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2年ぶりにカムバックした楽天・宮川将が持つ、エース則本に続く貴重な記録とは?!

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2年ぶりに戻ってきた宮川将が持つ、エース則本に次ぐ貴重な記録とは?!


みなさん、こんにちは。故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える、信州上田で楽天イーグルス応援の野球ブロガー、@eagleshibakawaです。

先日17日、宮川将投手が2年ぶりに支配化登録を勝ち取りましたね!

その翌18日の日本ハム戦(●E1-3F)では、2点を追う8回裏に三番手で697日ぶりの1軍登板へ。

好調ファイターズ打線を打者3人、合計10球で三者凡退に取るピッチングを披露しました。しかも、3つのアウトは全てゴロ凡打でした!

6番・レアード 遊ゴ (3-1から外角低め133kmスライダー)
7番・谷口 二ゴ (0-1から真中気味の147kmストレート)
8番・大野 一ゴ (1-1から外角低め147kmストレート)

昨夏に受けた右肘クリーニング手術後、リハビリにトレーニング、フォーム修正に励んできたその成果が、球速アップという成果につながっていて、本人も手ごたえを感じている様子。

レアードに投じた2球目の真っ直ぐでは自己最速151kmを計測しました。ここまでは2年目の2014年8月16日ロッテ戦、4回岡田の右安結果球で計測した149kmが最速でしたから、2kmの最速更新になっています。

ところで、この持論はかねてから方々で口にしてきているのですが、今の楽天、「消えた即戦力投手事件」を抱えているのを御存じでしょうか?

というのは、楽天は2011年以降、ドラフトで41人の選手を指名・獲得してきました。その41人中、投手は19人。その19人中、実に11人が大卒・社会人卒・独立リーグ出身投手でした。

これら属性の投手は、世間一般で「即戦力」と判断されます。しかし、その大半が現在、1軍戦力になっていません。(西宮が再び「信頼度急上昇」の活躍を見せ始めてはいますが)。この厳しい現実を「消えた即戦力投手事件」と呼んでいるのです。

その中でも、唯一2人の投手が1軍戦力としてチームに貢献しています。

1人は言わずもがな、エースの則本投手。そしてもう1人が宮川投手なんです。

「1軍で40イニング以上を複数年投げてきた投手」という条件設定では、エースの則本投手と宮川投手の2人しかいません。

「1軍通算投球回」という条件設定でも、宮川投手は、則本投手、武藤投手に続く3番目の投球回です。

そもそも、宮川投手はドラフト当時は育成枠での入団でした。即戦力として見なされていなかったんですよね。その中から1年目で支配化登録を獲得し、いきなり2勝を挙げるスマッシュヒットの活躍を見せました。2年目は調子を落としましたが、それでも1年目とほぼ同じ投球回と3勝をマークする働きでした。

その意味で、宮川投手のカムバック劇は、朗報ですよね。

今後の好投を期待したいと思います。

最後に、下記に2011年ドラフト以降で獲得した大卒・社会人卒・独立リーグ出身投手11人の1軍成績を表にしました。是非「消えた即戦力投手事件」の現状をご覧下さい。【終】


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※2016年7月20日終了時データ


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【犬鷲通信簿2013】 宮川将78点。防御率2.45は宮川の実力を真に映し出した数字と言えるのか?!

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育成枠から這い上がって2勝を収めた宮川将の2013年を総括する



1軍選手の2013年成績まとめ。1回目の島内宏明、2回目の戸村健次に続く第3回は育成枠から這い上がった1年目・宮川将を取り上げてみたい。

1年目は121番の背番号でスタートした。2軍戦では3/19開幕戦の巨人戦から使われ1イニングを三者凡退に抑えると、以降、コンスタントに起用された。好投が続く中、私はこれは予想以上に早い支配下登録もあるのかも?!と思っていたのだが、その日は6/2にやってきた。背番号90を与えられ、支配下登録と同時に即1軍登録。その3日後、神宮でのヤクルト戦でプロ初登板。以降17試合で投げた。先発も2度任された。2勝0敗の成績を挙げて、防御率2.45。

ポストシーズンでも日本シリーズ第3戦、アジアシリーズの統一戦で投げることができた。悔しい結果になったもののそれも来季以降への肥やしにになるはず。それに育成枠からのスタートだったことを考えれば、上出来すぎるルーキーイヤーになったのでは?と思う。

