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〔試合評〕着々と進む将大対策、各球団のマー君包囲網──2012年8月12日(日)△楽天イーグルス3-3ソフトバンク

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△楽天イーグルス3-3福岡ソフトバンクホークス
20120812DATA2.jpg

■ハイライト映像




先攻・楽天のスタメン・・・1番・聖澤(中)、2番・藤田(遊)、3番・銀次(三)、4番・フェルナンデス(一)、5番・河田(指)、6番・牧田(右)、7番・稲田(ニ)、8番・嶋(捕)、9番・鉄平(左)、先発・田中(右投)

8月に入り32打数4安打と打撃に冴えがみられない松井稼を休ませ、遊撃に藤田を起用。前日、敗戦に直結する拙守をみせた銀次をサードにまわし、ニ塁は今季初スタメンとなった稲田を置き、ニ遊間の守りを締める布陣を採った。先発はエース。いらぬミスからの失点はできるだけ避けたい。守りを固め、最少失点に抑えていく構想だったのだろう。ところが、である。

後攻・ソフトバンクのスタメン・・・1番・本多(ニ)、2番・明石(三)、3番・内川(左)、4番・ペーニャ(一)、5番・長谷川(右)、6番・アレン(一)、7番・柳田(中)、8番・今宮(遊)、9番・高谷(捕)、先発・武田(右投)。


戦端を切り開くキャプテンの三塁打、土壇場で追いついた聖澤の“根性ヒット”

2点を追う9回表の攻撃だった。8回裏に楽天初スタメンとなったセカンド・稲田のエラーが絡みイーグルスは1点を失っていた。9回表、マウンド上は鷹の守護神・森福。前日はフェルナンデス、中島、松井稼を三者凡退に抑えていた相手だった。森福の前に2点差である。敗色濃厚か?と思われた。

しかし、2本の長打が戦端を切り開いた。

この試合、先発をはずれ代走・DHで途中出場していた松井稼に先頭打者で打席がまわってくる。真中気味に入ってきた甘い速球を振り抜いた一撃はセンターオーバー。当たりはフェンス直撃のスリーベースに。

主将が切り開いた活路をさらに広げてみせたのが、1回不安定なエースを守備で支えた牧田だった(1回1死2塁、内川の右安で本塁突入してきた本多を、ストライク返球で刺した!)。外の球を流した当たりは伸びていき、右翼ライン奥深くを襲うタイムリーツーベースとなる(楽2-3ソ)。

その後1死3,1塁で鉄平。芯を食うひっぱった痛烈な当たりは外野に抜けたか?と思われたものの、ここはセカンド・本多のジャンプ一番に阻まれてしまう。

2アウト。バッターボックスは現在パリーグ得点圏打率1位(.405、79打数32安打)の聖澤を迎えていた。

森福の再三にわたるアウトコースの攻めを、追い込まれてから5度ファウルでカット。土壇場の同点劇は、粘った末の9球目にやってきた。

高めに入るスライダーを体勢を崩しながらもくらいつき、バットに乗せた飛球は中前へ。実況アナが「根性ヒット」と叫んだ起死回生の同点打で、3塁から牧田がホームに生還。イーグルスは9回2死から同点に追いつくことに成功した。

なおも2死2,1塁。今度は勝ち越しのチャンス。藤田がしぶとく三遊間をっていく左前安打を放つものの、レフト・中村から本塁へ好返球。2塁から3塁を蹴って本塁へ突入してきた代走・岡島はクロスプレータッチアウト、勝ち越しはならず。

楽天は9回裏、青山を投入する。先頭・高谷に安打出塁を許し、スコアリングポジションに進まれるものの、後続を凡退。3時間54分の戦いは、今季7度目の引分けに終わっている。

これでチーム成績は、96試合43勝46敗7分の借金3。順位は5位変わらず。なお、各種成績は下記のように推移している。

◎ソフトバンク戦・・・15試合8勝6敗1
◎後半戦成績・・・15試合3勝8敗4分
◎パリーグ内成績・・・72試合33勝32敗7分
◎8月月間成績・・・10試合3勝4敗3分

◎直近10試合成績・・・・10試合3勝4敗3分
◎ビジターゲーム成績・・・50試合22勝25敗3分
◎デーゲーム成績・・・33試合14勝15敗4分
◎先制された試合・・・46試合10勝31敗5分



HANREI.jpg

無死満塁の好機、みすみす逃す

敗色濃厚の試合を追いついた。負けなかった点は最低限良しとしたいところである。しかし、エースが投げる試合で4戦連続チームに勝利がない点と、4回にやってきた無死満塁のチャンスで得点ができなかったことを考慮に入れれば、手離しで喜ぶことなんて全くできないのだ。

