われるのはそんな場面ではない。したがって、セーブポイントというデータは“言葉の力”を持っていない。たんなる数字だ。なんなら、平均よりちょっと上の実力を持つ投手にクローザーをまかせ、セーブポイントをたっぷり稼がせて、高く売り払うことだってできる。株を買ったあと、偽情報で相場を吊り上げて売却し、たんまり利ざやを稼ぐ、というのと実質的には同じ構図だ。ビリー・ビーンはこの手を2回使った。今後まだまだ使い続けられると思っている。


選手総合評価指標WARでも先発>抑え



現在、セイバーメトリクスの世界では、控えレベル選手と比べて何勝分チームに貢献したかを表すWARという選手総合評価指標がよく用いられている。

例えば、このWARの2014年投手ランキングを見てみると、1位の金子千尋(7.4)から21位のスタンリッジ(3.0)まで全員先発投手で占められている。救援・抑え投手の名前がようやく出てくるのはその次の22位。サファテ(3.0)まで待たなければならない。救援・抑えは、どれだけ好投しても、投球回が少ないという絶対的ハンデがあるため、活躍した先発には数字上ではかなわない。

このことからも、客観的に見れば、松井裕の2016年は先発の完全一択だと思うのだ。

濃密な松井裕樹を堪能するなら、魅力が濃縮還元された抑えだ!!



しかしだ。shibakawaも人間だもの。そこには主観が介在する。

こと松井裕に関して言えば、主観100%、私の希望は、クローザー松井裕樹完全無双伝説、その続きの鑑賞である。

ルーキーイヤーの昨年も、松井裕樹は打たれていなかった。被打率は僅かに.220。一般的な投手の平均値から回転数等が大きくハズれる独特のファストボールに加え、甲子園を沸かせたキレ味抜群のスライダー、プロに入って磨きをかけたチェンジアップ。どれもが一級品で、奪三振率は9.78。これは116回以上を投げたパリーグ投手20人中、大谷翔平に次ぐ2位の数字だった。

松井裕が持つ最大の特殊スキルは、打者のバットに球を当てさせない。この一言になる。抑えに抜擢された2年目は、この魅力が濃縮還元され、一気に噴出。そんなシーズンになった。

1試合に同一打者と数打席で駆け引き・読み合いをしながら対戦していく先発の時はスタミナやペース配分もあるため、どうしても腹八分の投球になる。しかし、味方勝利が目前に迫った状況でのクローザーという持ち場では、打者との対決も1打席限りだ。ただでさえ打たれにくい球種を、リミッターを外して手加減することなく投げ込むことができるのだから、観ているファンからすれば、こんなに胸のすくシーンはなかった。


20151026DATA03.jpg

バットを振られても、4分3でインフィールドに飛ばさせず



相手打者のスイング数からみた松井裕樹の投球結果。2014年と2015年を円グラフにまとめてみた。(上記参照。※ここで言う凡打の中にはエラーや犠打、犠飛も含まれる)

空振りは30%から33%へ。ファウルも38%から43%へ上昇した。それに伴い、凡打は22%から18%へ、ヒットは10%から6%へ減少している。

18.44mのバッターにバットを振りに来られても、その4分の3に当たる76%で空振りかファウルになり、打球がインフィールドに飛んでいかないのだ。インフィールドに飛ばしさえしなければ、もしノーアウト満塁のピンチでフルスイングされても、失点する確率はほぼないと言えるのだ。

20151026DATA04.jpg
20151026DATA05.jpg

Batted Ballで診る松井裕樹の2年目進化



上記円グラフは、松井裕樹と対戦した相手打者のBatted Ballデータになる。犠打を除く打球を円グラフにまとめた。外野フライには外野ライナーも含む。

近年NPBでも重視されてきているゴロ率。これが41%から今季はリーグ平均値付近の47%に上昇した。それに伴い、長打リスクを内包する外野フライ率は42%から34%へ大きく減らすことに成功している。

外野フライが減り、ゴロが増えた。この要因はチェンジアップにさらに磨きがかかったことが大きい。一段階、二段階上の球種に成長したことが、松井裕のほぼ完璧といえる2年目の成績を生み出す原動力になった。