そんな宮川の1年を球団もしっかり評価。当初240万の育成契約だったのが、6月の支配下登録で年俸が440万に変更され、先日の契約更改では460万増の900万でサイン。

ハンコを押した宮川は終了後の会見で、今季の総括と来季への決意を下記のように語っている。

「育成から支配下登録されて、初勝利も挙げて、今までにない経験をした一年でした。制球力をもっと磨かないといけないですし、課題も多く、休んでいる暇はないので、来年に向けて、今から一生懸命に頑張ります」

その宮川の2013年を下記でざっくり振り返ってみたい。

(下記へ続く)

■楽天 宮川将 2013年 1軍登録抹消履歴
6/2登録、8/11抹消、8/23登録、9/24抹消、10/5登録、日本シリーズ出場資格選手名簿掲載、アジアシリーズ帯同

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■楽天イーグルス 宮川将 2013年 2軍 試合別 投手成績
楽天宮川将2013年2軍成績

ファーム開幕戦で元犬鷲戦士・井野を中飛に討ち取る



まずは2軍から見ていこう。前述したとおりファーム初登板は開幕戦3/19巨人戦(○E7-3G)でのことだった。6回まで投げた先発・永井の後を受け、二番手で7回1イニングを任された。昨秋トレードで巨人へ移籍した井野を含む相手打線を三者凡退に抑えるスタートをみせると、2軍で16試合に登板した。

そのうち先発は、4/13日本ハム戦、4/20DeNA戦、5/22西武戦、5/29ヤクルト戦、8/21ヤクルト戦の5試合。3勝0敗、防御率3.12の成績を収めている。

ファーム初勝利は4/7敵地・日本ハム戦(○E7-5F)でのこと。先発・永井が1回4失点でマウンドを退いた後、2回アタマから二番手として5イニングを投げ、散発2安打1失点に抑える好内容をみせると、中盤に味方打線が逆転に成功。宮川に初白星がつくかたちになっている。

■イースタン平均値と比較する楽天・宮川将の投手成績


ファームでは2軍レベルを凌駕する好成績を収める



2軍成績をイースタン平均値と比較してみよう。

与四球率はイースタン平均値より悪い3.53。これは契約更改の席上で本人が語っていたようにファームでも制球に課題があったことを示す数字だと思う。しかし、防御率、WHIP、奪三振率といった指標ではイースタン平均値より良い数字を残している。被打率も.230と素晴らしい成績だった。

被本塁打率がリーグ平均0.67に対し、倍増の1.25という点を気にされる方、いるかもしれない。ファームで6本の一発を浴びた宮川だったが、その内訳を眺めてみると、5本までが1軍での打席経験者だった(金子誠、佐藤賢治、星孝典、上本達之、米野智人)。宮川は他に長打を二塁打2本打たれているが、これも打った打者は1軍経験者だった(内藤雄太、藤本敦士)。1軍未経験者に打たれたのは8/21天童でのヤクルト戦で川崎成晃に浴びた左本だけだった。

以上のことから、1軍未経験の2軍選手には打たれてもシングルヒット、打者を圧倒していたことがうかがえる。ドラフト指名こそ育成枠だったが、その能力は1年目から2軍レベルを凌駕していたのだ。

■楽天イーグルス 宮川将 2013年 1軍 試合別 投手成績
楽天宮川将2013年1軍投手成績

1軍では登板を重ねるたびに指揮官の期待を集める投球をみせた



次に1軍での成績を確認してみたい。

プロ初登板は6/5神宮・ヤクルト戦(●E5-9S)。この試合、AJの先制打、マギーの3ランで1回に4点を先制するリードした展開だったが、中盤の6回、戸村、青山、ハウザー、土屋とスワローズ打線に捕まり一気に8失点。試合の趨勢が決まった直後の7回からマウンドに上がった宮川は46球を投げ、2イニングを無失点に抑えるデビューを飾っている。「あっという間だった。全体的に球が高めに浮いたが、八回は平常心で投げられた」と本人が振り返ると、指揮官も「球に力がある。自信になるだろう」と交流戦首位を明け渡す大敗の中で2回零封した宮川の投球に一定の評価を与えていた。