一般に、無死満塁から3アウトまで1点以上入る得点確率は80%を超えてくる。全てのアウト・塁状況の中で最も得点確率が高い絶好のチャンスというのに、牧田がひっかけたサードゴロ、稲田のイージーなゴロが4-6-3の併殺打になってしまった。この回は先頭・藤田が安打で出塁、続く銀次の送りバントを相手先発・武田が2塁送球のフィルダースチョイス。無死2,1塁からフェルナンデスが同点打を右前に運び、1-1と追いつくことに成功していた。追いつけ!は実現できたから、追い越せ!の場面だったのだが、最悪の結果になってしまった。

■楽天イーグルス攻撃側 2012年 無死満塁履歴
ここまで6度あり、そのうち4度で得点をあげている。それにしても、今季は無死満塁自体が少ない。
◎3/31ロッテ戦、1点を追う8回・・・得点入らず。中村(右飛/※3塁代走・島内タッチアップ切れず)、聖澤(空三振)、内村(空三振)
◎4/5日本ハム戦、5点ビハインドの6回・・・4得点。枡田(空三振)、聖澤(左翼ニ/2得点)、内村(四球)、牧田(遊安/1得点)、テレーロ(左犠飛/1得点)、フェルナンデス(四球)、高須(遊ゴ)。
◎4/24オリックス戦、3点リードの6回・・・1得点。内村(ニゴ/1得点)、聖澤(空三振)、高須(ニゴ)。
◎5/3西武戦、6点を追う8回・・・1得点。フェルナンデス(空三振)、牧田(左安/1得点)、ガルシア(空三振)、鉄平(空三振)。
◎5/9西武戦、0-0で迎えた4回・・・1得点。牧田(中犠飛/1得点)、ガルシア(右飛)、テレーロ(見三振)。
◎8/12ソフトバンク戦、1-1の同点に追いついた4回、牧田(三ゴ)、稲田(ニゴ併)。

ルーキーを引きずり下ろした、16球粘り勝ちの藤田

相手先発は話題の高卒ルーキー、武田翔太だった。降板後、調子は良くなかったと振り返る武田だったが、そんな高卒新人の前に、楽天打線は僅か2安打に抑え込まれてしまう。

4回は同点に追いついてなおチャンスを広げて無死満塁となったが得点ならず。このままむざむざ好投を許してしまうのか?という状況だった。

そんな中、2番・遊撃で先発起用された藤田が、天晴れ!の好仕事。

6回の先頭打者として打席に入った藤田は、粘って粘って、粘りに粘って、最後には出塁を勝ち取ってみせた。

4球目で2-2と追い込まれた藤田だったが、そこからファウルで粘ること実に10度。148キロ速球から110キロの緩い球までくらいついていく粘りをみせる。最後の16球、ニ遊間深くへのゴロは回り込んで処理した今宮の1塁悪送球を誘ってのエラー出塁、内野安打でも良かったのにとも思う当たりだった。

この直後、ホークスベンチは継投作戦に出る。100球目処の起用となっている武田に対し、その87球から102球まで投げさせた藤田の粘りが、武田降板につながった。

楽天の打者が1打席で球数多く粘ったのは、ここまで7/25オリックス戦の8回に嶋が木佐貫に12球投げさせての中安が最多だったが、藤田の16球が今季の最多になった。楽天の打者が16球粘ってみせたのは昨年10/2オリックス戦の7回に銀次が平野相手に16球粘って以来なのだ(この時は左飛)。


■楽天・田中将大 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo=フォーク、Curカーブ
vs右打者48球=St14、Sl16、Sh10、Fo6、Cur2
vs左打者76球=St23、Sl23、Sh15、Fo12、Cur3
20120812DATA4.jpg

エース登板4戦連続、チームに勝利なし

8回、打者35人に124球(1イニング当たり15.50、1人当たり3.54)、被安打12(ニ塁打2)、奪三振8、与四球1、失点3、自責点2。

(田中投手)ブルペンでの状態は良かった。ホークス打線が積極的に初球から打ちにきているので、入り球に少し注意して投げれば、今日の田中の調子なら抑えてくれるでしょう。

2回終了時の森山投手コーチの談話だ。皆さんは今日の田中をどう診るか? ヒット12本という結果から見てしまえば本調子とは程遠いという判断に落ち着くはずだ。

しかし、本来の調子ではなかったかもしれないが、それでも、コンディションが最悪でもなかったのでは?と思うのだ。この時期、状態が抜群に良好という投手はほとんどいないはずで、どこかしら違和感や疲労を感じながらもその中でベストのプレーを心掛ける選手が大半である。その意味でいえば、田中の状態はまさしくそれで、それ以上でもそれ以下でもないような印象を持つ。