フォークを含む落ちる球の投球割合は、1年目の昨年は19.7%と20%に届かなかったところ、今年は26.3%に増えた。また、チェンジアップの空振り率が22.8%から26.5%に上昇し、それに伴い、同ゴロ率も34.3%から58.8%へ大きく増加したことで、ゴロを打たせる投球術を手中に収めた。

1年目からの特徴、内野フライの多さは今年も健在だ。内野フライは打球の中で最もアウトになる確率の高い"安全な打球"になる。セイバーメトリクスの先行研究では内野フライの多寡は、ゴロや外野フライと比べると、年度別の相関関係は低いとされているが、松井裕は1年目も2年目も内野フライが多いのだ。今季は打球の15%が内野フライに、ライナー含む飛球の29.3%を内野フライに討ち取っている。

その大半が安全にアウトになる内野フライの割合はそのままに、フライの割合を減らすことに成功し、ゴロを増やした松井裕。このことで、長打を浴びるケースがめっきり減っている。

昨年は被安打91本中26.4%に当たる24本の長打を浴びていた(二塁打17、三塁打5、本塁打2)。しかし、今年は被安打37本中10.8%に当たる4本のみ。二塁打は1本も許さず、三塁打1、本塁打3という内訳だった。この10.8%という割合は、サファテの18.5%、西野の15.9%、オンドルセクの19.2%、バーネットの21.6%よりも遥かに良い値なのだ。

20151026DATA06.jpg

際立つ得点圏での無双投球



次に、上記表に目を通して頂きたい。松井裕の投手成績を塁状況別にまとめた表だ。空振り率は球数が分母の率と、スイング数が分母の率、2つを併記した。

際立つのは得点圏の各種数字だ。じっくり、ご堪能頂きたい。

スコアリングポジションでは打者のOPSは.328へ変貌する。これはパリーグで適当な例がないから仕方なくセリーグで探してくると、ヤクルトの成瀬善久のOPSよりも低い値である。パリーグで長い間投げ続け、打席に入ることが交流戦の時期以外になかった成瀬はFAで今季からスワローズに移籍し、26打席に立ったが、そのOPSは.375だった。その成瀬の値よりも約.050低いのだ。被打率は僅かに.102だった。

そして、さらに注目したいのは、得点圏での空振り率なのだ。走者無し32.5%、走者1塁31.3%だった数字が、2塁以上にランナーを背負った時には一気に39.1%まで大幅上昇しているのである。

表には記載しなかったが、スコアリングポジションのゴロ率は驚異の51.9%。チェンジアップやフォークの落ちる球の投球割合も40.0%に増え、この落ちる球を駆使し、空振りを多く奪い、数多くのゴロを打たせているのだ。



セーブ機会で走者を得点圏に背負うと2球に1球が空振り



さらに極め付けの数字を御紹介しよう。抑えの最大任務はセーブシチュエーションで登板し、味方のリードを維持したまま、最後のアウトを取ることになる。セーブ状況でピンチを招いても、相手の反撃をしっかり封じることが肝要になる。

そこで、リード3点以内での得点圏成績を調べてみた。25打席、23打数1安打、11三振、2四球、1併殺打、ゴロ率58.3%。スイング数を分母とした時の空振り率は実に47.1%。これには本当に驚き、約2球に1球は空振りなのである。

これらの数字を見ると、先発以下の数々の投手陣の思いと、打撃陣の思いが託された「勝利のバトン」というシチュエーションで、松井裕樹が闘志を燃やし、集中力を高め、ほぼ完璧なピッチングをしていたことが確認できる。

♪お前は俺を忘れないだろう。何世紀経っても覚えているさ♪



もちろん、抑えは防御率3点台でも務まる。長らくこれが私の持論だった。しかし、イーグルスは長い間、球史に残るような一流クローザーが出てこずに悩んだ歴史を持っている。そのことと、松井裕が高卒2年目にして、あまりにもハイレベルな1291球を見せてくれたものだから、もっと見たい!松井裕の魅力が思い切り濃縮還元されたピッチングをまだ見たい!という欲を抑えきれなくなっている。