以来、9/18ソフトバンク戦までの15試合、中継ぎで起用された。うち13試合がビハインドの展開。リードした展開、同点での展開が各1試合という内容で主に敗戦処理での起用だったが、投げるたびに指揮官の期待感を高めていった。

7/5ソフトバンク戦(●E2-4H)では下位打線に長打を浴びて2点を失ったものの、2打席まわってきた内川との勝負ではいずれもスライダーで空振り三振に抑えると、7/12西武戦から3登板連続の無失点投球を披露した。

初のお立ち台は7/28Kスタでのロッテ戦(○E5-4M)でのこと。先発・美馬が3回4失点と早々に退場を余儀なくされた試合で、4回アタマから二番手として登場。合計4イニングを投げ、7三振を奪いながらも5四球と苦労しながら、ちぎっては投げの繰り返しでロッテ打線を僅か1安打に抑える無失点投球。この間、味方打線が反撃に転じて追い着くと、宮川降板後の8回に逆転に成功。宮川に白星こそつかなかったものの、2位・ロッテとのゲーム差を5.0に広げる同一カード3連勝の勝利に大きく貢献した。

途中、ピンチもあった。3四球で招いたピンチではブラゼル、江村を縦スライダーで屠ってみせると、一発のある大松には嶋に支えながら低め141キロのファストボールを果敢に投げ込んでの空振り三振劇。5四球という内容にバツが悪かったのか、終了後プロ初のお立ち台ではまるで敗戦の弁のようなヒーローインタビューも、この人らしさが表れていて印象に残った。試合後、闘将も「何とかあいつに1勝目をと思って引っ張ったんだが。(白星はつかなかったが)勝利投手はあいつだ」と宮川を高く評価している。

■好投の宮川、同点&勝ち越し打・枡田のヒーローインタビュー 2013.07.28 E-M


そんな宮川に訪れたプロ初勝利(育成枠1年目での初勝利は史上初)は、翌登板でのこと。1イニング7二塁打のNPB新記録、1試合11二塁打のNPBタイ記録、1試合23安打の球団新記録と記録ラッシュに湧いた8/4敵地・ファイターズ戦(○14-4)でのことだった。先発・戸村の後を受けて4回から7回まで3イニングを1失点。ヒット5本、アブレイユに一発をくらう中で1失点にまとめる内容。

お立ち台でプロ初のウイニングボールをどうしますか?という質問に「お父さんが今までずっと一人で育ててくれましたので、送りたいと思います」と語った。(小学5年のときに両親が離婚して以来、父親が男手1つで育ててくれたという)。

初勝利の翌登板になった8/10ソフトバンク戦(●E3-8H)では4回途中でKOされた先発・辛島の後を受けて2点ビハインドの状況で登板。9回まで5回1/3を投げ抜く活躍ぶりをみせた。細川に3ランを浴びるなど3点を失ったが、リリーフ陣を休ませるべく82球を投じた。この82球は今季、楽天救援投手が投げた最多球数を記録している。

8/27敵地オリックス戦(●E0-4Bs)では5回2失点の先発ハウザーの後を受けてリリーフ登板した。この試合は大阪体育大学時代に左右のエースを共に張った左腕・松葉貴大が先発した試合だった。先発と救援という立場の違いはあったもののプロで初の対戦が実現した。しかし、結果は明暗分かれ、松葉が7回2安打無失点でイーグルス打線を抑えて4勝目を手中に収める一方、宮川は1回1/3を投げて3連打を浴びるなどして2失点。降板後、「悔しい。次はゼロで抑える」とリベンジを誓っている。

指揮官「将大が投げてるのかと思ったよ」、2勝目をプロ初先発で挙げる



2勝目を挙げたのは9/23敵地・日本ハム戦(○E5-0F)でのことだった。プロ初先発に抜擢されたメモリアルゲームだった。実はその前週、9/16オリックス戦で金子千尋との投げ合いで予定されていた試合は雨天中止。その1週間後にまわってきた初舞台だった。

