【書評】 まだ申し訳程度の数字しか載ってないエセ名鑑で消耗してるの? 史上最高の名鑑はコレだ!! Slugger特別編集『2016プロ野球オール写真名鑑』に胸熱!!
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申し訳程度の数字しか載ってないエセ名鑑から今日卒業しよう!!
当ブログ激押し鬼愛用の史上最強選手名鑑を御紹介します!!
こんばんは。信州上田在住、郷里の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える、楽天を応援し、たまーにメディアにも寄稿している野球好きブロガー、@eagleshibakawaです。
いよいよ本日、書店の店頭で今年度プロ野球選手名鑑が発売されました。
みなさん、買いましたかー?
私は買いました!!
今日はその報告になります。
大事なことを何度も言うので耳かっぽじって聞いて下さい。っていうか目をまん丸にして読んで下さい。
各社が一斉に発売した名鑑の数は大判、ポケットサイズを合わせると10数冊にも及びます。プロ野球好きなら毎年買っているよ!というお気に入りの名鑑が必ず1冊はあるはず。でも、そこのあなたのその名鑑、古ぼけていません?! 時代遅れじゃないですか?!
ムム...(怒)と気分を害しちゃった読者の皆さん、ごめんなさい。でも、エビデンスありますから。何を隠そう、私、数年前まで店頭に並ぶ名鑑を全てを大人買いし、徹底比較するおバカ企画をやっていました(コチラとコチラを参照)。2年ぐらいやったかな。その結果、出てきた結論はこちらでした!!
この世にプロ野球選手名鑑は
『2016プロ野球オール写真選手名鑑』1冊で十分!!
もうね。この名鑑に出会ったら、申し訳程度の成績と、ミミズがちょろっと這ったぐらいの寸評しか載せてない他社名鑑で「消耗」なんかしているバカなマネはできないのですよ。
それほどまでに、我が国唯一のMLB専門誌「Slugger」編集部が作るこの名鑑は、他の追随を許さないほどクオリティが傑出しているのです。
っていうか、他の出版社の皆さん、オタクのその時代遅れで魂が感じられない選手名鑑、出す必要あるの? 紙のムダだよ!!
▼待ちに待っていました!! 本日朝イチで入手!!
当ブログ管理人shibakawa愛用の選手名鑑。
私、2010年版から所持しています

▼お買い求めは是非こちらからどうぞ。お願いします (^人^)
『2016プロ野球オール写真選手名鑑』(日本スポーツ企画出版社)
A4サイズ・258頁。本体907+税
年々ビジュアル的にも洗練されていく選手名鑑の最高峰
当該選手の選手像やプレースタイル、特徴や個性を多角的にあぶり出していく数々の指標。それを補足する寸評とデータまわりの解説文。限られた紙幅にビジュアル的にも見やすい体裁、デザインを採用することで、ともすれば渋滞を起こしているようにも見えてしまう記載された数多くのデータがスマートに配置され、まさにムダがない形になっているのです。
それでは、本格的に中身を紹介していきたいと思います。
本書を楽しむ前提に、これから掲げる2つの画像をご覧ください。


NPBの平均値を知ることは、当該選手の特徴をより正しく理解するために必須
上表は「投手:球種別投球割合&詳細データ(2015NPB平均)」と銘打たれています。NPBの現在地、NPBの構造を表しています。
NPBでプレーする投手がどの球種を何割投げているのか? ピッチングの軸を担うストレート。その平均球速はいかほどなのか? そのストレートを100球投げた時の打者の空振り率はどのくらいなのか? 被打率はいくつなのか?といったこと等が表記されているのです。
このNPB平均値があるからこそ、贔屓の投手のストレートが速いのか?遅いのか? 空振りを取れる真っすぐなのか? コンタクトされやすい速球なのか?が、初めて手に取るように分かるのです。平均値の確認なしで、そのことは正確には把握することはできないのです。その意味でNPBの構造を理解することは大変重要です。
下表「打者:ゾーン別データ(2015NPB平均)」もメルクマール、ベンチマークとなる表です。投手が左右打者のどのゾーン・コースに球を多く投げる傾向があるのか? 左右打者はどのゾーン・コースを得意にし、あるいは苦手としているのか? 各々のゾーン打率や三振数、本塁打数はどうなっているのか?が掲載されているのです。当該投手の数値と見比べてみることで、その投手の特徴が立体化してくるのです。
それでは、主力野手投手のサンプルを見てみましょう。セパ12球団288人を数える主戦級選手は1ページ4人、見開き8人の大枠でクローズアップされています。
▼ズラリ。壮観な見開きページ。各球団24人の主戦級選手を紹介する