♪ 伝説っていうのは語り継がれるにつれて
色褪せるものもあれば輝きを増すものもある
でもお前は俺を忘れないだろう
何世紀経っても覚えているさ ♪

9回最終マウンド、コボスタに流れるFall Out Boyの「Centuries」をまだ聴きたい。もっと聴きたい。かつてヤンキースファンが「Enter Sandman」に歓喜したように、その昔パドレスファンが「Hells Bells」で勝利を確信したように、shibakawaも「Centuries」を何十回と耳に焼き付けたい。そんな欲望に駆られた自分がいる。【終】


◎◎◎関連記事◎◎◎
日本ハム近藤健介が松井裕樹のストレートをどんだけ超苦手にしているのか?データを公開しますよ
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【アンケート】 先発or抑え。あなたが選ぶ松井裕樹の2016年



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嶋の後ろ向きな配球にガックリ...



昨夜のファイターズ20回戦、1点勝ち越した直後の9回裏、松井裕樹vs近藤健介の対決が残念だった。

9回の先頭打者対決だった。
初球141キロのストレートで空振りを奪った後の2球目だった。
甘く入った128キロのチェンジアップを弾き返され、1,2塁間をゴロで破られる右前安打で出塁を許した。
代走に杉谷が送られ、この杉谷がその後、代打・矢野の適時打で同点のホームを踏み、
松井裕樹は自身初のブラウンセーブを喫した。

なぜ2球目にチェンジアップを選択したのか?全く理解ができない。
いつもならストレートでどんどん押す胸のすくような快投も目立つ背番号1だが、
2球目、嶋のサインはチェンジアップだった。嶋の配球が「後ろ向き」だったように思えて、残念だ。

あの場面は100%完全一択のストレートでしょう!!

というのは、近藤健介は松井裕樹のストレートを超苦手としているからだ。

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松井裕樹のストレートで凡打すら打てない近藤健介



毎週月曜日に配信している当メルマガ6月号では「松井裕のストレートこそ魔球だ」と題して、主要打者vs松井裕樹のストレート対戦データを御紹介した。その中でも松井裕樹のストレートに全く合っていなかった打者が近藤健介なのだ。

他の打者のデータはメルマガに譲るとして、ここでは近藤のそれを御紹介したい。

昨日試合前時点でのデータで、松井裕vs近藤の通算対戦成績は、6打席、5打数0安打、3三振、1四球だった。

6打席の対決で合計36球を投げ、そのうちストレートは全体の63.9%に当たる23球を投げ込んだ。

その23球の内訳を御紹介しよう。

近藤がスイングしてきた数は12球。

空振りしたのは8球(三振2個含む)。
ファウルは4球。

つまり、松井裕樹のストレートを近藤健介がスイングしにいっても、空振りをすることが多く、空振り以外は全てファウル。1球もインフィールドに打ち返すことができていなかったのだ。

大事なことなので太字にしました。

3/28、5/21での対戦ではいずれも初球、2球目と立て続けに真っすぐを投げ込み、連続で空振りを奪取。僅か2球で0-2と追い込んだ。

7/4の見三振も3つのストライクを全て真っすぐで記録した。1-0からの2球目、3球目にストレートで見逃しストライク、空振りを奪って追い込むと8球目インコースに145キロを投げ込んでの見三振を取った。

7/20日本ハム戦、2点リードの9回裏、ラストバッター時の対決は空三振に仕留めたが、この時も3つのストライクをストレートで奪っている(空振り、ファウル、空振り)。

このデータ、当然、チーム戦略室や同アドバイザーの山本氏、スコアラーの行木氏も把握しているはずだと思うのだけど、なぜ嶋にフィードバックされていないのでしょう? 誰か教えて!中の人!

以上、激怒プンプン丸のshibakawaがお送りしました。

◎◎◎関連記事◎◎◎
再確認したい、ストレートこそ松井裕樹の魔球であることを
Slugger特別編集の選手名鑑で再確認する、楽天・松井裕樹のストレートが異次元と断定できるその決定的理由とは?!