結果は上々。「眠れなかった。気付いたら朝だった」と語るように実はガチガチに緊張していたという。朝食も喉を通らずという状況が逆にマウンドで開き直りさせたのか、5四球を出しつつも腕は振れていた。7回108球1安打無失点。5回まで得点圏を許さない内容で、終了後は3度目のヒーローインタビュー。指揮官も「(田中)将大が投げてるのかと思ったよ。低めに球がビシッビシッときていた」と最上級の讃辞を寄せたナイスピッチングで、チームのマジックを3へと減らす快投をみせてくれた。

■2013.09.23 F0-5E 楽天・宮川が5回まで無安打投球 マジック「3」に


■楽天イーグルス 宮川将 2013年 ポストシーズン 試合別 投手成績
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日本シリーズ、アジアシリーズでは散々・・・



レギュラーシーズン好投した宮川はクライマックスシリーズこそ出番はなかったものの、日本シリーズ出場資格選手名簿に掲載され、アジアシリーズにも帯同、いずれも1試合ずつ登板している。

結果は一転、散々な憂き目に遭ってしまう。

日本シリーズ第4戦(●E5-6F)の東京ドーム、4-1の3点リードで迎えた4回アタマから二番手で登板した宮川だったが、指揮官いわく「シーズン中の悪い時のピッチング」が出てしまった。代打・松本、亀井に連続四球を与えてしまうと、長野に右前へ弾き返され1失点。さらに寺内への投球がヘルメットのひさしを直撃する危険球となって涙の強制降板。この試合の逆転負けを許す流れを作ってしまった。

準決勝敗退となった11/19アジアシリーズでの統一戦(●E1-4統)では先発抜擢されたものの、立ち上がりに長短打3本に味方エラーも絡んで3失点。2回途中で無念のKOを余儀なくされ、翌日のスポーツ報知には「【楽天】宮川、背信の初回3失点!アジアS準決勝敗退」と書かれるありさまだった。

大舞台での2登板で散々な結果に終わったことを受けて、メンタル面の弱さを指摘するファンが多いように感じている。しかし、私から言わせれば、メンタル以前に、技術力が伴わないままで1軍で好結果を残してしまったという見立てになるのだ。いずれこうなることはある程度予見できていたと思っている。どういうこと?という点を下記で説明していきたい。

■楽天イーグルス 宮川将 年度別 1軍 投手成績
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■パリーグ平均値と比較する楽天・宮川将の投手成績
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2点台の好防御率も中身が伴っていない



ここでは1軍成績をマクロな視点から眺めてみたい。17試合登板、2勝負けなし、防御率2.45は本当に素晴らしい成績である。パリーグ平均防御率が3.57だったので、それを1点以上も良い数字を残すことに成功した。

しかし、実態はどうだったか?というと、中身も上々だったわけではないことが確認できるのだ。

上記でリーグ平均値と宮川の指標を比較してみたが、奪三振率こそリーグ平均より良い数字を示したものの、FIP、K/BB、与四球率、被本塁打率といった指標ではリーグ平均を下まわった。表には掲載していないがWHIPもリーグ平均1.32より悪い1.54だった。

特に懸念しているのはFIPだ。4.66は悪すぎる。もっと言えば、下記エントリーでも指摘したように、ERA-FIPの差が大きすぎることだ。この値がゼロに近づけば近づくほど投手が実力通りの力を発揮しているという判断になるところで、2.21もの開きが生じているということは、運や守備に恵まれたことを示している。

◎参照エントリー>>【前評】 ハイリスクといえる楽天・宮川将CSファイナルステージ先発プラン

ここで2軍と1軍での対戦打者がフィールドに打ち返した打球内訳を確認してみたい。

■2軍凡打86打球の内訳
※失策、野戦も含む。犠打は除く
ゴロ45 (52.3%)
フライ・ライナー41

■1軍121打球の内訳
※犠打は除く
ゴロ39 (33.3%)
フライ・ライナー78 (うち外野フライ・ライナー65、53.7%)

2軍ではゴロを打たせていた投球が、1軍では一転、数多く外野に飛ばされた



このようになった。2軍では「中安」「右安」「右翼二」等と記録された打席結果は、ボックススコアを見る限りではその打球がゴロだったか?フライ・ライナーだったか?までは確認することはできない。そのため、凡打になったものだけをピックアップせざるを得なかったのだが、それでも、ある程度の概要を掴むことはできるのでは?と思う。