全体のストライク率は62.9%、初球ストライク率は68.6%(35人中24人)、65.2%(23人中15人)。打者を球数少なく簡単に追いこんでいく田中にしてみれば物足りない数字だが、他の投手と比べたら、遜色ない数字に整っているといえる。

奪三振も8個を記録。空振り率15.3%は今季の中では多い数字。17.3%を記録した7/13オリックス戦の8回、被安打、奪三振13、無失点のピッチング、杉内と投げ合ったあの5/30巨人戦の15.5%に続く3番目に多い数字だ。田中の変化球は今日も相手打者に十分通用していたのだ。

着々と進む敵軍の田中対策

田中の調子がどうこう・・・(という要素もあるかもしれないが、どちらかというと)というより、ソフトバンクの田中対策が奏功したと診るほうが、正しい見方かもしれない。

この日、実況アナのコメントによると、ホークスの立花打撃コーチは田中対策として「内角は捨てて外1本で狙っていく」という作戦を立てていたという。下記配球図を確認すると一目瞭然、特にホークスの左打者は、田中が投げるアウトコースの速球に狙いを定めて、ヒットを量産していることが確認できる。

田中が打たれたヒット12本のうち、ストライクカウント別で診ると、

◎0ストライク・・・4本。本多(左安)、内川(右安/適時打)、今宮(中安)、本多(右越ニ)、アレン(ニ安)
◎1ストライク・・・4本。本多(一バ安)、ペーニャ(左安/適時打)、ペーニャ(左安/適時打)、高谷(左ニ)
◎2ストライク・・・3本。ペーニャ(左翼ニ)、柳田(左安)、明石(投安)

追い込まれる前のストライクを取りにくる球をヒットされていることがわかる。追い込まれると、この試合でも14打数3安打の対戦打率.214と田中の独擅場となっていた。

つまり、

◎立花コーチが授けた外角球にコースを絞った対策が奏功・・・特に左打者の外角速球
◎追い込まれる前のカウント球を積極的に打ちにいく
◎ペーニャの個人技

この3つに「してやられた感」が強いのだ。

追い込まれる前のカウント球にけっこう甘い球が多い。このことを、ようやく遅ればせながら、敵軍が「発見」したといえる。(また、甘くても昨年は球威、キレで圧倒できていたが、今季はそこまでの球威、キレはない)。

田中がマウンド上で首をかしげる仕草をみせるのは、状態が悪いのならそんなことはしないはずだ。本人にも打たれる理由が判らないから首を傾けてみせるのだ。

これで田中の被打率は.259になった。右打者.238(202-48)に対し、左が.279(219-61)。左に多く打たれている。

沢村賞を受賞した昨年は被打率.212で、右が.191、左が.234と打者を圧倒していた。

今季、田中が苦しんでいるのは、雨で登板日が流れるなど開幕前の調整不足、腰痛等のフィジカルコンディションなど本人の問題もある。その一方で、各球団の着々と進む田中対策、マー君包囲網という現実も、決して少なくない割合、影響しているのでは?と思う。

■楽天・田中将大 配球図
※各コースの上段は速球、下段は変化球、速球はストレートとシュートの合計
20120812DATA3.jpg


■ソフトバンク・武田翔太 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
vs右打者32球=St14、Sl11、Cur7
vs左打者70球=St35、Sl8、Cur19、Ch8
20120812DATA6.jpg

5回0/3、打者20人に102球(1イニング当たり20.40、1人当たり5.10)、被安打2、奪三振3、与四球2、失点1、自責点1。

全体のストライク率63.7%(102球中65球)、初球ストライク率35.0%(20人中7人)、3球目で2ストライク率35.3%(17人中6人)、カウント構築に失敗。ボール先行が多く、その点で楽天のバッターに有利といえたが、その状況を活かすことができなかったといえる。

ともかく、9回土壇場で同点に追いついたことは、田中個人レベルでいえば非常に大きかった。というのは、私の記憶が正しければ、マー君はここまで同期対決では1度も敗戦投手になったことはないはずだ。そんな無敗神話が続く中、迎えた後輩の挑戦状だった。負ければ、同期以下の投手対決で初めての黒星ということになっていたはずだ。(このあたり、しっかり調べていないので、確たることはいえないのだが、時間があるときにでも調べてみたいところ)。

■ソフトバンク・武田将大 配球図
※各コースの上段は速球、下段は変化球、速球はストレートとシュートの合計
20120812DATA5.jpg



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