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再確認したい、ストレートこそ松井裕樹の魔球であることを



松井裕樹が失点した。13試合16回続けてきた防御率0.00の無失点記録は、本日のロッテ戦(○E5-4M)、9回表2死走者なしから、9番・荻野貴司の一振りによって終止符が打たれてしまった。

防御率0.00終焉もさることながら、この瞬間、世間ではあまり注目されていない「もう1つの偉大な記録」も途切れることになっている。

既に当ブログでは昨年から何度か指摘しており、今年の2/20には下記のエントリーにもまとめているので、御存じの読者も多いだろう。

◎Slugger特別編集の選手名鑑で再確認する、楽天・松井裕樹のストレートが異次元と断定できるその決定的理由とは?!

そうなのだ。松井裕樹は本戦で荻野貴に144キロのストレートを一閃されるまで、ストレートをホームランにされたことがなかったのだ。

当ブログの記録集計によると、1年目、背番号1は1軍で2115球を投げた。そのうちストレートは57.3%に当たる1211球を投げている。1211球中、相手打者がバットを振りにきたのは550球。インフィールドに打球が飛んだのはバントを入れて175球。うち外野に打球が達したのは92球あった。

ストレートを打たれて外野に達した92打球中、ウォーニングゾーン以遠を襲ったのは僅かに3本。

1本目は8/6ロッテ戦(●E7-8M@QVCマリン)。6回1死走者なし、6番・今江敏晃に1-1から投じた144キロの内角ストレートを一閃された。レフトオーバーの「左中二」はウォーニングゾーン内に着弾する当たりになった。

2本目は9/16ロッテ戦(○E6-4M@コボスタ)。1回2死1塁、4番・デスパイネに浴びた。これも1-1からの並行カウントから投じた第3球の真っすぐ(球速不明)。コースは外角だった。センター島内の右を越えてフェンス直撃する「中越二」になった。

3本目は10/5日本ハム戦(●E0-1F@札幌ドーム)。7回1死走者なし、この年限りで現役引退した稲葉篤紀に打たれた。1-0からの外角低め143キロを打ち返された。快飛球はセンター最深部のウォーニングゾーン内を襲ったが、背走島内の守備範囲に収まる「中飛」になった。

(下記に続く)

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2年目の今季は、荻野貴に打たれた結果球までを対象とすると、松井裕は306球を投げ、そのうちストレートは182球、全体の59.5%を占めていた。そのうち、相手打者がストレートを打ちにきたのは74球。74球中、インフィールドに打球が飛んだのはバント込みで18球。その18球中、ウォーニングゾーン以遠を襲った大飛球は3本あった。

1本目は4/18日本ハム戦(○E4-2F@コボスタ)。エース則本の今季初勝利試合だ。2点リードながらも9回1死1塁、ボール先行3-1から1番・西川遥輝に投じた148キロストレート。一閃された快飛球が右中間ウォーニングゾーンを襲った。抜ければ1点返されてなおもピンチになっていたであろうシーン。センター福田が懸命な背走をみせ、フェンスギリギリでフェンスに激突しながらのジャンピングキャッチ。則本も思わず立ち上がり拍手を送るビッグプレーに助けられ「中飛」としている。

2本目は5/4日本ハム戦(○E4-1F@札幌ドーム)。2点リードの8回2死2,1塁、5番・ハーミッダの「中飛」だ。0-1からの第2球、外角狙いの137キロストレートが真中高めへ。打ち返された飛球はセンター左後方を襲う。福田が余裕を持ちながらウォーニングゾーンのラインをまたぐかたちでグラブに収めていた。

そして3本目が本戦の荻野貴による「左本」になったわけだ。

1393球目の失投ストレート



以上、ここまでをまとめる。

松井裕樹はこの2年間、NPB1軍で2421球を投げてきた。ストレートはそのうち57.5%に当たる1393球を投げてきた。相手打者はそのストレート1393球に対し、624球でバットをスイング。うち、インフィールドに打球が飛んだのは193球。その中で外野に到達したのは102球。この102球中、ウォーニングゾーン以遠に達した大飛球は6球。その6球中、柵越えのホームランになったのが1球だった。