ということで、確認すると、ファームでは相手打者に半数近くゴロを打たせていた投球が、1軍ではゴロ率は33.3%に下がり、フライ・ライナーを打たれるケースが多かった。もっと言えば、外野フライ・ライナーが半数を上まわり、全121打球のうち53.7%を占めるまでに至っていた。

つまり、ゴロと比べて、長打を含めた安打リスクが高まる外野フライ・ライナーを半数以上で打たれていたことを意味するのだ。この点が、私が「技術力が伴わないままで1軍で好結果を残してしまった」と考えるその理由である。

1軍での被本塁打率がリーグ平均より悪い1.12を記録したこと。ファームでも1軍経験打者に5本の本塁打をくらったことなどを合わせると、宮川の1年目は2軍では通用する一方、1軍レベルではまだまだなかったのかな?と思うのだ。

(下記へ続く)

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■楽天イーグルス 宮川将 2013年 1軍 高低別 投手成績
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高めに球が集まり、数多くの長打を浴びていた・・・



次にその投手成績をゾーンの高低別で確認してみよう。

ゾーンを「高め」「中段」「低め」の3つに分けた場合、高めゾーンに投じた球で結果がかんばしくなかった。被OPSは1.012、被打率も.333。1軍で打たれた13本の長打のうち、実に8本を高めゾーンで浴びていた。高めゾーンを打った相手打者の打球48本のうち外野フライ・ライナーになったのは58.3%に及ぶ28本を占めていた。

総じて球が高めに集まってしまう傾向にあった。宮川は1軍レギュラーシーズンで733球を投げたが、そのうち高めゾーンに記録されたのは全体の38.5%にも及んだ。多すぎると言えそうだ。打者の打席結果を見ても高め69打席、中段57打席、低め51打席で、高めを狙われていたフシがうかがえるのだ。

■楽天イーグルス 宮川将 2013年 1軍 球種別 投手成績
楽天宮川将2013年球種被打率

速球、スライダーの精度に難あり



球種別で診断してみよう。御覧のとおり、打たれた長打13本中、実に11本の結果球が速球である。速球被打率は.341とかんばしくなく、被OPSに至っては1割を超えてしまっていた。

「高め速球」という括りで算出すると、43打数17安打、6三振、9四球、1併殺打、2犠打、4二塁打、2三塁打、2本塁打、被OPS1.221、被打率.395と目も当てられない内容だった。

スライダーの結果が上々のように見える。空振り率は14.2%と素晴らしい数字になっている。しかし、これもビギナーズラックの作用によるところ大のように感じるのだ。対戦打者が宮川のスライダーの軌道が分からずに後手を踏んだことによる結果とも言える。

上記参照エントリーでも書いたけど、スライダーの抜け球、逆球が大変多いのが気になった。もし制球が改善されずに来季を迎えてしまったならば、相手チームにスカウティングされ、この失投を狙われる可能性は高いのでは?と考えている。

相手打者がスライダーをフィールドに打ち返した打球40本のうち、外野フライ・ライナーを記録したのは半数以上の23本に及んでいたことも気がかりな点である。

2年目へ向けて成すべきことは、契約更改で宮川本人も自覚していたように、1にも2にも制球力の向上と言えそうだ。

合格点以上はつけたい宮川将のルーキーイヤー



さて、及第点60点、合格点75点の100点満点で採点すれば、何点になるだろう。

色々課題点ばかりが多くなってしまった本エントリーだが、スタート地点が育成枠だったこと、2軍レベルを越えた力量は既に所持していること、1軍で2勝を挙げたことなどを考えて、合格点以上の点数、78点としたい。

荒削りなポテンシャルの良さは確認することができた。その潜在能力を今後どのように磨きをかけて「形」を整えていくか?が来季以降だと思う。さらなる向上心を持って2年目に臨んでもらいたい。来季は先発vs救援ではなく先発同士のオリックス松葉貴大との投げ合いが実現したら最高だ。宮川将の2014年に期待したい。

最後に、対戦打者の左右別、塁状況別の成績を掲載して、本エントリーを締めたい。

【終】


■楽天イーグルス 宮川将 2013年 1軍 左右打者別 投手成績
楽天宮川将2013年左右打者別投手成績

■楽天イーグルス 宮川将 2013年 1軍 塁状況別 投手成績
楽天宮川将2013年塁状況別投手成績


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【前評】 ハイリスクといえる楽天・宮川将CSファイナルステージ先発プラン