統一球と2013年以降の成績推移が確認できる、嬉しい直近5年の主要成績
ここでは野手の例として楽天・岡島豪郎選手を掲載します。
このようになっています。写真右には氏名、背番号、ポジション、生年月日や略歴、その人物評や昨季の戦歴、意外な人となりが寸評でまとめられています。
また、岡島選手は未掲載ですが、同一ポジションで400回以上の守備記録がある選手には、守備指標のUZRが掲載され、選手総合評価指標WARがセパ両リーグ50位までにランクインしている選手については、その明記もあります。
写真の下には直近5年分の主要成績が記載されています。
ここ、5年分という所がポイントです。中には3年分しか載っていない他社名鑑も多いんですよね。
3年分といったら極端な投高打低が是正されて以降になります。3年分だと、いわゆる投高打低の統一球導入の2011年2012年とその後の違い、成績の推移を確認することができなくなるのです。そのため、5年分あるのは嬉しいですよね。
さらにその下には「打撃詳細データ」「打球方向」「ゾーン別データ」「投手左右別データ」が並びます。
これら指標は2015年版と同じ。変更部分はございません。
初球スウィング率が高ければ、初球からどんどんバットを振ってくる積極打法なのだなと推測できますし、ボール球スウィング率が低ければ、低めの誘い球にも耐性があり、投手が仕掛けてくる球1個分・半個分のコースの出し入れにも、引っかからない打者なのだなとイメージが膨らみます。P/PAが高く、2ストライク率打率もリーグ平均以上ある打者は、追い込んで打者不利のカウント状況を作っても、打ち取ることが難しそうとか、その選手のプレースタイルがどんどん浮かび上がっていくのです。
具体例を挙げると、リーグ平均26.5%の初球スウィング率が36.4%で、同平均29.9%のボール球スウィング率が46.6%の打者がいたとします。この2つの数字を見て、ああ、この打者は初球がボール球でも構わずにむやみやたらにバットを振ってくるタイプなんだな、という判断ができます。え?楽天の後藤じゃねえの?って思ったそこのあなた、正解です(笑)
次に投手を見てみましょう。楽天の青山投手を掲載しました。

基本的には野手と同じ体裁です。
今回初登場なのが、写真の左下に掲載されているMAX表記の数字。昨年計測したストレートの最速になります。下の「投球割合」の平均球速と合わせてみると、その選手の現在地をより深く把握することができます。
「投球割合」「ゾーン別データ」は一番最初に確認したNPB平均データと合わせて見比べながらチェックすると、より一層楽しむことができるのです。また、本名鑑の前年度版をお持ちの方は、同一投手の項目を見比べてどのように数値が変わってきたのか?確認する作業も面白いと思います。
これらの数字は、巻末の「リーグリーダーズ」のページでセパ各々上位5人のランキングがあるので、リーグでの傑出度を確認することも可能です。
そして、今回大きなアピールポイントはこれまで掲載がなかったWARが掲載されたこと。
下記のとおり、セパ上位50傑のランキングが巻頭に掲載されており、右側のページでWARとは何ぞや?の説明がされています。
ここで改めて説明する必要はないでしょうが、WARとは控えレベル選手と比べたとき、野球統計学的な見地でチームに何勝分の貢献度をもたらしたかを表すセイバーメトリクスの選手総合評価指標です。
打率や打点ではなく得点価値をベースに算出するその意図、WARから見える選手の新たな価値といった所にも紙幅を割いての解説があるため、セイバーメトリクス初心者にも易しい形になっていると思います。
その他にも様々な記録が満載の『プロ野球オール写真選手名鑑』。
これだけ色々掲載されていて、1000円札を出してお釣りがきてしまうほどの格安価格も魅力。
皆さん、まずはこの名鑑を入手して、きたるべきシーズンに備えましょう!
▼2015 WAR トップ50

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・あなたは読んだか? ビッグデータ野球の新たな指南書 『野球×統計は最強のバッテリーである』(中公新書ラクレ)
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・【書評】赤星憲広 著『頭で走る盗塁論 駆け引きという名の心理戦』(朝日新書)
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NPBの平均値を知ることは、当該選手の特徴をより正しく理解するために必須
上表は「投手:球種別投球割合&詳細データ(2015NPB平均)」と銘打たれています。NPBの現在地、NPBの構造を表しています。
NPBでプレーする投手がどの球種を何割投げているのか? ピッチングの軸を担うストレート。その平均球速はいかほどなのか? そのストレートを100球投げた時の打者の空振り率はどのくらいなのか? 被打率はいくつなのか?といったこと等が表記されているのです。
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下表「打者:ゾーン別データ(2015NPB平均)」もメルクマール、ベンチマークとなる表です。投手が左右打者のどのゾーン・コースに球を多く投げる傾向があるのか? 左右打者はどのゾーン・コースを得意にし、あるいは苦手としているのか? 各々のゾーン打率や三振数、本塁打数はどうなっているのか?が掲載されているのです。当該投手の数値と見比べてみることで、その投手の特徴が立体化してくるのです。
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また、岡島選手は未掲載ですが、同一ポジションで400回以上の守備記録がある選手には、守備指標のUZRが掲載され、選手総合評価指標WARがセパ両リーグ50位までにランクインしている選手については、その明記もあります。
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これら指標は2015年版と同じ。変更部分はございません。
初球スウィング率が高ければ、初球からどんどんバットを振ってくる積極打法なのだなと推測できますし、ボール球スウィング率が低ければ、低めの誘い球にも耐性があり、投手が仕掛けてくる球1個分・半個分のコースの出し入れにも、引っかからない打者なのだなとイメージが膨らみます。P/PAが高く、2ストライク率打率もリーグ平均以上ある打者は、追い込んで打者不利のカウント状況を作っても、打ち取ることが難しそうとか、その選手のプレースタイルがどんどん浮かび上がっていくのです。
具体例を挙げると、リーグ平均26.5%の初球スウィング率が36.4%で、同平均29.9%のボール球スウィング率が46.6%の打者がいたとします。この2つの数字を見て、ああ、この打者は初球がボール球でも構わずにむやみやたらにバットを振ってくるタイプなんだな、という判断ができます。え?楽天の後藤じゃねえの?って思ったそこのあなた、正解です(笑)
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