岩隈~田中から託されたエースの系譜を継ぐあの則本は、1年目の開幕戦3/29ソフトバンク戦の3回、細川の「左中本」がストレートで打たれたプロ初のホームランだった。僅か39球でのできごと。23球目のストレートを柵越えされた。

そのことを考えれば、松井裕樹が足掛け2年に渡り、ストレートで本塁打されなかったことは、本当に凄い記録だと思うのだ。

NPB1軍で投じた2420球まで、1392球目のストレートまで、ストレートで柵越えを許さなかったのは、恐らく球史に残る大記録だと思う。もっとも、そのことを確認できるデータはないのだけれど、そのように私は強く信じている。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
非現実的な大記録への期待 数字に裏打ちされた、松井裕樹のリリーフ起用(ベースボールチャンネル)
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松井裕樹のリリーフ起用についてベースボールチャンネルさんに寄稿しました

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読書感想文はコチラをクリック。
◎話題沸騰名鑑。前年版まで未掲載・本年初登場となったNPB貴重データとは?!
◎同名鑑で確認する、松井裕樹のストレートが異次元と断定できるその理由
◎同名鑑で確認する、打率.263の嶋基宏が球界No.1打者である決定的証拠


ベースボールチャンネルさんに寄稿しました。



@eagleshibakawaです。

野球雑誌『ベースボールサミット』編集部が運営する野球ネットメディア=ベースボールチャンネル。昨年11月から月1~2で寄稿をしていますが、2月第2回目の原稿が本日アップされましたので、御案内します。


◎非現実的な大記録への期待 数字に裏打ちされた、松井裕樹のリリーフ起用


ブログでも既に書いてきたことなので、当ブログ読者の皆さんにとって真新しさという意味では乏しいですが、寄稿文はブログ読者以外の幅広い層に届くため、紅白戦以降の実戦登板の成績も追加して、リライトしてみました。

よろしくお願いいたします。m(_ _)m

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ベースボールチャンネルさん寄稿一覧



◎デーブ新体制に欠かせない「足の演出家」──背番号23の復活を (2014/11/19)

初寄稿はやはりこの人について。聖澤が走ったことでチームに生まれた打者有利の特異状況、走らなかった2014年との差を数値で確認してみました。facebookいいね数285!! 御兄弟からもいいねを頂きました。


◎楽天の今オフ“最大”の補強は、嶋基宏の残留だ──数字が証明した嶋の測り知れない貢献度 (2014/12/8)

打者・嶋基宏の功績はもっと評価されてしかるべき。そういう思いで寄稿しました。


◎逆転の楽天はどこへ 投打の柱を補強で埋められず【ファンがつける、東北楽天ゴールデンイーグルス2014通信簿】(2014/12/23)

野手、投手、ベンチワーク、総合の4項目を各5点満点で採点する通信簿企画。ファンを代表して書かせて頂きました。


◎鷲の新たな顔に 松井稼頭央を継ぐ遊撃手、西田哲朗が乗り越えるべき3つのハードル (2015/1/15)

楽天次なる10年間を担う5ツール・プレイヤーの原石。今年、背番号55がさらに羽ばたくため、クリアすべき課題を3つに絞って書いてみました。


◎田中将大との違いは「得点圏」 絶対的エースになるために、楽天・則本昂大が解決すべき課題 (2015/1/29)

2年目にしてマウンド上での所作が田中に似てきた則本。しかし、得点圏でのギアの入れ方が、田中は数字でハッキリ表れているのに対し、則本はいまひとつのようです。その対比をまとめてみました。


◎楽天・西田骨折で混沌 存在感増すベテラン山崎・後藤のショート争い (2015/2/17)

意外にもオリックスファンからの反応が多かった記事です。両人共にオリックスに在籍していましたからね。この後、後藤は腰に張りを訴え、阿部が遊撃定位置争いの先頭に立った感があります(とはいえ団子状態ですが)


◎◎◎関連記事◎◎◎
怒涛の勢い!! 『プロ野球オール写真選手名鑑2015』が発売8日で、当ブログ野球本売上ランキング歴代8位に浮上!!
山崎武司氏、日本経済新聞でコラム連載開始。初年度の久米島キャンプを振り返る!!
西田骨折で混沌とする楽天遊撃争い。存在感を増す山崎と後藤。ベテラン両名のアピール合戦


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Slugger特別編集の選手名鑑で再確認する、楽天・松井裕樹のストレートが異次元と断定できるその決定的理由とは?!