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宮川将CSファイナルステージ先発の可能性



楽天イーグルスは目下、最大7連戦となるCSファイナルステージへ向けて先発ローテの人材難にあえいでいる。ペナントレースでチームを牽引した田中、則本の「双頭の鷲」は盤石なものの、三番手以降の人選に苦労している。

三番手筆頭候補と見られていた美馬が10/4西武戦3回途中、右肘に違和感を覚えたことから負傷降板。その後の病院での診察では右肘関節炎との診断。翌10/5に登録を抹消された。河北新報によると『星野仙一監督は5日、「(症状は)軽いと聞いている」と話した』とあるものの、この報道を字面どおり受け取ることはできないだろう。この時期へきて主戦級投手の怪我の状態をやすやすと公言してしまう愚を、経験豊富な指揮官がするはずがないからだ。症状が軽くても重くても「軽いと聞いている」とコメントするはずで、その意味で星野監督の発言から、美馬の状況を推し量るのは難しいと思っている。

その美馬と入れ替わりに1軍に再登録されたのが育成から支配下登録された新人右腕・宮川将だった。10/5西武戦で自身2度目となる先発登板。毎回走者を許す苦しい内容となったが4回1失点でしのぎ、5回から辛島にバトンを託すかたちになった。

中継を聞いていると、宮川の起用は当初から決められていた先発のようだ。先月24日に抹消されていたものの2軍行きになったわけではなく、1軍に帯同しながらトレーニングを続けていたという。他にも上で試してみたい投手がいる等というチーム事情で1軍枠をはずれただけという見方が正しいようで、星野監督がこの育成出身右腕に寄せる期待は依然大きい。

現在、宮川の成績は2勝0敗、防御率2.45、被打率.270という素晴らしい数字を残している。

これで、CSファイナルステージの先発抜擢もありえるのかもしれないということを中継で加藤じろうアナ、解説・杉山賢人氏がしゃべっていた。確かに闘将好みの起用法と言えるのかもしれない。

しかし、私は懸念を抱いている。

このことは本日発行のメルマガ編集後記でも触れたのだが、懸念材料があるのだ。

もちろん、今季ここまで頑張って投げてきた宮川に大舞台で貴重な体験を積んでもらいたいとは思っている。このような機会は2度3度あることではないからだ。しかし、冷静に考えたとき、宮川に安心して先発マウンドを託し、宮川の投球で勝利を狙うことができるかどうか?という点なのだ。

そのことで言うと、少々、心配な点が2点出てくるのだ。

防御率とFIPの差が大きすぎる



1つめは、防御率2.45とFIP4.66の差が開き過ぎている点だ。その差は-2.21。

FIPとは守備の影響を受けない与四球、奪三振、被本塁打の3つの指標から、守備から独立した防御率を評価する指標である。考え方はDIPSと共通している。この差が大きすぎると、投手本来の力量で討ち取っているというより、運や守備等の他要素の影響を受けて結果的に好成績になっていると言えるのだ。宮川の-2.21は明らかに大きすぎると言える。

E-F (ERA minus FIPS)
防御率とFIPの差。結果的な失点である防御率と偶然、守備の影響を排除したFIPを比較することで、投手が実力通りの結果を残しているかどうかを知る目安となる。平均的にはゼロになる。(『プロ野球を統計学と客観分析で考えるセイバーメトリクス・リポート2』より)



スライダーの精度が悪すぎる



2つめは、右打者に投じるスライダーが抜けて内角に入るケースが大変多いことである。今季、宮川はのべ107人の右打者と対戦、合計430球を投げ、その中でスライダーを投じたのは37.9%に当たる163球を数えた。(当ブログ調査)

その163球を下記配球図におこしてみた。

ご覧のとおり、外角(74球)よりも、真中から内角(89球)に記録されている球のほうが多くなっている。特にストライクゾーンの真中(真中高め・真中低め含む)に集まったスライダーは全体163球のうち26.4%に当たる43球を記録していた。

10/5西武戦での先発マウンドでも、右打者に投じたスライダー25球のうち、真中・内角に記録されたのが60.0%に当たる15球と多かった。このとき、捕手の伊志嶺の構えたミットは常にアウトコースに置かれていたものの、ところが、抜けて真中からインコースに入ってしまったということになる。アウトコースを狙ったスライダーの制球力が不安定なのだ。

10/5西武戦に限らず、宮川が右打者にスライダーを投げるときは、その大半がアウトコースを狙って投げているはずだ。それがコントロールままならなくなって、意に反した真中から内角に球が集まってしまっているというのが目下の現状なのだ。


■宮川将vs右打者スライダー163球



もしCSファーストステージ、西武がロッテを降して勝ちあがってきた場合、宮川の先発起用は高いリスクをはらんでいるように思う。初先発のときは眠れなくてガチガチに緊張したという宮川、2度目の先発は初先発のときほど緊張感はなかったとはいうものの「相手がCS進出をかけて必死でくると思っていたのもあって、力みが出てしまいました」と振り返っていた。CSという大舞台になれば、なおさらで、制球力がばらつく要素は増えてしまうと言える。

私が西武のスコアラーなら、ライオンズの右打者に対し、4割近く投げてくるスライダーを、特に真中から内角に必ず抜けてくるスライダーを狙い球として指示する。コントロールがつかない抜けたスライダーほど、長打リスクが高まる球種はないからだ。

現在、宮川の右打者スライダー被打率は52打数9安打の.173、空振り率は13.8%と上々の数字を残しているのだが、傾向を読まれ、この成績が悪化する可能性はあるのでは?と思っている。

杉山賢人氏の解説によると、宮川のスライダーは、田中や則本、青山が打者の手元で鋭く曲がるのに対し、投手と打者の中間地点から徐々に曲がり始める球種だという。そういえば戸村のスライダーもそのような軌道を描く。打者側がその軌道に慣れてしまえば、打ち崩すのは前者より後者だと思うのだ。

その意味で、10/5西武戦は、かなり多くのスライダー(全81球中34球がスライダーだった)を西武の打者にお披露目してしまったとも言える。この試合が伏線となって、CSファイナルステージで悪い結果となって表れなければいいが・・・と心配しているのだ。

塁上賑わせてドカンとやられはしまいかという不安感



【追記】本エントリーを上げた後、もう少し調べてみると、宮川は相手打者の打球に占める外野飛球の割合が53.7%と多かったことが、さらに判明した。犠打除く121打球中、外野フライまたはライナーは65打球にのぼった。外野飛球がこれだけ多いと必然的に被本塁打も増えてしまう。事実、宮川の被本塁打率は1.12で、これは1試合(=9イニング)で1.12本打たれることを意味する。

また、与四球率は4.69と多いのも懸念材料で、塁上をフォアボールで出した走者で賑わせた後、浅村や中村といった右打者に、外角を狙ったスライダーが抜けて真中から内角に入ったところをバット一閃、スタンドまで運ばれやしまいか?という不安がどうしてもつきまとうのだ。


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「目標は星野監督の146勝を超えることです」。2軍で好投続く宮川将。2013年 2軍 投手成績 (試合別、左右打者別、対戦打者ランク別) ※5/6データ
【記録】支配下登録即1軍記念 楽天イーグルス・宮川将2013年2軍投手成績(試合別、左右打者別) 6/2終了時データ

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昨日、育成の新人、宮川将が支配下登録され、即1軍に登録されていますので、ここで2軍での成績を確認してみます。

時間がないので、データのみ。


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■楽天イーグルス 宮川将 2013年 2軍 試合別 投手成績
※2013年6/2終了時現在



■楽天イーグルス 宮川将 2013年 2軍 左右打者別 投手成績
※2013年6/2終了時現在
20130603DATA2.jpg


いずれも素晴らしい数字が並んでいます。本塁打以外に打たれた長打は二塁打の2本だけという点も注目すべき所かも。

(今季開幕時点で1軍打席100以上の打者との対戦は33打数6安打、4三振、5四球、2死球。1二塁打、3本塁打という内容。

打たれた長打7本のうち4本が1軍100打席の経験を持つ打者に打たれています。



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【速報】 楽天イーグルス2013年度新入団選手発表会見、質疑応答・全文おこし。森雄大、則本昂大、大塚尚仁、下妻貴寛、島井寛仁、柿澤貴裕、宮川将
youtubeに楽天イーグルス新人選手6名のインタビューが公開されているぞ!~~森雄大、大塚尚仁、下妻貴寛、島井寛仁、柿澤貴裕、宮川将