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Slugger特別編集『2015プロ野球オール写真選手名鑑』が凄い!!

読書感想文はコチラをクリック。


私がSlugger特別編集の名鑑で真っ先に確認したこと



@eagleshibakawaです。

昨日、当ブログ愛用の選手名鑑『2015プロ野球オール写真選手名鑑』が発売されました。Slugger特別編集の同名鑑を、首を長くして待っていた私。さっそく購入して楽しんでいるところです。

同名鑑を手に入れたら真っ先に確認してみたいことがありました。

それは松井裕樹のストレートの凄さがどれほどなのか?ってこと。

当ブログで何度も言及しているように、松井裕は昨年1軍で116回2115球を投げました。全体の57%と最も多く投げたストレートで1本もホームランを許さなかったのです。

多くの投手がピッチングの軸球に据え、最も多く投げ込むストレートで、打者の柵越えを許さないだなんて、これって本当に凄いよねとつねづね思っていたのです。だからこそ、高卒新人被弾ゼロ記録を48年ぶりに更新、71回までその記録を伸ばすことができたのだと思うのです。

でもね。他の投手はどうだったのか? セパ12球団で真っすぐを被弾しなかった投手がいるかもしれない。
そう思ったので、同名鑑を入手し、真っ先に確認してみたのが、下記調査です。(下記に続く)


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2014年セパで70回以上投手70人を調査した



同名鑑をもとに、昨年セパ12球団で70回以上を投げた投手70人の被本塁打、ストレート被弾数を調査しました。

御覧のように70回以上投げた投手は全員ホームランを打たれているのですが、最少は2本。松井裕樹と中日・福谷浩司でした。

松井裕が116回で被弾2本に対し、福田は74.2回で2本。福田のほうがイニング数が少ないですし、福田は救援起用です。短いイニングめいっぱいの力で投げ込むことができるわけですが、松井裕は主にペース配分を考えなければならない先発起用で僅かに2本の被弾ですから、凄さが分かります。

■2014年 NPBで70回以上投げた投手の被本塁打、ストレート被弾数


70回以上投げた70人の中で真っすぐ被弾ゼロは松井裕樹1人だけ!!



が、真価はここからなのです!

ストレート被弾数を調査してみると、ゼロだったのは松井裕樹1人だけ!!!

こりゃホントにビックリです!!!

(ちなみに、投球回60回以上の設定にすると、ソフトバンクのサファテがストレートで被弾ゼロとか出てくるので、70回以上にしてみました)

これだけ取ってみても、背番号1のストレートが異次元の域にあることが分かります。

もちろん、荒れ球が相乗効果を発揮、打者が打ちづらかった部分もあるのでしょう。しかし、それ以上に独特の回転軸、回転数がその特徴の源泉なのだと思います。

これ↓改めて貼っておきます。


◎楽天松井裕の三振奪取には秘密があった (日刊スポーツ2014年8月14日9時16分)


みんな、スライダーやチェンジアップばかりに目がいっていますが、背番号1の中で本当に凄い球種はストレートだと思うのです。126個の奪三振もストレートで最も多く奪っているのですからね。それにストレートのキレがなければ、変化球も生きてこないのですしね。

楽天ファンはもっと松井裕樹の真っすぐを評価してしかるべきだと思います。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
他では滅多に確認できない!!ココでしか見ることができない!!各種記録で診る背番号1・松井裕樹のルーキーイヤー
松井裕樹2年目の進化へ。田中将大秘伝のスプリット習得を応援する
松井裕樹を終盤起用することで開ける、一致団結の楽天イーグルス総力戦勝利の可能性



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