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「目標は星野監督の146勝を超えることです」。2軍で好投続く宮川将。2013年 2軍 投手成績 (試合別、左右打者別、対戦打者ランク別) ※5/6データ

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おはようございます。鷲ブロガーの中で楽天の記録を最も見ている@eagleshibakawa です。

今朝は2軍の気になるあの人、宮川将投手を取り上げてみたいと思います。


◎育成ドラフト1位:宮川将=背番号121
22歳、投手、右投右打、184cm・87kg、大阪体育大学
背番号>金森久朋(2007年)─内村賢介(2008年)─松井宏次(2010~2011年)─藤原紘通(2012年)─宮川将(2013年~)



宮川と言えば、昨年12月13日の新入団選手発表会見「最終的な目標は星野監督の現役通算146勝を超えることです」と決意表明してみせたり、仙台の街の印象を訊かれ「やっぱり寒いと感じました。Kスタを昨日見に行ったときに雪がまだ残っていたので、雪を見るのも久しぶりだったので、なんですかね、すごく・・・・・・」と詰まり、言葉が見当たらず困惑しているところ、司会の平方恭子アナに「驚きました?」と助け舟を出されていたことで、とにかく印象に残っている選手です。

その宮川がファームで好投をみせているというので、記録を確認してまいりましょう。


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■楽天 宮川将 2013年 2軍 登板日別 投手成績
※5/6データ。日付の太字は先発登板



ここまで11試合に登板。うち先発が4/13日本ハム戦、4/20DeNA戦の2試合、他9試合が救援登板となっています。成績は2勝負けなし。防御率1.88、WHIP1.08、被打率.207、被OPS.510という素晴らしい数字が並んでいます。

そのどれもが素晴らしい数字ですが、特に注目したいのは被OPSの低さ。イースタン打者の平均OPSは現在.690ですから、その低さがどれだけ凄いのか、おわかりいただけるかと思います。

打たれた長打が少ないのも、ここまでの特徴となっています。98人の打者と対戦して二塁打が1本(DeNA内藤雄太)、本塁打が2本(日本ハム・金子誠、同・佐藤賢治)。いずれも1軍出場経験のある選手ですから、これはむべなるかなでしょう。残り14本のヒットは全てシングルヒットに止めています。

被打率.207でヒットを打たれることが少ない宮川ですが、連打を許した回数も少ないのも際立ちます。ここまで24イニングを投げて僅か2度のみ。(4/20DeNA戦の2回、赤堀、黒羽根の2連打と、5/5ヤクルト戦の7回、飯原と藤原の2連打)


■楽天 宮川将 2013年 2軍 左右打者別 投手成績
※5/6データ
20130508DATA2.jpg


対戦打者の左右別でみても、ここまでは左右を苦にすることのない均等な数字が並んでいます。被出塁率でみても右が.317に対し左が.294、被OPSでは右が.586、左が.627です。

イニング先頭打者被打率も.190と秀逸。


■楽天 宮川将 2013年 2軍 対戦打者ランク別 投手成績
※5/6データ
20130508DATA3.jpg


最後に対戦打者のランク別を確認してまいりましょう。
ランクは下記のとおりです。開幕前時点のデータ。

Sランク=1軍通算1000打席以上~
Aランク=1軍通算500打席以上~
Bランク=1軍通算100打席以上~
Cランク=1軍通算1打席以上~
Dランク=1軍での打席なし
新人=新人選手

1軍出場経験豊富のSランク選手には打たれていますが、Aランク、Bランクの選手は抑えることができています。

このまま数字を残していければ、早晩、支配下登録はありえるでしょう。今後の課題は四死球の削減ですかね。被IsoDは.130。これは高すぎ・・・ですよね。イニング先頭打者被打率は.190で秀逸ですが、被出塁率は.320と3割超えのところが、やや懸念されるところです。

ぜひこれからも頑張って支配下登録を勝ち取ってほしいですよね!【終】



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【楽天2軍情報】 岡島豪郎、2軍で出場9試合連続安打。只今、打率.390!!~~4/24終了時データより
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